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<ラグビー>オールブラックス・スコッドの勝者と敗者

参考とした記事
https://www.nzherald.co.nz/rugby/news/article.cfm?c_id=80&objectid=12362988
https://www.nzherald.co.nz/rugby/news/article.cfm?c_id=80&objectid=12362949

先日、ザラグビーチャンピオンシップ用のオールブラックスのスコッド35人が発表された。そのスコッドに幸運に入れた選手と、不運にも入れなかった選手とに分かれたが、それぞれの選手とその理由を紹介する。

なお、北島対南島戦で膝を負傷して途中退場した、CTBブライドン・エンノーだが、膝の靭帯を痛めており、9ヶ月欠場することとなってしまった。

これに対して監督のイアン・フォスターは、「エンノーには大きなダメージになってしまったが、彼は強い男であり、我々は彼の手術と数ヶ月にわたるリハビリを支えていく」と述べている。早期の復帰を期待したい。

勝者:
アキラ・イオアネ(FL)
スティーヴ・ハンセン監督時代は、怠惰なプレー振りで信頼されていなかったが、その後ブルーズで仕事量を増やすことにより評価され、最もラッキーな復帰となった。

アレックス・ホッジマン(PR)
元NZ及びフィジーのU20代表は、貴重な右PRとして、ディフェンスとスクラムの強さをアピールできた。

ツポウ・ヴァアイ(LO)
今年初めには、スーパーラグビーのチーフスとフル契約すらできていなかったため、最も意外な選考となった。しかし、アオテアロアで活躍したことと、オールブラックスのレギュラーLOである、ブロディー・レタリック、スコット・バレットに加え、代表候補であったパリパリ・パーキンソンらの不在に救われた。

クインティン・ストレンジ(LO)
彼も、オールブラックスのLO候補3人の不在により、その空席に滑り込んだ格好となった。

カレン・グレイス(FL)
20歳の、LOもできるFLは、フィジカルとディフェンスの強さ、ラインアウトのターゲットになる高さで起用された。6番として最適の選手と見られている。

ホスキンス・ソツツ(NO.8)
22歳のNO.8は、キアラン・リードの後継者として期待されている。アタック及びディフェンスの両方で強い。

カール・ツイヌクアフェ(PR)
スクラムの強さを再評価されて復帰した。左PRをジョー・ムーディと競うことになる。

ダルトン・パパリイ(FL)
ボールキャリーだけでなく、ボールを持っていないプレーも力強いことが評価された。

アサフォ・アウムア(HO)
バーバリアンズ及びフランス選抜戦でオールブラックスとして2試合をプレーしていたが、フィジカルの強さとダン・コールズ的な万能HOとして期待されている。

タイレル・ローマックス(PR)
元オーストラリアU20代表は、貴重な右PRとして、今年ハイランダーズからハリケーンズに移籍して才能が開花した。スクラムとボールキャリーが強い。

ダミアン・マッケンジー(FB)
RWCをふいにした9ヶ月にわたる膝の怪我から、見事に復帰し、北島対南島のトライアルマッチでのプレーは素晴らしかった。そのアタックは相手チームには大きな脅威だ。

敗者:
ラクラン・ボシアー(FL)
アオテアロアのチーフス不振の中でありながら、NZトップとなる活躍をした。しかし、オールブラックス首脳陣の基準に合わず、パパリイに負けてしまった。

リアム・コルトマン(HO)
30歳という年齢と、ラインアウトのスローイングの悪さで、落選した。

アンガス・タアアヴォ(PR)
怪我で6ヶ月間の欠場が災いした。その間に、新鋭ローマックスに抜かれてしまった。

パリパリ・パーキンソン(LO)
204cmの高さから期待されているが、足首の怪我で選考外となってしまった。次は確実にスコッド入りするだろう。

ジョシュ・イオアネ(SO)
ボシアーと並ぶアンラッキーな選手となった。ハイレベルの戦いとなるSOの3番目に入っているので、代表復帰は時間の問題だ。

ルーク・ジェイコブソン(FL)
23歳の若さと、その激しいプレー振りから、将来オールブラックスの中心メンバーになると期待されているが、脳震盪の課題を抱えている。

【個人的見解】
スコッド定着が難しそうなのは、アキラ・イオアネ、アレックス・ホッジマン、クインティン・ストレンジあたりでしょう。一方、将来確実にスコッド入りしてくるのは、パリパリ・パーキンソン、ジョシュ・イオアネの2人で、ルーク・ジェイコブソンは脳震盪をクリアーしないと厳しそうです。

また、ラクラン・ボシアーは、ジュニアオールブラックスやオールブラックスAのような代表の次のチームがあれば、そこで試せると思います。一応、マオリオールブラックスがありますが、これとは別にチームを作って、シックスネーションズのように代表チームの試合と平行して開催できれば、選手の成長に大きく資するでしょう。

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