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<ラグビー>ブレディスローカップ第2戦,プレビュー

参考とした記事
https://www.allblacks.com/news/all-blacks-team-for-second-bledisloe-cup-match/
https://www.nzherald.co.nz/sport/bledisloe-cup-rugby-wallabies-make-four-changes-to-squad-to-face-all-blacks-at-eden-park/YA4V6MXYGU63YCTXW45ZS2AJMI/

日時:2020年10月18日(日) 16:00キックオフ
場所:イーデンパーク,オークランド
レフェリー:アンガス・ガードナー
アシスタントレフェリー1:ベン・オキーフ
アシスタントレフェリー2:ポール・ウィリアムス
TMO:マイク・フレイザー

オーストラリア・ワラビーズ:
ジェイムズ・スリッパー,ブランドン・パエンガアモサ,タニエラ・ツポウ,
ルッカン・サラカイアロト,マット・フィリップ,
ネド・ハニガン,マイケル・フーパー(キャプテン),ハリー・ウィルソン,
ニック・ホワイト,ジェイムズ・オコナー,
マリカ・コロイベテ,マット・トゥムーア,フィリポ・ダウグヌ,
トム・バンクス
(リザーブ)
ジョーダン・ウエレーゼ,スコット・シオ,アラン・アラアラトア,ロブ・シモンズ,リアム・ライト,ジェイク・ゴードン,ジョーダン・ペタイア,リース・ホッジ

オールブラックス:( )内はキャップ数。
ジョー・ムーディ(47),ダン・コールズ(70),オファ・トゥンガファシ(36),
パトリック・ツイプロツ(31),ツポウ・ヴァアイ(1),
シャノン・フリッゼル(10),サム・ケーン(69,キャプテン),アーディ・サヴェア(45),
アーロン・スミス(93),リッチー・モウンガ(18),
カレブ・クラーク(1),ジャック・グッドヒュー(14),アントン・リエナートブラン(44),ジョルディ・バレット(18),
ボーデン・バレット(84)
(リザーブ)
コーディ・テイラー(51),アレックス・ホッジマン(初),ネポ・ラウララ(27),スコット・バレット(36),ホスキンス・ソツツ(1),TJ・ペレナラ(65),リエコ・イオアネ(30),ダミアン・マッケンジー(24)

プレビュー:
先週の第1戦を,勝利に等しい引き分けに持ち込んだワラビーズのデイヴ・レニー監督は,4人を交代させてきた。

HOの先発にブランドン・パエンガアモサをファラウ・ファインガアに代えて起用し,6番FLにネド・ハニガンを先発させる。リザーブでは,FLリアム・ライトがロブ・ヴァレティニに代わって入り,また怪我から復帰のCTBジョーダン・ペタイアが入った。

ハニガンは,昨シーズン6番の定位置を確保していたところ,先週プレーしたピート・サムと交代した。サムはNO.8をプレーしていたので,空いたNO.8には,先週リザーブから活躍したハリー・ウィルソンが先発する。

デイヴ・レニー監督のコメント:
「我々の44人のスコッドは,非常に良くやっているので,セレクション争いは激しい」
「また,オーストラリア協会からチームは大きなサポートを得ており,土曜午後の試合に向けて,非常に良い感触でいる」
「今週のオールブラックスは,さらに一段上のレベルに上がってくると承知している。それに挑戦できることを楽しみにしている」

オールブラックスのイアン・フォスター監督は,先発及びリザーブの入替え数人を怪我などの理由により行っている。

リザーブの左PRアレックス・ホッジマンが,プレーすればオールブラックスのデビューとなる。また,5番LOツポウ・ヴァアイと11番WTBカレブ・クラークは,先週のリザーブからのデビューに続き,今週は初先発する。

HOは,先発にダン・コールズ,リザーブにコーディ・テイラーとローテーションした。LOサムエル・ホワイトロックが脳震盪により欠場するため,ヴァアイが先発し,リザーブLOには4ヶ月振りに怪我から復帰のスコット・バレットが入った。また,18番右PRのリザーブには,先週欠場したネポ・ラウララが戻っている。

BKでは,先週のインゴールノッコンで批判されている13番CTBリエコ・イオアネが,22番リザーブに下がり,リザーブだったアントン・リエナートブランが13番CTBで先発する。また,ジョージ・ブリッジがトレーニング中に胸筋を痛めてしまったため,11番WTBにカレブ・クラークが先発する。23番リザーブには,先週ボーデン・バレットに代わってFBでプレーしたダミアン・マッケンジーが入った。SOリッチー・モウンガは,肩の痛みを訴えていたが,予定通り先発する。

イアン・フォスター監督のコメント:
「今週の我々の準備は極めて良かった」
「先週は(今シーズン)最初のテストマッチとなったが,試合の中で良い部分があったことを喜んでいる。しかし,特にセットプレーは,我々が期待したものとはならなかったので,今週のテーマとなった。今週は,ボールを持ってもっとスマートにプレーし,ディフェンスにも集中するようにしたい」

「ヴァアイには良いチャンスとなった。先週のリザーブからのプレーには満足している。彼はエネルギーあふれる良いプレーをしてくれた」
「ホッジマンは,今週のトレーニングで特に良かった。彼は機動力があり,スクラムも強い。彼にとってデビューする良い機会となった」

アレックス・ホッジマンの概歴:
オークランド生まれの27歳ながら,2014年にカンタベリー代表となり,クルセイダーズで9試合プレー。その後オークランドに戻り,ブルーズではスクラムの強さと仕事量の多さで貢献している。

【個人的見解】
ワラビーズは,先週の引き分けからメンバーをあまり動かしたくないでしょうから,こんな感じでしょう。

一方オールブラックスとしては,フォスター監督の温情もあり,メンバー外にされても文句が言えないリエコをリザーブに下げました。そして,13番にリエナートブランを入れましたが,私はこれが本来の姿だと思います。あと、出来れば、リエコに代えてウィル・ジョーダンをリザーブに入れて欲しかったですね。

リエコは,本人が13番のプレーを希望しているとはいえ,ブルーズでは適応してもテストマッチでは別物となります。スピードとフィジカルに長けたリエコですが,過去バックスリー(FB)が専門だった,クリスチャン・カレンやレオン・マクドナルドを13番に起用して大失敗したように,リエコを13番で起用するのは失敗だと思います。

リエコは,WTBでのみ才能が生きる選手であり,13番のように周囲と連携してアタックのスペースを作る役割は向いていません。そして,無用な片手ダイビングトライは,今後絶対に止めて欲しいと思います。

試合は,ワラビーズが先週同様にSOモウンガをターゲットにしてディフェンスしてくると思います。先週に続いてノーボールタックルをモウンガが受けて,早々に交代させられるかも知れません。その場合は,ボーデン・バレットをSOにして,ダミアン・マッケンジーがFBに入ると思います。

幸いボーデンの怪我は大丈夫なようなので,モウンガ同様にターゲットにされるでしょうが,モウンガ以上にスキルがあるので,対応可能と思います。また,その場合は,ボーデンよりもフィジカルに優るFBジョルディ・バレットをSOの位置に入れるアイディアもあるかと思います。

初先発のLOヴァアイ,WTBクラークには,80分プレーしてもらう必要は無いので,後半早々にヴァアイはスコット・バレットに,クラークはリエコに交代するものと思います。もしこの時間帯まで接戦であったとしても,この交代によってベストメンバーとなるので,オールブラックスの得意とする後半勝負ができるでしょう。

不敗記録を持つ他,相性の良いイーデンパークですから,先週の不完全燃焼をここで一気に巻き返すことを期待します。

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