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<ラグビー>アオテアロア第4週,プレビュー

ハリケーンズ対チーフス
日時:2021年3月20日(土)19:05キックオフ
場所:スカイスタジアム,ウェリントン
レフェリー:ベン・オキーフ
アシスタントレフェリー1::マイク・フレイザー
アシスタントレフェリー2:ジェイムズ・ドールマン
TMO:グレン・ニュウマン

チーフス:
アイダン・ロス,サミソニ・タウケイアホ,アンガス・タアアヴォ,ツポウ・ヴァアイ,内トア・アークオイ,ミッチェル・ブラウン,サム・ケーン(共同キャプテン),ルーク・ジェイコブソン,ブラッド・ウェバー(共同キャプテン),カレブ・トラスク,エテネ・ナナイセツロ,クイン・ツパエア,アントン・リエナートブラウン,ジョナ・ロウ,ダミアン・マッケンジー
(リザーブ)
ブラッドレイ・スレイター,オリー・ノリス,ジョー・アピコトア,サイモン・パーカー,テトイロア・タフリオランギ,アレックス・ナンキヴェル,チェイス・ティアティア

ハリケーンズ:
サヴィエール・ヌミア,リッキー・リッキーリッチテリ,タイレル・ローマックス,ジェイムズ・ブラックウェル,イサイア・ウォーカーリーウェア,リード・プリンセップ,デュプレッシー・キリフィ,アーディ・サヴェア(キャプテン),ルーク・キャンベル,オルビン・リーガー,サレシ・ラヤシ,ナガニ・ラウマフィー,ビリー・プロクター,ジュリアン・サヴェア,ジョルディ・バレット
(リザーブ)
ジェイムズ・オリーリー,フレイザー・アームストロング,テヴィタ・マフィレオ,リアム・ミッチェル,デヴァン・フランダーズ,ジョナサン・タウマテイネ,ピーター・ウマガジャンセン,ウェス・ウーセン

プレビュー:
チーフスのクレイトン・マクミラン監督代行は,マイター10カップのベイオブプレンティーで活躍したものの,怪我で出遅れていたSOカレブ・トラスクの登場を,「(これまでプレーしてきた)ブリン・ゲイトラドも良くやってくれたが,トラスクは,マイター10カップで良いプレーをしたことが今回の起用につながっている」と喜び,また「私たちは若いチームだ」として,トラスクのゲームメークに期待を寄せている。

その若いチームを象徴するように,18番PRでホークスベイから加入したジョー・アピオトアがプレーすれば,スーパーラグビーのデビューとなる。また,ブラッド・ウェバーに抜かされたものの,一時はアーロン・スミスのオールブラックスでの後継者に期待されていた,「トリプルT」ことテトイロア・タフリオランギが21番のリザーブに入り,プレーすれば,チーフスで記念となる50キャップ目を迎える。

ハリケーンズのジェイソン・ホランド監督は,TJ・ペレナラとボーデン・バレットの海外移籍,さらにSOの後釜に期待していたフレッチャー・スミスの海外移籍で,極めて苦しい台所事情にあるHB団で,どうにかSOを努めてきたジャクソン・ガーデンバチョップが,怪我で欠場することに苦悩している。

そのため,2019年RWCのプールマッチでSOを努めたこともある,ジョルディ・バレットをFBからSOにするアイディアもあったが,ホランド監督は,ジョルディはFBで固定したいとしてこれを否定している。この結果,マイター10カップのカウンティーズマヌカウでプレーし,スーパーラグビーではブルーズでCTBの経験がある,24歳のオルビン・リーガーを先発SOに抜擢した。

しかし,SHがTJ・ペレナラならまだしも,経験の浅いルーク・キャンベルということもあり,リーガーがいきなり先発SOとして機能できる可能性は,かなり低いと見るのが自然だろう。一方のチーフスも,先発SOは怪我から復帰したカレブ・トラスクで,お互いにアドバンテージは少ない状況ながら,なんといってもトラスクは昨年のスーパーラグビーでSOをプレーした経験がある専門職なので,リーガーが敵う相手ではないと思う。

ハリケーンズは,弱小FWながら,3列には良い選手を揃え,LOにはイサイア・ウォーカーリーウェアというオールブラックス候補がいる。また,BKにはトライゲッターを多く揃え,リザーブにするのが惜しいピーター・ウマガジャンセンとウェス・ウーセンという才能も控えている。もしHB団が機能していれば(単純にペレナラとボーデンがいれば),この得点力あるBKが機能して勝利が近づくのだが,いかんせん宝の持ち腐れになっている。

せめてHB団をサポートする12番CTBのナガニ・ラウマフィーが,持ち前の突破力以外に,状況を判断してパスやキックを上手く使うスキル(何よりもオールブラックスで要求されている基準値)があれば,少しは改善されると思う。しかし,ラウマフィーは相変わらず突貫小僧のままである。偉大なる先輩マア・ノヌーのプレーを学んで欲しいと切に思う。


ブルーズ対クルセイダーズ
日時:2021年3月21日(日)15:35キックオフ
場所:イーデンパーク,オークランド
レフェリー:ポール・ウィリアムス
アシスタントレフェリー1::マイク・フレイザー
アシスタントレフェリー2:ジェイムズ・ドールマン
TMO:ブレンドン・ピッケリル

クルセイダーズ:
ジョー・ムーディ,コーディ・テイラー(バイスキャプテン),マイケル・アラアラトア,
スコット・バレット(キャプテン),サムエル・ホワイトロック,イーサン・ブラカッダー,シオネ・ハヴィリタリツイ,カレン・グレイス,ブリン・ホール,リッチー・モウンガ,
レスター・ファインガアヌク,デイヴィット・ハヴィリ(バイスキャプテン),ジャック・グッドヒュー,セヴ・リース,ウィル・ジョーダン
(リザーブ)
ブロディー・マカリスター,ジョージ・ボウワー,オリヴァー・ヤーガー,ミッチェル・ダンシア,ウェツカモカモ・ダグラス,ミッチェル・ドルモンド,ファーガス・バーク,ダラス・マクロード

ブルーズ:
アレックス・ホッジマン,ルテル・トライ,ネポ・ラウララ,パトリック・ツイプロツ(キャプテン),ジョシュ・グッドヒュー,アキラ・イオアネ,ブレイク・ギブソン,ホスキンス・ソツツ,ジョナサン・ルルー,オテレ・ブラック,カレブ・クラーク,ハリー・プランマー,リエコ・イオアネ,ブライス・ヒーム,スティーヴン・ペロフェタ
(リザーブ)
カート・エクランド,カール・ツイヌクアフェ,オファ・トゥンガファシ,ジェラルド・カウリーツイオティ,トム・ロビンソン,アドリアン・チョアト,フィンレイ・クリスティー,TJ・ファイアネ

プレビュー:
頂上決戦第1ラウンドだが,ブルーズのホームであるイーデンパークの試合であっても,王者クルセイダーズ有利という印象は否めない。ブルーズのレオン・マクドナルド監督はベストメンバーを揃えた一方,クルセイダーズのスコット・ロバートソン監督は,ローテーションを遵守しても,良いメンバーとなる人材の豊富さを持っている。

クルセイダーズSHブリン・ホールが100キャップを達成する。オールブラックスには手が届かないでいるが,ブルーズからクルセイダーズ移籍して成功した選手の代表例だ。また,お互いのFW3列の戦いが面白そうだ。

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