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<ラグビー>ウェイン・スミスが,日本の経験からNZラグビーに提言

(以下のNZヘラルドの記事を参考にしています。)

神戸製鋼でディレクターオブラグビーをしている,元オールブラックス監督・コーチのウェイン・スミスが,5週間前にNZへ一時帰国をしている。この度,NZメディアのインタビューに応えて,特にスーパーラグビー・アオテアロアについて提言している。

現在63歳のスミスは,オールブラックスのアシスタントコーチとして,スティーヴ・ハンセンの下でRWC2連覇を達成するなど,17年間にわたってオールブラックスをサポートしてきた。そして,2018年からは,日本のトップリーグに所属する神戸製鋼を指導するとともに,イタリア代表の特別顧問も務めている。

そのスミスは,アオテアロアについて以下のように分析している。
「全員がポッドを作ってプレーしている。(具体的には)9人のプレヤーを3人ずつのFWにしてポッドを作っている。それらは機械的にプレーされていて,ただフェイズを重ねているだけに見える。」

「トライまでどのくらいのフェイズを要しているのかを,私は計算してみた。だいたい4~5回のフェイズを重ねることでトライをしている。また全トライの75%は,3~4回のフェイズでトライをしている。もっと効果的かつ効率的なプレーを,私は見たいのだ。」

「9人のプレヤーが3人ずつのFW(のポッド)にした場合,(ボールキャリアーはディフェンスの)真ん中のプレヤーに当たる。そして他の2人は,その外側でディフェンスを排除しようとする。しかし,その外側でオフロードパスをもらえるようなプレヤーはいない。また,こうしたプレーは(ディフェンス側から)予測可能なものだ。私は,他のオプション(を探したり)や,3人目のプレヤーが参加するプレーを見てみたい。」

「(ハイランダーズのトニー・ブラウン監督は)ボールの生かし方を良く知っている。(ハイランダーズの)ゲームの一部は機能していないが,サポートプレーは素晴らしく,見ていて楽しいものだ。彼らは,ディフェンスを排除する前に,オフロードパスをもらうことを常に考えている。そうしたプレーは楽しいものだ。」

スミスは,2017年のザラグビーチャンピオンシップ以降,オールブラックスのコーチから外れたが,その後のオールブラックスは成績が安定していない。南アフリカ・スプリングボクスに連敗し,オーストラリア・ワラビーズに記録的な負けを喫した。そして,2019年RWCでは準決勝でイングランドに敗退した。

「日本のゲームは(NZと)異なっている。神戸の今のゲームを見れば(わかる),特にブロディー・レタリックは,117kgに体重を落として,(速い)ゲームにフィットしている。(こうして順応できる)彼は素晴らしい選手だし,本当に素晴らしいと思う。」

「正に速いゲームだと思う。本当のアタックのスタイルが,ここにある。特にサポートプレーに多くを費やしている(ことが良い)。」

【個人的見解】
スミスの,日本ラグビーに対する評価はありがたいものです。そして,速くなったレタリックのオールブラックスでのプレーが楽しみですが,それよりもスミスには,顧問でもいいですから,オールブラックスに復帰して欲しいですね。

やはり,イアン・フォスターは退任していただき,後任監督はスコット・ロバートソン。トニー・ブラウンにアシスタントコーチをしてもらいたいけど,日本代表のジェイミー・ジョセフとの関係があるので,アシスタントには,ワレン・ゲイトランドとジョー・シュミットのベテラン2人に入ってもらう。これができれば,オールブラックスは真の無敵チームになれると思うのですが。


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