カメラの新製品が発表されると気になって仕方がない

各社からカメラの新製品発表が続いている。正直、ボクにとってはどれもそれほど興味がないのだが、触れてみたいという気持ちはある。

最高の相棒といえるカメラに出会うために、新製品が出るたびに下取りして買い換える遊びを楽しめなくなってしまった。そう、ボクは運命の出会いを経験してしまったのだ。浮気心もなく、非常に健全な付き合いをしている。写真への興味がなくなってきたのかと心配になることもあったが、相変わらず毎日写真のことを考えている。なぜそれほどまで、写真のことを考えたくなるのか。これだという答えはないが、ボクが納得できる写真を撮りたいという想いが満たされるまでは撮り続けるだろうし、そのときは恐らく死ぬまで訪れない。

これ以上の写真は撮れないと思ったとき、ボクは死ぬんだろうなと考えることがある。ところが、そんな風に思える写真が撮れるわけなくて、理由があるのかと聞かれたら、写真を相対比較して得られる感覚なんかどうでもいいし、絶対的に良い写真の価値観なんて、ボクの気分が変われば変わると思っている。今日は猫が妙に可愛く見える。猫の恩返しを観た翌日は、そんな気分になることもある。そして、その感覚があるから、ボクは飽きずに毎日写真について考えられるのだろう。飽きやすい性格も幸いしているのかもしれない。

そうボクは飽き性なのだ。3年間も同じカメラを使い続けられるのは、余程FUJIFILM X100Vに惚れているからだろう。製品紹介動画を見て、こんな美しい製品があるだろうかと思った。そう、ボクは機能ではなく、モノとしての魅力に惹かれたのだ。画素数やバッテリー寿命、オートフォーカス性能のような機能なんか最低限確保されていれば良くて、ずっと使いたいと思えるカメラには過剰な機能は邪魔になるとさえ思ってしまう。新製品情報が出ると、そのスペックに対するコメントはたくさん見かけるが、どれもカタログで比較できる数字ばかりを気にしていて、『あぁカメラが好きなんですね』という気持ちになる。もちろんボクも新しいカメラが出ればホームページに掲載されている情報を見るし、家電量販店で実機にも触れているからカメラ好きだ。昨晩も、マップカメラのカートに気になるカメラを入れる遊びをしていたけど金額を眺めていると、東京ディズニーランドへ行く方が身近な存在がハッピーになれると思いブラウザを閉じた。数年前だったら、新製品の予約が開始されるとすぐに予約していただろう。価値観の変化と、運命のカメラと出逢えたことが、ボクの写真生活を変えた。機械屋として、いつか今以上に惚れるカメラに必ず出会うだろうけど、それがどんなカメラなのかいつも想像しているが明確な答えはまだない。メーカーの開発者も同じように考えてるんだろうな。そういう過程を想像してしまうから、ボクは新製品が出るたびに興味をもってしまうんだと思う。

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