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<ラグビー>アオテアロア第4週及びスーパーラグビーAU第5週の結果

1.アオテアロア

ハリケーンズ29-35チーフス

チーフスは昨シーズンから11連敗中。最下位争いのハリケーンズ相手に,止められるか?
11分,ハリケーンズ9番SHルーク・キャンベルがトライ。15番FBジョルディ・バレットのコンバージョン成功で,7-0。
13分,チーフス10番SOカレブ・トラスクがトライ。15番FBダミアン・マッケンジーのコンバージョン成功で,7-7。
16分,ハリケーンズ2番HOリッキー・リッチテリがトライ。バレットのコンバージョン失敗で,12-7。
22分,ハリケーンズ11番WTBサレシ・ラヤシがトライ。バレットのコンバージョン成功で,19-7。
37分,ハリケーンズ14番WTBラヤシが2つ目のトライ。バレットのコンバージョン成功で,26-7。

前半,ハリケーンズ26(4T3C)-チーフス7(1T1C)。

ハリケーンズは,安定しておらずスクラムも押されているものの,ジョルディ・バレット,ナガニ・ラウマフィー,ジュリアン・サヴェア,サレシ・ラヤシ,アーディ・サヴェアらの個人技でトライを取っている。しかし,24歳のSOオルビン・リーガーは,さすがに機能できていない。オールブラックスのLO候補イサイア・ウォーカーリーウェアは,セットプレーで存在感を見せている。

チーフスは,ブラッド・ウェバー,アントン・リエナートブラウン,ダミアン・マッケンジーらが奮闘しているが,特にブレイクダウンでの不要な反則が多く,流れを取り戻せない。

44分,チーフス15番FBダミアン・マッケンジーがインゴールに入るが,TMOの結果,ゴールラインに達しておらず,さらにノットリリーズザボールでペナルティー。
57分,チーフス22番WTBチェイス・ティアティア(昨シーズンはハリケーンズでプレー)がトライ。マッケンジーのコンバージョン成功で,26-14。
59分,チーフス9番SHブラッド・ウェバーがトライ。マッケンジーのコンバージョン成功で,26-21。
66分,チーフス5番LOナイトア・アークオイがトライ。マッケンジーのコンバージョン成功で,26-28。
前半とは正反対に,チーフスが得点を重ねて一気に逆転。ハリケーンズは,後半ここまで無得点。
70分,ハリケーンズ15番FBジョルディ・バレットがゴールまで38mかつタッチラインから5m内側に入った場所からのPG失敗。ここで失敗するのは,まだまだメンタルが安定していない証拠。良い経験にして欲しい。
74分,バレットがゴールまで48mかつタッチラインから2m内側に入った難しい場所からのPG成功。29-28。前の失敗に比べて,長い距離だったのが幸いした模様。
75分,チーフス8番NO.8ルーク・ジェイコブソンがトライ。マッケンジーのコンバージョン成功で29-35。チーフスの12連敗をストップする勝利への執念が勝つか?
80分,チーフス15番FBダミアン・マッケンジーがPG失敗。

後半,ハリケーンズ3(1P)-チーフス28(4T4C)。合計,ハリケーンズ29(4T3C1P)-チーフス35(5T5C)。

チーフスが,連敗を11で止めた。前半は,ハリケーンズにいいようにやられたが,後半はさすがに巻き返して,ラッキーなトライを含めて見事に逆転勝ちした。チーフスの勝因は,連敗阻止という目標にチーム一丸となった強い気持ちであった一方,ハリケーンズの敗因は,後半は前半のリードに甘んじてしまったことと,やはりHB団に人材がいないことだろう。また,前半活躍したナガニ・ラウマフィーは80分良いプレーを継続することはできなかった。これでは,オールブラックスでは使えない。


ブルーズ27-43クルセイダーズ

8分,ブルーズ10番SOオテレ・ブラックがPG,3-0。
11分,クルセイダーズ13番CTBジャック・グッドヒューがTMOの結果トライ。10番SOリッチー・モウンガのコンバージョン成功で,3-7。
20分,ブルーズ7番FLブレイク・ギブソンがTMOの結果トライ。ブラックのコンバージョン失敗で,8-7。
27分,モウンガがPG,8-10。
32分,クルセイダーズ2番HOコーディ・テイラーがトライ。モウンガのコンバージョン成功で,8-17。

前半,ブルーズ8(1T1P)-クルセイダーズ17(2T2C1P)。
いつものクルセイダーズらしくない,前半から飛ばしている印象。もう勝負決まった感じ。

43分,モウンガがPG,8-20。
48分,ブルーズ16番HOカート・エクランドがトライ。ブラックのコンバージョン成功で,13-20。
52分,モウンガがPG,15-23。
56分,モウンガPG,15-26。
60分,モウンガがPG,15-29。
66分,ブルーズ16番HOカート・エクランドが2つ目のトライ。ブラックのコンバージョン失敗で,20-29。
69分,クルセイダーズ10番SOリッチー・モウンガがトライ&コンバージョン成功で,20-36。
72分,ブルーズ8番NO.8ホスキンス・ソツツがトライ。12番CTBハリー・プランマーのコンバージョン成功で,27-36。
75分,ブルーズ18番PRオファ・トゥンガファシがシンビン。
77分,クルセイダーズ14番WTBセヴ・リースがトライ。モウンガのコンバージョン成功で,27-43。

後半,ブルーズ19(3T2C)-クルセイダーズ26(2T2C4P)。合計,ブルーズ27(4T2C1P)-クルセイダーズ43(4T4C5P)。
クルセイダーズの完勝&圧勝。クルセイダーズの天下は続く。個々のプレヤーでは,ブルーズでは,NO.8ホスキンス・ソツツ,クルセイダーズでは,SOリッチー・モウンガ,FBウィル・ジョーダンが良かった。特にモウンガは絶好調で,サントリーで活躍しているボーデン・バレットに,オールブラックスの先発SOの座は渡さないという雰囲気がある。


2.スーパーラグビーAU

レベルズ33-14ワラターズ
レベルズが33-0とリードした後,ワラターズが正に「慰めのトライ」を2つ取ったゲーム。ワラターズのアルゼンチンそっくりのジャージがもの悲しい。レベルズSOマット・トゥムーアは,安定したゴールキックに加え,SOとしてのパス&ランでも良いプレーを見せており,ワラビーズでは,ジェイムズ・オコナーに次ぐSOになれそうだ。


レッズ26-19フォース
レッズが実力通りの勝利をしたが,フォースも実力を発揮していた。フォースSOジェイク・マッキンタイヤーは,ワラビーズ入りするかも知れない。レッズSOジェイムズ・オコナーは,ワラビーズの先発SOを既に決定的にしているが,レベルズのマット・トゥムーアが非常に良いので,この先発SO争いが楽しみだ。

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