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<ラグビー>リーグワン、4月9日、10日、スーパーラグビーパシフィック、4月8日、9日のそれぞれの結果から

 世間では、入学式やら入社式の季節ですが、引退した身には毎日が日曜日です。でも、そろそろアルバイトを探さないと・・・。

 ところで、気温も上がり晴天が続くので、昨日・今日と朝の早い時間帯に近所の公園を散歩して、鉄棒にぶら下がり・懸垂をしている。昨日の公園は、爺さん・婆さんがクロケーをやっていたが、今日は時間帯が少し早いせいか、犬の散歩が多かった。その中で、数人が公園にあるジム並みの各種機器で運動していて、私もその中に混じってやっている。

 昔のラグビーをやっていた時の古傷と、長年にわたる過体重による負担と酷使で脊椎管狭窄症になっており、長時間立っていたり、歩いたりすると、両足が痺れてしまうのだが、公園で背骨を伸ばし、懸垂をして、大腰筋・腹筋・背筋を刺激すると、だいぶ楽になってくる。花粉症がやっかいだが、ヨルダンで買ったワセリンを鼻の孔に塗ることで、かなり違ってくるので、しばらくはリハビリを兼ねてやってみようと思う。もしかすると、夏頃にはムキムキになっているかもしれない???

1. リーグワン

4月9日

東京サンゴリアス42-3レッドハリケーンズ大阪

エディ・ジョーンズが、イングランド監督の休暇を利用して指導に来ているサンゴリアスの圧勝でしょう、という予想だったが。

 前半、サンゴリアスがハンドリングエラー多発などで得点できず、もたついたプレーで見る価値なし。ただし、それも30分までで、その後はサンゴリアスのペースになる。最後に、75分以降はレッドハリケーンズのディフェンスも緩くなって、サンゴリアスのトライショーとなった。

 レッドハリケーンズは、SHのTJ・ペレナラ不在から立ち直れないでいたが、ようやくティアン・メイヤーがSHに入ってきて、チームに芯が通った。これから良いゲームが期待できるが、もう後の祭りか。

 ところで、全体にTMOが多すぎて、ゲームをぶつ切りしている。これでは、エンターテイメントとはとても言えない。再考の余地あり。

 
埼玉ワイルドナイツ31-24シャニングアークス浦安

 世界を相手にしようというワイルドナイツに敵うチームは、そうそうありません。

 しかし、最近のワイルドナイツは前半を寝ているようなプレーが多く、自信があるのだろうが、後半に逆転するゲームをしている。しかし、時間との闘いになるため、少ない点差で勝利する場合が多くなっている。これでいいのだろうか?

 最近のゲーム運びに疑問は残るが、監督のロビー・ティーンズは、日本代表ジェイミー・ジョセフの後継者として最有力だと思う。なお、日本人監督云々については、国際試合の経験値から見て全くの対象外であるのは変わりない。

 シャイニングアークスは、SHに明治から来た新人の飯沼連を入れて、元スコットランド代表のグレッグ・レイドローをSOにし、本来のSOオテレ・ブラックをリザーブにした。この采配は良く機能しており、今後のゲームが楽しみになった。また、FBイズラエル・フォラウは、相変わらず素晴らしい空中戦のみならずランでも活躍し、特に71分の中央へのトライは、スコアを24-24の同点にしてゲームを盛り上げる値千金の価値があった。

 次からのシャイニングアークスのゲームは、ちょっと面白くなりそうだ。


静岡ブルーレヴズ45-21ブラックラムズ東京

 これは接戦になりそうですが、ホームアドバンテージでブルーレヴズか。

 スコアから見れば、ブルーレヴズが意外と強く、ブラックラムズが意外と弱かったという印象。まあ、ホームアドバンテージだから、ブルーレヴズが強くて当然なのだが。

 単純に見れば、お互い外人助っ人に頼り切ったチームなので、たまたまブルーレヴズの外人助っ人がより多く活躍した結果、そのまま得点差になったという印象。34点差がついたが、次にゲームをやれば逆転する可能性が十分あるくらい、点差とは正反対にその実力差は変わらないと思う。その実力も、両チームともに、チームとして何かやっている感じがあまりなく、(外人助っ人の)個人プレーの集団に見える。


スピアーズ東京ベイ21-30横浜イーグルス

 実力的にはスピアーズでしょうが、ラグビーの内容からはイーグルスを応援したいですね。

 心の中の応援が実ったようで、イーグルスが快勝した。やはりラグビーの内容からして、スピアーズの南アフリカをコピーしたラグビーは、正直面白くないので応援したくない。一方、イーグルスの日本人監督としては最優秀だと思う沢木監督が指導するラグビーは、これからのリーグワンを象徴するような良いラグビーだと思う。

 スピアーズは文字通りにFW(だけの)チームなので、FWが相手を圧倒できないと実力が半減してしまう。さらに、レフェリーとのコミュニケーションが悪く(キャプテンシー?)反則を繰り返した結果、得点差通りに負けた。これでは優勝争いに加わるのは難しい。だからといって、イーグルスに優勝の可能性が出たかと言えば、そこまではいっていないように思う。どちらも、まだまだ成長途中のチームなのでしょう。


4月10日

トヨタヴェルブリッツ31-53ブレイブルーパス東京

 これはFWガチガチの激戦になりそうです。結果も読めない。

 得点から見ると乱打戦のように思えるが、キックオフ直後はブレイクダウンで激しいターンオーバー合戦があったように、お互いのディフェンスが機能していた。得点差になったのは、お互いの細かいミスに対して、連続させてしまうか、またはリカバリーできたかの違いで、相撲で言えば、横綱レベルの高度な連続プレーやミスの少なさはないものの、迫力ある戦いで、いわば三役同士のがっぷり四つの大相撲だった。

 アタックに関して言えば、ヴェルブリッツにバリエーションが少ない(FWガチガチだけ)に比べ、ブレイブルーパスはCTBセタ・タマニバルという武器があることから、ラインアタックというほかの選択肢を持っているため、その差が得点差にも表れた。やはり、押し相撲だけというのでは、三役より上にはいけないのだ。

 得点で競っていた(ブレイブルーパスが1点差のリード)後半70分、ヴェルブリッツSOティアーン・ファルコンが、続けて(PKからの)タッチキックをミスしたのは、勝敗の分岐点となるプレーだった。そして、78分にブレイブルーパス交代SHジャック・ストラットンがインターセプトのトライを挙げ、これでゲームは終わるかと思った。しかし、続く83分には、3トライ差にして勝ち点を5にしたいブレイブルーパスが、セタ・タマニバルのハットトリックとなるトライを決めた。最初「なんでゲームを切らないのか?」とイライラしていたので、これはブレイブルーパスに脱帽するしかない見事な集中力だったと思う。

 ヴェルブリッツも強いが、ブレイブルーパスはここにきて一皮むけた感じがする。かつての強さとまではいわないが、一時の低迷を完全に脱したと言える。また、不要な反則もあったが、FLマイケル・リーチのプレーは素晴らしかった。MOMを挙げたい働きぶりだったと思う。

 ヴェルブリッツは、せっかくオールブラックス元監督のスティーヴ・ハンセンがサポートしているのだから、もっとトータルなラグビーをできるようにすれば、ここも一皮むけると思う。FW・BKともに良い選手がそろっているだけに、もったいない気がする。


神戸スティーラーズ57-28グリーンロケッツ東葛

 実力的にスティーラーズでしょうが、こんなところで苦戦しているようなチームではないのですが、やはりSO問題ですね。クルーデンとパーカーが毎試合出られれば、違ってくると思いますが。

 ということで、FWから潤沢にボールが供給されれば、オールブラックスSOアーロン・クルーデンは、余裕持ってプレーできるので、スティーラーズが圧勝してもおかしくない結果となった。

 グリーンロケッツは、せっかくディビジョン1にしてもらったのに、それにこたえるゲームができていないのが寂しい。せめて入れ替え戦では奮闘してもらいたい。


2.スーパーラグビーパシフィック

4月8日

ハイランダーズ37-17モアラパシフィカ

 ハイランダーズ初勝利のチャンス。

 そして、見事に初勝利をゲットできた。おめでとう。ただし、禁じ手と私が勝手に決めているモールでトライを重ねたのは、勝つために有効な方法であったとしても応援したくない。モアラSHエレアタラ・エナリとハイランダーズSHフォラウ・ファカタヴァの2人が、良いプレーをしている。これからの活躍が楽しみ。


フォース21-22レベルズ

 もう試合の内容に期待できないのが、つらい。

 レベルズが、レッドカード(退場)とシンビンになるが、どうにか逃げ切り、一方フォースは、勝つチャンスを逃してしまった。あとは感想が出てこない。


4月9日

ハリケーンズ21-24クルセイダーズ

 ハリケーンズはチームが不調なので、クルセイダーズの相手にならないでしょう。

 接戦になったものの、最後はクルセイダーズがディフェンスで勝利した。21-24の81分、ハリケーンズはクルセイダーズ陣左ゴール前5mでラインアウトを得て、モールで攻撃した。これが成功すれば、ハリケーンズの劇的な大逆転勝利だったが、TVコメンテーター(アナウンサー?)は、レフェリーがプレーを中断させてノーサイドにしたことに対して、今後議論の対象になるのではないかと言っていた。たしかに、ハリケーンズのアーディ・サヴェアは、納得のいかない表情だった。今後の報道ぶりを見守りたい。

 ハリケーンズで12番をプレーしたジョルディ・バレットについては、FBが最適のポジションという人が多いが、オールブラックスを考えると12番で育成する意味はあると思う。私が考えるオールブラックスの12番候補は、現在ではこんな感じになっている。

 ジョルディ・バレット>ロジャー・ツイバサシェック>デイヴィット・ハヴィリ>アントン・リエナートブラウン>ピーター・ウマガジャンセン

 ちなみに13番は、リエコ・イオアネ>アントン・リエナートブラウン>ジャック・グッドヒュー>ブレイドン・エンノー>レスター・ファインガアヌク

 FBは、ジョルディ・バレット>ウィル・ジョーダン>ダミアン・マッケンジー>スティーヴン・ペロフェタ>ルーベン・ラヴ


チーフス0-25ブルーズ
 
これは、今週で一番楽しみなゲームですね。勢いではチーフス、メンバーではブルーズかな。

これはもう、ブルーズが良すぎた。チーフスも素晴らしいアタックで、2度トライラインを越えたが、最初はトライセービングタックルによるノッコン、次は味方がオブストラクションしていて、いずれもノートライになった。この二つが認められていれば14点なので、勝つまではいかないまでも接戦に持ち込めたと思う。

ブルーズは、前半にシンビンを連続して出すなど、一時は13人対15人になりながら、ディフェンスが良く頑張った。また、SOボーデン・バレット、FBスティーヴン・ペロフェタの2人のプレーメーカーが素晴らしい。特にペロフェタは、オールブラックスに是非入れたいレベルになってきた。クルセイダーズのWTB&CTBのレスター・ファインガアヌクと併せて、オールブラックスのBKは豊富な人材がそろい、指導陣は嬉しい悲鳴になっている。


フィジードルア12-33ブランビーズ

 ドルアがどこまでやれるか。最後はブランビーズが完勝するような。

 ブランビーズの、デコイランといいながら、まるでオブストラクションにしか見えないラインアタックと、フィジー相手にはこれしかないというモールで得点して、完勝。
 
 一方のドルアは、リーグに参加している意義を証明するような、優れてエンターテイメントなランニングラグビーのトライで、ゲームを盛り上げてくれた。決まりきったパターンラグビーのブランビーズより、わくわくするドルアを応援したくなる。

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