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<ラグビー>2022~23シーズン、リーグワン第5節の結果及びインターナショナルラグビーの話題、そして再び秩父宮ラグビー場問題など

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

 成人の日までは非常に混み合うので、年明けすぐに初詣に行くのは毎年避けている。そもそも、子供時代から大勢の人がいる場所は大音量同様に苦手(遊園地・テーマパーク、ディスコ・クラブ、パチンコ屋、カラオケ、ポピュラー音楽コンサートもダメ)で、気分が悪くなったりする。

 そのため、16日にようやく初詣をした。行く先は、母方の祖母が戦前におでんの屋台をやっていたときからお世話になっている、商売の神様である赤坂見附の豊川稲荷。そして、地元の富岡八幡宮の二ヶ所。地元では深川不動が大人気(門前に良い商店街があり、地下鉄出口からすぐいかれる)なのだが、ここは混雑するため遠慮させてもらっている。

 初詣といっても、私がお参りするのは、お世話になったお礼とこれからも宜しくお願いしますということだけを伝え、古いお札を返し、新しいお札を購入するだけだ。たまたま富岡八幡宮を参拝した後、これも昔からお世話になっている和菓子の老舗の伊勢屋の前を通ったので、揚げ餅(煎餅)と塊の豆餅を買った。この二つは、マルセル・プルーストの「カフェオレに浸したバゲット」と同じに、私の幼年期を思い出す(「再び見出された時」)食べ物なのです。

1.リーグワン第5節結果

横浜キャノンイーグルス36-12グリーンロケッツ東葛

 イーグルスが先制してあっさりと2トライを取ったが、その後グリーンロケッツが巻き返して、26分には14-12の2点差になる。しかし、36分にはイーグルスが再び流れを取り戻し、19-12で前半を終える。

 後半は、イーグルスが試合を支配して、3連続トライで実力通りに完勝した。イーグルスSO田村優は、引き続き好調を維持している他、MOMになったNO.8アマナキ・レレイマフィは2試合連続のハットトリックと絶好調なので、「あちゃん(マフィの妻)」もさぞ喜んでいることでしょう。

ブラックラムズ東京17-38埼玉ワイルドナイツ

 前半34分までは、お互いにPGを入れ合う展開で、3-9とワイルドナイツがリード。しかし、35分と39分にワイルドナイツが連続トライして、キックオフから続いた嫌な停滞ムードを一蹴して前半を終える。

 後半もワイルドナイツが先にトライを挙げるが、53分にSO松田力也がシンビンになってしまい、この数的優位を突いてブラックラムズが連続トライを返して、69分までに17-30と12点差に迫った。ワイルドナイツとしては想定外かも知れない。

 しかし、ブラックラムズの反抗もそこまでだった。ワイルドナイツが70分にPG、73分にはトライを挙げて、これも実力通りに17-38と完勝した。個人的なMOMはゴールキックが良かった松田にしたかったが、残念なシンビンになったので、NO.8の福井翔太を選びたい。彼はRWCの日本代表に是非とも選ぶべきでしょう。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ25-21コベルコ神戸スティーラーズ

 スティーラーズが絶不調なので、ホームのスピアーズが一方的に勝つと思っていたが、前半を10-7と3点差で折り返す(33分のトライが認められていれば、10-12でリードしていた)など、スティーラーズが奮戦する。しかし、スラクムを筆頭にFWが劣勢なのでアタックが継続できずに、逆にスピアーズに先に先にと得点されて、後半61分には、25-14と11点差にされた。

 ところが、交代SHの日和佐篤の速いリズムのパス回しで、強い時のスティーラーズのアタックが戻り、63分に起死回生のトライを挙げて25-21の4点差にする。その後もスピアーズ陣に攻め込むが、勝負所でのパスミスやスクラムでの反則などで、結局スピアーズに逃げ切られてしまった。

 FW戦では、スピアーズが圧勝といってもおかしくなかっただけに、このスティーラーズの奮戦は評価したいが、しかし強いときのスティーラーズなら絶対にしない安易なミスや反則でトライを取りそこなっていることを考えると、まだまだ復活への道は遠いと感じた。

 個人的なMOMはスピアーズHOマルコム・マルクスにあげたいが、ゲームを面白くしてくれた功績を評価すれば、スティーラーズSH日和佐篤を選びたい。それから、スピアーズのセカンドジャージは、私が老年のせいかチラチラして特に背番号が見づらかった。この辺りは、デザインするときに色彩科学?も確認した方が良いと思うが・・・。

花園近鉄ライナーズ10-51東京サンゴリアス

 ようやくディビジョン1に上がってきたライナーズだが、どのチームと対戦しても家賃が高い結果が続いている。これでは、まだまだディビジョン1で試合ができるようなチームではないようだ。この試合も、前半は10-18で終えたものの、後半のライナーズはアタックで自滅が続いて無得点だった。一方のサンゴリアスは、交代SHの流大が、アップテンポのパス回しでライナーズディフェンスを面白いように掻きまわし、一方的に5トライして実力通りに圧勝した。

 前半はFB、後半はWTBに入った尾崎晟也は4トライを挙げるなど、公式MOMに選ばれるのに値する大活躍だった。しかし、圧勝となる後半の立役者は、21番SH流だったと思う。彼はこのハイテンポのリードで日本代表でも活躍してくれそうだし、彼の速いパス回しは、サンゴリアスだけでなく日本代表の生命線になると思う。

東芝ブレイブルーパス東京63-25トヨタヴェルブリッツ

 レフェリーが、オーストラリア協会からのニック・ベリー。選手よりもレフェリングに注目してしまうが、やはり世界のトップレフェリーはミスが少ないし、ゲームにストレスが出てこない。

 前半を終えて、32-18でブレイブルーパスがリード。後半もブレイブルーパスが常時リードし、55分にヴェルブリッツにシンビンが出るなど、最後までブレイブルーパスが試合を優勢に進めた。

 しかし、点差が開いたものの、個々の当たり合いやスキルあるプレー、またチーム全体の力強いプレーの応酬は、接戦となったダイナボアーズ対ブルーレヴズ戦とは比較にならないくらいの濃い内容で、見ていて実に楽しい試合だった。個人的MOMは、ブレイブルーパスLOのジェイコブ・ピアースとCTBのセタ・タマニバルの二人にあげたい。

 このようなラグビーらしい良いゲームとなり、またブレイブルーパスが長所を出し尽くすゲームとなった理由は、ヴェルブリッツという真っ向勝負が好きなチームが相手であったことが良かったのだと思う。残念ながらヴェルブリッツは大敗してしまったが、先週のワイルドナイツ戦に続いて、こういう熱いゲームを見せてくれる点では、ディビジョン1に常にいて欲しい良いチームだ。

三菱重工相模原ダイナボアーズ27-27静岡ブルーレヴズ

 このゲームも、オーストラリア協会からのアンガス・ガードナーがレフェリーを担当した。ガードナーは、これまでのスーパーラグビーやテストマッチからの印象では、教条主義的なレフェリングをして、反則を取る率が高い印象を持っている。オールブラックスは、彼のレフェリングで、いくつかの良いトライチャンスを逃していた。この日のゲームでも、?マークの付くようなレフェリングがいくつかはあったが、本人からの説明をマイクから聞くと、不思議と納得できるものだった。トップレフェリーたる所以だろう。そして、日本人がこうしたレフェリングに慣れておくのは、RWCに向けて重要なことだと思う。

 ゲームは接戦となったが、内容はおそまつで、互いに凡ミスでトライを取り逃がすのと、凡ミスから失点するパターンを繰り返していた。ダイナボアーズは、今シーズンにディビジョン1に上がったのにも関わらず、これまで良い結果を残しているので、この試合も勝てると見ていたが、やはり好調を維持するのは難しいようだ。

 一方のブルーレヴズは、なかなか勝てないゲームが続いているが、いずれも惜敗ということで、実力は十分に持っている。しかし、外人傭兵の一人であるSHブリン・ホールは、NZでもオールブラックスに入れないSHだった理由が良くわかるように、パスが一本調子で、ディフェンスがアタックを予想しやすいものになっている。これでは、なかなかトライを取りきるのは難しいだろう。

 好調のダイナボアーズは、前半を13-14で終え、後半61分には19-24と5点差に迫った。しかし、67分に自陣マイボールスクラムでPKを取られ、19-27とされて勝利がかなり遠ざかったかに見えた。さらに72分には、相手陣ゴール前のラインアウトを取れないなど、流れは完全にブルーレヴズになっていた。

 ところが、75分にダイナボアーズがPGを入れて、22-27の5点差に迫る。それでも、残り時間から考えてブルーレヴズがこのまま逃げ切るものと思われたが、79分に、TMOで確認されるも、ダイナボアーズが値千金のトライを挙げて、27-27の同点にした。勝ち越しとなる左中間からのコンバージョンは、好ゴールキッカーのジェイムズ・シルコックには問題なく決まるものと思われたが、なんと、鈍いキック音とともに、緊張のあまり外してしまった。

 結局、最後まで勝敗がわからなかったこのゲームで、ダイナボアーズは勝利を逃し、ブルーレヴズは負けから救われることとなった。イングランドから来たダイナボアーズSOシルコックは、前試合まではなんの取り柄もない、イングランドに多い蹴るだけのSOだったが、この試合ではパス&ランにSOらしいプレーを多く見せるようになっていた。やっとチームに馴染んできたことを実感したが、最後の大事なゴールキックを外してしまうあたりはかなりのメンタルの弱さがあるようで、やっぱり一流のSOからは程遠いようだ。

2.インターナショナルラグビー関連

 
(1)オーストラリア・ワラビーズのNZ人監督デイヴ・レニーが解任され、後任に前イングランド監督のエディー・ジョーンズが就任した。2027年RWCまでの5年契約。

 1月16日、レニー解任及びジョーンズ就任をオーストラリア各紙が報道し、これをオーストラリア協会が追認する形となった。ジョーンズは、イングランド監督を解任された後、アメリカ代表監督就任が噂された他、自身ではオーストラリア・ラグビーリーグの監督就任を希望していることを表明するなどしていた。一方、当初オーストラリア協会は、レニー監督の続投を決めていたため、ジョーンズをワラビーズのアドバイザー的な役割で取り込みたい意向もあったが、これをレニーは否定していた。

 こうした中で、59歳のレニーが、13勝18敗3引き分けの勝率38%という歴代最低の成績であったことを踏まえ、このまま今年のRWCを迎えることを心配したオーストラリア協会は、ジョーンズのワラビーズ加入を強く希望する一方、ジョーンズと協働することに無理があると考えたレニーを解任することになったと見られる。

 ジョーンズは、オーストラリアが自国開催をした2003年RWCで、ジョニー・ウィルキンソンのいるイングランドと決勝を戦い、延長の末DGで敗れた時のワラビーズの監督経験がある。またなによりも、オーストラリアラグビー生え抜きのラグビー人であることから、ジョーンズ監督就任を熱望する声はオーストラリア国内からも高かった。

 なお、レニー監督時代のワラビーズが成績不振となった理由は、レニーのコーチングに起因するのではなく、選手層の薄さが最大の理由であった。「ギトゥーロウ」の名で知られる代表キャップを60以上持つ選手は、オーストラリア国外でプレーしていてもワラビーズ代表資格を得られることとされているが、さらにこれを一時的に緩和する例外措置を取っても、有力な選手が国外でプレーすることは止められず、また同時に国内ラグビー(スーパーラグビーチーム)の戦力低下が継続し、それがそのまま代表の戦力低下につながっていたのが、成績不振の最大の原因であった。

 ジョーンズは、世界でも高い勝率を誇るコーチだが、現在の弱体化したワラビーズを迅速に強化するには、何よりも選手層を厚くすることが前提となる。そのためには、まず国内ラグビー(スーパーラグビーチーム)の強化が必要であり、さらにラグビーリーグからの才能ある選手の引き抜き等が出てくるものと思われる。実際ジョーンズは、イングランド監督時代に、多くの南太平洋系選手をイングランド代表に加入させることで、選手層強化に成功した実績があるため、。ワラビーズでも同様に、南太平洋系やNZ人選手のワラビーズ勧誘が、現在よりも活発化するだろう。

(2)ジョーンズは、ワラビーズSOは未定だが、リーグからの選手引き抜き予定はあり

 ジョーンズは、マスコミ相手に、ワラビーズに関する自分のアイディアを連日発表している。それによれば、ワラビーズのSOはレニー体制下で苦労していた一方、候補は複数いる。SO候補としては、前任監督のデイヴ・レニーに干されていたジェイムズ・オコナーをはじめ、ノア・ロレシオなどの若手もいるが、これから始まるスーパーラグビーパシフィックのゲームを見てワラビーズのSOを決めたいと述べている。そのため、日本でプレーする大ベテランのクエード・クーパーやバーナード・フォリーについては、オーストラリアでプレーすることが選考の条件としている。

 また、リーグからの選手引き抜き活動を既に始めている。その筆頭が、ストームでプレーするNZ人のネルソン・アサフォナソロモナで、2m、115kg、26歳の大型バックスリーだ。彼は、2022年に開催されたリーグRWCでは、サモア代表のFBをプレーした他、マオリの血統もある。子供時代はウェリントンのアッパーハットクラブでユニオンラグビーをプレーし、ウェリントンカレッジでもユニオンのプレヤーだったが、19歳からリーグでプレーしている。

 なおアサフォナソロモナは、2022年のリーグではラフプレーが多い選手として知られており、複数回の罰金などを受けているが、その優れた才能は高く評価されている。既にワラビーズ入りしているリーグから移籍したWTBスリアシ・ヴニパルは、次にワラビーズ入りするのは、アソフォナソロモナと明言していた。また彼以外にも、パラマタのウィル・ペニシニとマンリーのトール・コウラも、ジョーンズの引き抜き対象になっていると見られている。

 ジョーンズ自身は、リーグから選手を引き抜く理由について、第一は選手の育成、第二はリーグに行ってしまった選手をユニオンに取り戻す、第三はリーグで埋もれている選手を発掘することが目的と主張している。

(3)元イングランド代表SOグードが、イングランド協会のアマチュアレベルのタックルルール変更について反論

 イングランド協会は、学生を含むアマチュアレベルのラグビーゲームにおいて、腰より上のタックルを禁じるルール変更を発表した。これに対して元イングランド代表SOアンディ・グードが、以下に引用したニュースサイトで反論している。

 グードによれば、以下の点で問題があるとしている。
(a)タックル方法が異なることから、学生を含むアマチュアレベルからプロレベルへの移行が困難になる。
(b)既にプレーしている選手は、容易にタックル方法を変更できないので、引退せざるを得ない。
(c)レフェリーも、プロレベルとアマチュアレベルでルールが大きく異なるため、適応することが困難になる。
(d)頭部負傷防止のための、乳首から上へのタックル禁止は理解できるが、腰から上はやりすぎだ。
(e)既にフランスで似た試行ルールが行われ、63%の頭部負傷が減ったと報告されている。しかし、腰から下にタックルした場合、膝と頭が当たる危険性が増加する。
(f)イングランド協会は、訴訟対応という必要性があったとはいえ、選手やファンと十分なコミュニケーションを取らない状況で決めている。

なお、これについては、リーグ及びユニオンで活躍した元オールブラックスのソニービル・ウィリアムスも、(自分が得意とした)「オフロードパスがしやすくなる」と皮肉を込めて反論をしている。ウィリアムスはサモア系NZ人だが、サモア・フィジー・トンガのパシフィックアイランダーの選手たちは、昔から胸にタックルする習慣があり、それがラグビーをよりエキサイトさせる要素になっていることも、ウィリアムスが反論する背景にあると思われる。

他にもラグビー以外のスポーツ関係者を含め、この変更に対して多くの異議を表明しているが、以下のサイトには、イングランド協会からの説明も併せて掲載している。

 ラグビーの「本家」であるイングランド協会がこうした対応をしたことから、日本協会も同様の措置を取る可能性が出てくるだろう。日本では、昔から膝下のタックルを最上とする歴史があるため、もともとハイタックル率は低い傾向にある。しかし、もし同じルール変更を実施するのであれば、リーグワンは対象外となる一方、大学・高校・クラブラグビー・ラグビースクールは全て対象になってしまう恐れがある。今後の成り行きを注視したい。

3.秩父宮ラグビー場関連

 最近のニュースで、秩父宮ラグビー場移転・改築に関する反対意見が出ていた。これは、元ラグビー日本代表FBで現在神戸親和女子大教授をしている平尾剛氏が立ち上げた、オンライン署名活動を紹介したものだ。

ここに紹介されている反対理由5項目は以下のとおり。

(1)屋根が開閉せず、青空の下での試合はできなくなる
(2)人工芝のグラウンドになる
(3)観客席が4割も減り、2万5000人収容→1万5000人に
(4)新施設はもはやラグビー場とはいえない空間になる
(5)ここから歴史ある神宮外苑の森が破壊される

 一方、この件に関しては、以前サンケイスポーツに掲載されたものを引用して、私も意見を述べている。

 改めて議論を蒸し返すことはしたくない(そして、感情的な反応を避けたい)が、私の意見を簡単にまとめれば以下のようになる。

(1)ラグビーは、プレーする人及び観戦する人にとっては、雨や雪及び酷寒や暑熱の気象条件はとても辛く、より快適な環境が望ましい(そして、常に晴天・温暖ばかりでないのは、自明なこと)。また、過酷な気象条件下では怪我の確率が高くなる。

(2)最新の人工芝は、開発当初から大きく改善され、怪我する可能性は大きく減っている。また、天然芝のメンテナンス料と人工芝のメンテナンス料は大きく異なる(後者が格段に安い)。

(3)ラグビーの試合で、常時2万5000人入ることは残念ながらない。そして、大観衆が予想される場合には、国立競技場を利用することが可能(例えば、テストマッチ、関東大学ラグビー対抗戦や大学選手権の人気試合等)。

(4)ラグビーの試合収入だけでスタジアムを運営するには、現在より多くの試合を開催し(しかし、ラグビー選手は毎日試合をできない上に、グランドの管理・修復が困難)、集客率を満席に近い状態に維持しなければできない計算となる。英国のトウィッケナム(世界NO.1のラグビースタジアム)でさえ、ポピュラー音楽コンサートに利用させるなどして、巨額の運営・維持費を捻出している。

また、外苑前と言う立地条件から見て、ラグビー専用にしておくことには無理がある。もしも専用にした場合、巨額の赤字(運営・維持費)を誰が補填するのかという議論が前提となる(入場料収入だけに依存するのであれば、現在の数倍以上の観戦料になってしまい、より一層観戦者数は減ってしまうという矛盾)。

(5)明治神宮外苑(つまり、明治天皇を祭った神社の付属施設)及び植林の歴史、これに伴う維持・整備については、ラグビーとは別の次元の問題なので、ラグビーと関連付けて議論することには無理がある。また、日本神道や政治に関わる問題でもあるので、環境論・自然保護論の範囲で解答を導くのは非常に難しい。したがって、この(5)項について私は静観します。

(6)個人的願望として
 本件とは少しそれるが、夢の島陸上競技場または江戸川区陸上競技場のどちらかを改築して、3万人程度入るラグビー・サッカー専用スタジアムにしてもらいたい。幸いに、外苑前と異なって「マイナースポーツのラグビーには贅沢だ!」と批判されることもない立地条件だと思う。なお、観客席には全て屋根を付けて欲しい。さらに、スタジアム周辺に飲食店(屋台出店でも可)が並ぶなど、駅からスタジアムに行く(帰る)途中の愉しみを作って欲しい。
 

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