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<ラグビー>トライネーションズ第4戦オーストラリア・ワラビーズ対アルゼンチン・プーマス

ビデオハイライト
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アルゼンチンのSHトマス・クベーリから、21番ゴンサロ・ベルトラノウに交代。21番には、フェリペ・エズクーラが入る。

4分、オーストラリアSOリース・ホッジがPG、3-0。
6分、アルゼンチンSOニコラス・サンチェスがPG、3-3。

ここまで、オーストラリアは攻め込んではイージーミスで得点できず。一方、アルゼンチンもミス多く、流れをつかめない。
13分、オーストラリア13番CTBジョーダン・ペタイアが、SOホッジのゴロパントを追って、インゴールデッドラインすれすれでタッチダウンするが、右足が出ていてノートライ。

32分、サンチェスがPG、3-6。
36分、ホッジがPG、6-6。
オーストラリアは、PKからのラインアウト→モールを止めて、PGを狙うようにアタック変更。

40分、オーストラリア11番WTBマリカ・コロイベテがインゴール入るが、スローフォワードがあってノートライ。
45分、ホッジがPG、9-6。

前半、オーストラリア9(3P)-アルゼンチン6(2P)。

44分、アルゼンチンHOフリアン・モントーヤが、チームの反則繰り返しでシンビン。
45分、ホッジがPG、12-6。

48分、サンチェスがPG失敗。
57分、ホッジがPG、15-6。

64分、サンチェスがPG、15-9。
68分、サンチェスがPG、15-12。

71分、サンチェスがPG、15-15。
78分、ホッジがPG失敗。

後半、オーストラリア6(2P)-アルゼンチン9(3P)。合計、オーストラリア15(5P)-アルゼンチン15(5P)。

ホッジは、こういう勝負を決めるPGはことごとく外してしまう。きっとメンタルが弱いのだろう。

アルゼンチンは、COVID19のせいで長い期間テストマッチをしていない、またチームとして練習していないことが、マイナスになるとみられていた。しかし、先週のオールブラックス戦、今回のオーストラリア戦ともに、いつものアルゼンチンらしいゲームができている。

その理由を考えてみたが、そもそもアルゼンチンの選手はヨーロッパのクラブチームに出稼ぎに行っているので、代表チームとしての合宿の少なさ、時間のなさは今年に限ったことではなく、例年のことだった。今年も、例年通りに代表選手たちはヨーロッパのクラブチームでプレーしており、今年は特にCOVID19のせいで隔離期間があるため、例年よりも長く合宿を行うことができている。また、選手たちは例年どおりにヨーロッパでプレーしているから、チームとしては、今年は昨年まで以上によくまとまり、強化されているとみなせる。

一方、オールブラックスもオーストラリアも、例年よりは選手及びチームともにはるかに試合数及び練習時間ともに少ないから、アルゼンチンよりチーム力が落ちている、というのが実は正解ではないかと思う。

ところで、この試合は先週に続いて酷いものになってしまった。テストマッチはPGで勝負が決まるものという、不思議な考え方をする人が世の中にはいるようだが、ラグビーとはPGを取り合うスポーツではなく、トライを取り合うスポーツであることを忘れている。また、PGは、レフェリーが反則と判断した結果であるから、1人のレフェリーの判断が勝敗を決めることになってしまい、本来の戦いの目的を見失ってしまう。

さらに、そもそも数人のゴールキッカーがゴールを決めることがラグビーではないから、お金を払って観戦している人たちは、「金返せ!」という気分になるし、選手たちはまったくラグビーを楽しめなくなってしまう。

PGで勝負が決まるゲームは、少なくともテストマッチでは不要だ。PGで勝負が決まることのないように、PKからはトライを取りやすくなるようにルールを改正すべきではないだろうか。

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