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<芸術一般>ソプラノは、本当に素晴らしい

なんとなく、好きなソプラノについて書いてみたくなったので、youtubeを引用しつつ、ご紹介したい。

モーツアルト「魔笛」から、夜の女王のアリア
https://www.youtube.com/watch?v=YuBeBjqKSGQ
高校生の時に、初めてNHKFM「リクエストアワー」で聴いて、人の声ではなくバイオリンの音かと間違う歌声に、魂を揺さぶられた経験があります。こいう素晴らしい曲は、多感な十代にこそ聞くべきでしょう。

同じく「魔笛」から、パパゲーノとパパゲーナのアリア
https://www.youtube.com/watch?v=87UE2GC5db0
「魔笛」はフリーメーソン思想から作られた作品で、神話的・幻想的なストーリーが実に面白いのですが、このパパゲーノとパパゲーナは、見るからに鳥の化身で、パパゲーノが持っているものが「魔笛」そのものです。
そして、2羽の鳥が「パ、パ」と掛け合うデュエットは、まるで早朝の高原で聴く爽やかな鳥のさえずりのようで、究極の音楽は鳥の声ではないかと考えている私の、理想となる姿です。

モーツアルト「ドン・ジョバンニ」から、ケルビーノの「恋とはどんなものかしら」
https://www.youtube.com/watch?v=Bl8ANZbyO20
ソプラノよりも一段低いメゾソプラノが、少年の姿をして歌うのが定番となっていますが、その両義的(アンビギャレント)で中性的(ヘルマプロディーテ)な魅力は、なんとも言えないものがあります。
これをもっと一般的にしたものが、宝塚歌劇(の男性役)かも知れません。

マリア・カラス、プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」から「私のお父さん」
https://www.youtube.com/watch?v=l1C8NFDdFYg
歌劇自体はあまりメジャーではありませんが、この歌はソプラノ歌手の定番であり、また、カラスのような絶世の美女+稀代のソプラノが歌うと、身も心も溶けるような、うっとりとした気分になります。
カラスが早世したのは、本当に残念ですが、彼女のようなソプラノを同時代に得られて、しかもこうして映像や音声が残る現代に得られたのは、人類にとって得難い幸運だったと思います。

マリア・カラス、グノー「アベ・マリア」
https://www.youtube.com/watch?v=j8KL63r9Zcw
映像はなく、音声だけですが、もう「天使の歌声」としか言えません。自分が死に際するときにこの歌声が流れたら、最高の気分で昇天できそうです。まさに、天国から天使が、地上の子羊たちに呼びかけている、そんな歌声です。

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