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コミュニティ醸成に「夢中ポーカー」を活用! 〜自己開示を加速させるワークショップ

昨日、河原あずさんがnoteで『「夢中ポーカー」をやってみよう!~チーム&コミュニティビルディングに最適な新感覚交流カードゲーム公式ガイド〜』を公開してました。待ちに待った「夢中ポーカー」の公式ガイドです。

夢中ポーカーってなに?
そもそも夢中ポーカーってなに?って方もいらっしゃいますよね。詳しくは、あずさんのnoteをご覧いただきたいのですが、一言で言うと、「無理なく自己開示を進め、より円滑な関係を構築するためのゲーム形式のワークショップ」だと考えてます。

6月8日-9日に芦ノ湖キャンプ村で1泊2日で開催された「The Life School」にて、「コミュニティ時代のつながり力」というテーマで講座を持たせてもらいました。
その講座の中で、コミュニティにおいて大事なことの話をし、そのことを体感してもらうワークショップを展開しました。そして、この講座の中で「夢中ポーカー」を実施したのです。
(この講座でお話した内容はまた別途noteに書こうと思います。)


夢中ポーカーの話に入る前に、少しコミュニティの話を・・

コミュニティにおいて大事なこと
コミュニティを醸成していく上では、コミュニティにおける「心理的安全性」が大事であると考えてます。コミュニティの中で、発言したり、失敗したりしても、責められたり問題になったりすることなく、コミュニティメンバーと変な遠慮をすることなく話し合うことが出来る状態が健全なコミュニティ醸成においては重要となります。
コミュニティにマウントを取る人がいる状況を想像してみてください。遠慮が生まれ健全な話し合いが出来なくなりますよね。

では、その心理的安全性をどのようにつくるのか?その為には様々なアプローチがあると思いますが、1つの重要なアクションとして、「お互いを良く知ること」があります。お互いのことを分かり合えると、そのことを軸に話しし合いも生まれますし、相手への共感も生まれ、心理的安全性は高まります。
では「お互いを良く知ること」はどのように実践するのか?そこで「夢中ポーカー」が活躍するのです。


夢中ポーカーの手順
「夢中ポーカー」の細かいルールや準備するものなどは、河原あずさんのnoteの記事を読んでいただければと思いますが、基本的な流れは下記の通り。

<準備するもの>
名刺サイズの用紙 (最低 6枚 × 人数分)
水性のペン 人数分(同じペン)
3名以上 (4-5名 推奨)のメンバー

<進行>
① 白紙の名刺サイズのカードを各自6枚手に取ります
② カード1枚につき1つ自分が夢中になっていることを書きます
③ 手元のカードから裏返しにした状態で2枚を場に出します
④ 親が場に出た2枚 × 人数分のカードをシャッフルし、2枚ずつ各自に配ります(自分の手元には4枚の自分の夢中が書かれたカードと、2枚の他人(自分のものの場合もあり)のカードがある状態になります)
⑤ 各自は相手に見えないように6枚のカードを手元に持ちます
-- ここからゲームがスタートします --
⑥ 親(Aさん)が左隣の人(Bさん)のカードの中から1枚取ります。
⑦ BさんはAさんが取ったカードが自分のものであれ、他人のものであれ、自分の「夢中」として語ります
⑧ AさんはBさんが語った「夢中」が本人が書いたものか、他人が書いたものかを予想し、どちらなのか伝えます
⑨-1 Aさんの予想が当たった場合 : Aさんはそのカードを自分のものとし、Aさんの手持ちのカードの中から1枚をBさんに渡します
⑨-2 Aさんの予想が外れた場合 : Bさんはそのカードを自分の手元に戻します
-- ⑥〜⑨を参加メンバーで順番に行います --
⑩ 手元のカードが全て他人の「夢中」カードになったら上がりです

夢中ポーカーで自己開示
実際にやってみると、自分自身の「夢中」が出た場合には、もちろん自分の興味のあること・好きなことを熱を入れて相手に伝えることになります。また、面白いのは他人の夢中カードが出た時です。そもそもは自分は興味のないことだったのに、さも興味があるかのように語ることで、メンバーの「夢中」が自分に憑依するのです。実際、The Life Schoolで夢中ポーカーをやった際に、「キングダム」という他人の「夢中」が自分に憑依し、「帰ったら絶対読むし、映画も観る!」って人が数人現れました。(キングダムが大人気でカードに書く人が複数人いました)
自分の「夢中」を他の人に語られる場合にも、自分自身では気づいていない視点が出てきたり、何より自分の「夢中」を承認されている環境が生まれるのです。
良くイベントのアイスブレイクで行われる「1分間で隣の人と挨拶」的なワークですと、相手のことを少し知ることは出来ますが、自己開示や相手への深い認識にはつながりません。
夢中ポーカーを通じて、自己開示し、お互いのことについての語ることにより、初めて会った人同士の間にも心理的安全性が生まれ、コミュニケーションが円滑になるのです。

「夢中ポーカー」は初めて会う人同士はもちろん、すでに一緒に活動をしているメンバー同士でも実施してみると、自己開示が進み、より円滑な関係の構築につながるので、是非お試しいただきたいです。


「夢中ポーカー」の実施の際の注意点 & ルール改定案
最後に、夢中ポーカーを実施していく中で、運営側として注意すべきことや改善案が思いついたのでシェアします。

<注意点>
ルールを理解してもらいやすくする為に
- 最初に実践して見せる
- ルールを紙に記載し各テーブルに置く
ということを実施すべきだと思いました。短い時間でルールを理解してもらうことでワーク自体により集中してもらえます。

<改善案>
進行順の⑨-2で記載した 
"Aさんの予想が外れた場合 : Bさんはそのカードを自分の手元に戻します"
に関して、Bさんが上手に語ることである意味"勝った"状況になるのに、そのままカードが手元に戻ってくるのは納得感が低いという声がありました。
そこで考えたのですが、例えば、進行順の③の手元のカードを場に2枚出す際に、もう1枚を違う山に出します。(つまり手元のカードは5枚になります)
で、その山を別に置いておき(その山をC山とする)、⑨-2で語る側が"勝った"際に、C山から1枚引き、語ったカードをC山に戻すというルールを設けます。そうすることで、他の人のカードを手に入れる可能性が高まりゲーム的には有利になると思われます。

この改善案を取り入れると、より盛り上がるかなと思いますが、あずさん如何でしょう?

まとめ
夢中ポーカーは自己開示が苦手な人でも、ゲーム感覚で実施出来る為、あまり抵抗なく自分のことを開示することが出来ます。1ラウンド15分ほどで、コミュニティに心理的安全性が芽生え始め、高い熱量を生み出します。
また、お題は「夢中」だけでなく「今実現したいこと」や「悩み」などに変えることで、違う角度の自己開示が進むので2巡目、3巡目でお題を変えることもオススメです。
夢中ポーカー」是非お試しください!

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