見出し画像

本当におもしろい人の三代条件

私の仕事は面白い人と関わることが多い。
もしくは、面白いとされている人と関わることが多い。

無論、「面白い」と「面白いとされている」には天と地ほどの差があるにも関わらず、この大きな違いは雰囲気で何とか乗り越えてしまうことができる。

世の中にはイケメンではなく雰囲気イケメンと呼ばれる男性がいるが、まさにその感じだ。
よく見れば全然カッコよくないのに、なぜかカッコいいとされてしまう男性もかなり多く、受け手の見る目次第では雰囲気でごまかすことが可能だ。

雰囲気イケメン、雰囲気清楚、雰囲気金持ち、雰囲気良い人、雰囲気コワモテ、雰囲気オシャレ、そして、雰囲気面白い。

もう雰囲気〇〇はお腹いっぱいだ。
雰囲気だけで面白い風を装う芸人にも飽きた。

何より見る側、受け手側にも笑いにおける審美眼を養ってほしい。
ちょっと皆様、いくらなんでも偽者に騙されすぎです。
ネット上で偽者を賛美しているカキコミを見ると、余計なお世話ながら少し心配になります。

ん?サクラ雇ってる?と思ってしまうくらい本来評価してはいけない人が評価されてしまっているので
今回は、ちゃんと本当の意味で中身のある面白い人たちに共通する三代条件を教えようと思う。

以前、何かで見たのだがダウンタウン松本氏が言っていた面白い人の三代条件が
ネクラ、貧乏、女好き の3つだそうだ。

お笑い界の天下人が言うことなので、これはこれで正解だと思うが、私が経験した上で導き出した論理と私だけの持論を発表したい。

①ナイーブ(打たれ弱い)

本当に面白い人の中にガサツな人はほとんどいない。
まず、声の大きさが目立ってしまう人は話の音痴である。
大きい声を出しているようで、そこまでボリュームが気にならない声の出しかたを体得している人が本物のプロだ。
面白い人は抑揚とリズムと言葉のはめかたの妙で、音の大きさが気にならないバランスで大声を張り上げているような印象だけを残す。

たまに、ガサツさを売りにしている面白い芸人はいるが、実際は神経が細かく繊細な部分がある。
面白い人は、なぜかちょっとしたことに引っかかって前に進めなくなる。
なんでそんなことがそこまで尾を引くの?と不思議に思わせられることも多く、正直周囲からすれば面倒くさい一面も持つ。
そして、とにかく誰よりも傷つきやすくガラスのハートを持っていることは必須だ。

なぜ、ナイーブな人間が面白いのか?
まず、傷つきやすさは感受性の強さの裏返しという説。
基本、感受性の強い人間にしかネタは書けないとは私の持論だ。
物事をあらゆる角度で見ることができ、想像力に長けている。
もしかしたら、こうなるんじゃないか…?
人よりも意識が先に行っていることが多いような印象を受ける。

しかし、ここで現れるクセモノが「ナイーブぶる人」だ。
確かに繊細なほうがセンスに溢れていそうだし、傷つきやすいほうが天才っぽい。
ゆえに「はいはい!僕も僕も!」と大きな声で手を挙げる自称ナイーブは一定数いる。

しかし、これはこれで見極めるコツがある。

ここから先は

2,324字
この記事のみ ¥ 100

サポートも嬉しいですが、記事やマガジンを購入していただけたほうが嬉しいです。読んでくれた人が記事の内容を覚えている文章を心がけております。