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<ラグビー>トライネーションズ第6戦,オーストラリア・ワラビーズ対アルゼンチン結果,マオリオールブラックス対モアラパシフィカ結果

1.オーストラリア・ワラビーズ対アルゼンチン
ビデオハイライト
https://super.rugby/therugbychampionship/

豪雨の中、アルゼンチンはブルー、ワラビーズはグリーンのジャージ。

16分,アルゼンチン5番LOマルコス・クレメールが,ワラビーズ10番SOジェイムズ・オコナーにノーアーム&ハイタックルをして,シンビン。
16分,ワラビーズ15番FBリース・ホッジがPG,3-0。

28分,ワラビーズ7番FLマイケル・フーパーが,アルゼンチン10番SOニコラス・サンチェスにハイタックルして,シンビン。
28分,アルゼンチン10番SOニコラス・サンチェスがPG,3-3。この後サンチェスは,脳震盪検査のため,一時退場。

30分,アルゼンチン22番SOドミンゴ・ミオッティがPG,3-6。
34分,アルゼンチン14番WTBバウティスタ・デルガイがトライ。ミオッティのコンバージョン成功で,3-13。

43分,ホッジがPG,6-13。

前半,ワラビーズ6(2P)-アルゼンチン13(1T1C2P)。

51分,ホッジがPG,9-13。
60分,ワラビーズ19番LOラッカン・サラカイアロトが,アルゼンチン6番FLサンテャゴ・グルンドーラにハイタックルして,議論の余地無くレッドカード(退場)。

61分,ミオッティがPG。9-16。
66分,アルゼンチン19番LOルーカス・パウロスが,ゴール前でモールをつぶしてシンビン。

67分,ワラビーズ7番FLマイケル・フーパーがトライ。ホッジのコンバージョン成功で,16-16。
80分,ホッジが,右サイド45mの勝ち越しPGをまたも失敗。

後半,ワラビーズ10(1T1C1P)-アルゼンチン3(1P)。合計,ワラビーズ16(1T1C3P)-アルゼンチン16(1T1C3P)。

この結果,オールブラックスの今年のトライネーションズ優勝が確定。しかし,あまりすっきりしない優勝となった。

両チームともカードが多発し,さらにエラーも多い,雑な試合。さらに,トライは1ずつとラグビーができていないゲーム。ただし,アルゼンチンは,ワラビーズと続けて引き分けたので,実力を示せた結果となった。一方,ワラビーズは,オールブラックスに辛勝した以外,勝利のない結果となったため,NZ人監督デイヴ・レニーには,厳しい評価が下される結果となった。

この試合の前に,アルゼンチンキャプテンのFLパブロ・マテーラ,LOグイド・プッティ,HOサンチャゴ・ソシーノの3人が,2011~13年の間で,ボリビア人やパラグアイ人を差別する発言をSNSでしていたことが判明。プッティも,メイドが三つ子を妊娠したことを差別する投稿をしていた。

これに対して,アルゼンチン協会は,3人をワラビーズ戦のメンバーから外したが,マテーラについては,いったんキャプテンを解任したものの,すぐに再任するというドタバタを演じていた。

アルゼンチンは,南米でも比較的裕福な国であり,ラグビーは,帝国主義のイギリス系植民者が持ち込んだスポーツのため,国内でも金持ち階級が多くプレーするスノッブなスポーツとなっている。そのため,周辺国からの出稼ぎ移民を差別する文化が日常的にあることが理解できる。

日本のラグビー評論家の中には,アルゼンチンを日本と同じ「ラグビー界の弱者」として過度に評価する者がいるが,これは,アルゼンチンの実態を知らない勝手な強い思い込みによる,妄想ではないかと思う。


2.マオリオールブラックス(監督クレイントン・マクミラン)対モアラパシフィック(監督タナ・ウマガ),結果

試合前の両チームによる,ウォーダンス(マオリはティマタンガ)の交換。
https://www.allblacks.com/videos/epic-pre-match-challenge-maori-all-blacks-v-moana-pasifika/
ビデオハイライト
https://www.allblacks.com/videos/highlights-maori-all-blacks-v-moana-pasifika/

2分,モアラ10番SOジョシュ・イオアネがPG,0-3。
11分,イオアネがPG,0-6。

23分,マオリ15番FBカレブ・トラスクがトライ&コンバージョン成功で,7-3。
33分,イオアネがPG,7-9。

前半,マオリ7(1T1C)-モアラ9(3P)。

43分,マオリ2番HOアッシュ・ディクソンがトライ。トラスクのコンバージョン成功で,14-9。
50分,マオリ13番CTBビリー・プロクターがトライ。トラスクのコンバージョン成功で,21-9。

53分,モアラ7番FLアラマンダ・モツーガがトライ。イオアネのコンバージョン失敗で,21-14。
69分,マオリ20番FLミッチェル・カーピックがトライ。トラスクのコンバージョン成功で,28-14。

77分,モアラ21番SHデュウェイン・ポラタイヴァオがトライ。イオアネのコンバージョン成功で,28-21。

後半,マオリ21(3T3C)-モアラ12(2T1C)。合計,マオリ28(4T4C)-モアラ21(2T1C3P)。

両チームともに良いトライを交換する,ラグビーらしいゲーム。トライネーションズとは大違い。

マオリでは,13番CTBビリー・プロクター,5番LOマナアキ・セルビーリキッティ,12番CTBクイン・ツパエア,FBカレブ・トラスクが良いプレーで,オールブラックス入りをアピール。

モアラでは,既にオールブラックス入りしているSOジョシュ・イオアネが安定したプレーを見せた他,SHファラウ・ファカタヴァ,11番WTBサレシ・ラヤシ,7番FLアラマンダ・モツーガ,NO.8ピタガス・ソワクラが良いプレーを見せていた。特にファカタヴァは,来年のオールブラックス入りの可能性が高くなったと思われる。

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