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<ラグビー>アオテアロア第6週プレビュー,ケーンの長期欠場

クルセイダーズ対ハイランダーズ
日時:2021年4月2日(金)19:05キックオフ
場所:オレンジセラピースタジアム,クライストチャーチ
レフェリー:マイク・フレイザー
アシスタントレフェリー1:ポール・ウィリアムス
アシスタントレフェリー2:ジェイムズ・ドールマン
TMO:ベン・オキーフ

ハインラダーズ:
イーサン・デグルート,アッシュ・ディクソン(共同キャプテン),シアテ・トコラヒ,ブリン・エヴァンズ,パリパリ・パーキンソン,シャノン・フリッゼル,ビリー・ハーモン,姫野一樹,フォラウ・ファカタヴァ,ミッチェル・ハント,ジョナ・ナレキ,トーマス・ウマガジャンセン,マイケル・コリンズ,スコット・グレゴリー,コナー・ガーデンバチョップ
(リザーブ)
リアム・コルトマン,アイデン・ジョンストン,ジョシュ・ホーネック,ジョシュ・ディクソン,ヒュー・レントン,アーロン・スミス(共同キャプテン),カレブ・マケネ,ジェイムズ・レンチース

クルセイダーズ:
ジョー・ムーディ,コーディ・テイラー(バイスキャプテン),マイケル・アラアラトア,スコット・バレット(キャプテン),サムエル・ホワイトロック,イーサン・ブラカッダー,シオネ・ハヴィリタリツイ,カレン・グレイス,ミッチェル・ドルモンド,リッチー・モウンガ,レスター・ファンガアヌク,デイヴィット・ハヴィリ(バイスキャプテン),ジャック・グッドヒュー,ジョージ・ブリッジ,ウィル・ジョーダン
(リザーブ)
ブロディー・マカリスター,ジョージ・ボウワー,オリヴァー・ヤーガー,ミッチェル・ダンシア,ウェツカモカモ・ダグラス,ブリン・ホール,ファーガス・バーク,セヴ・リース

プレビュー:
ハイランダーズのトニー・ブラウン監督は,チームの規律を破ったとして,ジョシュ・イオアネ,シオネ・ミシロイ,ダニエル・リエナートブラウン,マリーノ・ミカエレツウ,テアリキ・ベンニコラス,パテレシオ・トムキンソンの6人を謹慎処分にし,今回のメンバー登録から除外することを決めた。このチーム規律違反事件に関する報道では,イオアネの家にこれら6人が集まり,夜遅くまで騒いでいたため,警察が呼ばれたというものだ。ただし,事件性はない模様だ。イオアネは,昨年のマイター10カップのオタゴでも同様のことをしており,これが2回目であるため,チームとしての罰則は厳しくなる可能性がある。

この結果及びWTBフリーダム・ヴァハアコロが左足の骨折で今シーズンのプレー不能となったため,WTBジョナ・ナレキが先発に戻り,コナー・ガーデンバチョップが2回目のFBでの先発となった。また,トーマス・ウマガジャンセンが12番で先発し,カレブ・マケネが22番のSO及びFBをカバーするリザーブに入る,ハイランダーズでのデビューとなる。さらに,日本代表の姫野一樹がNO.8で初先発する。なお,リザーブは,FW6人+BK2人となっている。

クルセイダーズのスコット・ロバートソン監督は,エディ・ジョーンズの後任としてイングランド監督就任の噂が高まっている中,順調にローテーションを行っている。また,怪我(胸部の骨にドリルで穴を開ける大手術をしていた)をしていたWTBジョージ・ブリッジが,久々に先発で復帰した。ただし,本来の11番は,絶好調のレスター・ファインガアヌクに譲り,不慣れな14番でプレーする。この結果,セヴ・リースが23番のリザーブに下がっている。

勝敗は,どうみてもクルセイダーズの楽勝しかないので,見所は個々の選手のプレー振りになってしまうのは仕方ないことだと思う。日本人としては,特にハイランダーズ姫野の活躍を期待したい。


ブルーズ対ハリケーンズ
日時:2021年4月3日(土)19:05キックオフ
場所:イーデンパーク,オークランド
レフェリー:ブレンドン・ピッケリル
アシスタントレフェリー1:ポール・ウィリアムス
アシスタントレフェリー2:ジェイムズ・ドールマン
TMO:ベン・オキーフ

ハリケーンズ:
フレイザー・アームストロング,ダン・コールズ,タイレル・ローマックス,ジェイムズ・ブラックウェル,スコット・スクラフトン,リード・プリンセップ,デュプレッシー・キリフィ,アーディ・サヴェア(キャプテン),ルーク・キャンベル,オルビン・リージャー,サレシ・ラヤシ,ナガニ・ラウマフィー,ビリー・プロクター,ジュリアン・サヴェア,ジョルディ・バレット
(リザーブ)
リッキー・リッチテリ,ザヴィエール・ヌミア,テヴィタ・マフィレオ,イサイア・ウォーカーリーウェア,デヴァン・フランダーズ,ジョナサン・タウマテイネ,ピーター・ウマガジャンセン,ウェス・ウーセン

ブルーズ:
カール・ツイヌクアフェ,ルテル・トライ,オファ・トゥンガファシ,ジェラルド・カウリーツイオティ,サム・ダリイ,トム・ロバートソン(キャプテン代行),ダルトン・パパリイ,ホスキンス・ソツツ,サム・ノック,オテレ・ブラック,カレブ・クラーク,TJ・ファイアネ,リエコ・イオアネ,マーク・テレア,スティーヴン・ペロフェタ
(リザーブ)
レニ・アピサイ,アレックス・ホッジマン,ネポ・ラウララ,ジョシュ・グッドヒュー,アキラ・イオアネ,ジョナサン・ルルー,ハリー・プランマー,AJ・ラム

プレビュー:
ハリケーンズのジェイソン・ホランド監督は,30-19とジョルディ・バレット一人の活躍で勝利したハイランダーズ戦から,チームが起動に乗ってきたとみているようで,1番と17番のPR,4番と19番のLO,14番と23番のWTBを,それぞれローテーションしてきた。また,心配されたHB団も,ルーク・キャンベルとオルビン・リージャーで,試合を重ねる毎に少しずつ成長してきており,FBジョルディ・バレットへの負担が減ってきたことが,ジョルディが活躍する余裕を生んでいるように思える。

ブルーズのレオン・マクドナルド監督は,先週のチーフス戦の逆転負けを踏まえ,ローテーションを行ってチームに刺激を与えようとしている。1番と17番,3番と18番の両PR,9番と21番のSH,12番と22番のCTBなどでローテーションしている。12番のTJ・ファイアネは,怪我により長く欠場していたが,開幕戦以来の登場となった。また,23番WTBにはAJ・ラムが入り,スーパーラグビーのデビューを待つ。

一方,キャプテンのLOパトリック・ツイプロツが肩の怪我で欠場するため,5番LOには先週のチーフス戦でデビューしたばかりの,サム・ダリイが初先発する。また,キャプテン代行は,6番FLトム・ロビンソンが努めるため,アキラ・イオアネが20番リザーブに下がっている。アキラは,7番は無理だがNO.8はできる。しかし8番には才能の塊でいるホスキンス・ソツツがいるため,アキラの居場所がなくなってしまった。

これまでこの両チームの戦いは,近年は接戦となる傾向があり,メンバー的にホームのブルーズが優勢と思われるが,ハリケーンズも調子を上げているため,ブルーズ楽勝とはいきそうにはない。また,ブルーズはキャプテンのパトリック・ツイプロツが欠場するため,キャプテンシー及びリーダーシップに不安が残るため,それも勝敗に影響しそうだ。しかし,やはりイーデンパークのホームアドバンテージは強いものがある他,両PRを,リザーブを含めて比較すれば,ブルーズが圧倒的に優勢なため,セットプレーを中心に得点を重ねていけば,ブルーズが勝利に近づきそうだ。

ハリケーンズとしては,先週に引き続き執拗かつ強固なディフェンスを再現するとともに,連続してジョルディ・バレットがスーパープレーを発揮してくれれば,連勝も可能と思われる。

(サム・ケーンの長期欠場)
今週のチーフスはゲームのない週だが,チーフス及びオールブラックスのオープンサイドFL兼キャプテンを務めるサム・ケーンが,胸部四頭筋の手術のため,4~6ヶ月間欠場することとなった。このため,チーフスでは,ラクラン・ボシアー,ミッチェル・カーピック,ケイラム・ボシアーらが,オープンサイドFLをカバーすると思われる。一方オールブラックスでは,オープンサイドFLの先発を争っているアーディ・サヴェアがいるので,7番にはサヴェアが自動的に入るだろう。また,1人空くオープンサイドFLのスコッドには,ハリケーンズのデュプレッシー・キリフィとブルーズのダルトン・パパリイが争うことになると見られている。なお,キャプテン代行は,経歴からみればLOサムエル・ホワイトロックになりそうだ。

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