見出し画像

<ラグビー>オールブラックスXV予想メンバー

 先日NZ協会が、今秋ヨーロッパに遠征するオールブラックスXVの監督に、ブルーズのレオン・マクドナルドが就任することを発表した。なお、オールブラックスに次ぐレベルのチームは、昔からマオリオールブラックスと決まっているが(注:間違いというコメントが他であったので、丁寧に書けば、そもそも準代表というべきチームは、正確に規定したものはなかった。その中でもともとNZネイティヴと称していたチームから派生したマオリオールブラックスは、準代表と同等レベルのチームとして、海外遠征をしたり、NZに来たチームと対戦している。また、マオリに選ばれた後にオールブラックスに選ばれるという事例が沢山ある。一方、A代表は不定期に結成されていて、マオリとの整合性は取れていないという認識です。)、これと同等のチームとしてオールブラックスAというのが昔にあった。また、どの国も代表に次ぐチームはxxxAとする習慣があり、オーストラリアはワラビーズに次ぐチームとして、オーストラリアAを日本に遠征させ、ジャパンXV(実質日本代表)と対戦する。

 今回のオールブラックスXVは、アイルランド及びバーバリアンズとの対戦が予定されているが、もっとティア2国代表クラスと対戦させて経験を積ませたいチームだ。一方オールブラックスは、今秋の海外遠征で日本、ウェールズ、スコットランド、イングランドと対戦するが、そのスコッドには36人が選ばれる見込みであるのに対して、オールブラックスXVは29人が選ばれると想定されていて、合計65人が来年のRWCに備えて、海外遠征及びテストマッチ(または同等レベルの試合)を経験することになる。

 そのため、オールブラックスXVには、オールブラックスから単純に洩れてしまった選手の他、次の次のRWCを想定した有望な若手を入れることが予想されている。また、オールブラックス入りできなかった経験値の高い選手とこれからオールブラックス入りする可能性が高い若手選手を一緒に海外遠征させることによって、テストマッチで活躍できる選手の早期育成という目的も兼ねられる。

 こうした前提で、ラグビーパスが29人のスコッドを予想しているので、以下に紹介したい。

HO:アサフォ・アウムア、ブロディー・マカリスター、ジョージ・ベル
PR:アンガス・タアアヴォ、アレックス・ホッジマン、オリー・ノリス、タマイティ・ウィリアムス、オリー・ヤーガー
LO:ジョシュ・ディクソン、クインティン・ストレンジ、マナアキ・セルビーリキット
FW3列:ルーク・ジェイコブソン(キャプテン)、ビリー・ハーモン、マリーノ・ミカエレツウ、ピタガス・ソワクラ、ピーター・ラカイ
SH:TJ・ペレナラ(バイスキャプテン?)、コルテス・ラティマ
SO:ジョシュ・イオアネ、アイダン・モルガン
CTB:ジャック・グッドヒュー、アレックス・ナンキヴェル、リレイ・ヒギンズ、トーマス・ウマガジャンセン
バックスリー:コナー・ガーデンバショップ、マーク・テレア、AJ・ラム、エモニ・ナラワ、サレシ・ラヤシ

オールブラックス入りしない場合に限定して、オールブラックスXVに選出されると思われる選手(その場合は、誰かと入れ替わることになる):LOツポウ・ヴァアイ、SHフォラウ・ファカタヴァ、SOスティーヴン・ペロフェタ、CTBロジャー・ツイヴァサシェック、ブライドン・エンノー。

 なお、ラグビーパスとしては、他にもオールブラックス入りする可能性を持った選手が数人いるが、オールブラックスXVが若手を中心にした場合、どちらからも外れてしまう選手が出てくると紹介している。それは、LOパトリック・ツイプロツ、SHブラッド・ウェバー、SOダミアン・マッケンジー、WTBジュリアン・サヴェアらだとしている。はた目からみれば、どちらかのチームで器用したい選手ばかりだが、こればかりは3番目のチームを作って遠征する以外に解決策はなさそうだ。

 ラグビーパスの記事は、とても参考になると思うが、個人的にはウェリントン及びハリケーンズのSO兼FBルーベン・ラヴをぜひ入れてもらいたいと思っている。オールブラックスのSOはリッチー・モウンガとボーデン・バレットの2人が当確で、3人目を入れるかどうかでペロフェタの動向が決まるのだろうが、一方、かつてのアーディ・サヴェアやアサフォ・アウムアのように、ラヴをオールブラックスの練習生のようにして遠征に帯同させ、偉大な先輩たちから直接学ぶ機会を与えて欲しい。それが無理なら、このオールブラックスXVにぜひ入れて、国際試合の経験値を積ませて欲しい。彼は、ボーデン・バレットの後継者に成り得る才能だと見ている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?