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1/8 好きな写真について #12

1日のほとんどの時間を写真について考えていることがある。朝日に気付き写真を撮る。朝ごはんを撮る。顔を洗ったら写真を撮る。寝癖で鬼太郎のように髪がピーンとなっていても気にしない。机の上に積んでいる本を眺めながら、なかなか減らないなーと写真を撮る。ページをめくると、『追いかけてた頃のほうが幸せだった』という言葉を見つけたから写真を撮る。こんな具合で休みの日は、iPhoneの充電がすぐに減っていく。撮っても見ないのにどうして撮るのだろう。こうしてnoteで触れられたので撮った意味はあったのかもしれないが、別に撮らなくても後悔することはない写真だ。20年後に見返すことがあれば、2023年の自分の日常を見てどう思うのだろう。見返している自分が想像できない。特別な日を除き、自分の過去の日常には興味がない。

今日ドトールでホットコーヒーを飲みました

はいそうですか。そう未来の自分に思わせてしまうことが申し訳ない。それなのに、どうして散歩しながら街の写真を撮り、写真集にまでしたいと思うのだろう。さらに他人が撮った日常風景の写真集をお金を払ってまで買ってしまうのはなぜなんだろう。昔はこんな風に撮りたいからという理由があったが、今は生活用品と同じくらいのノリで買っている。ふとしたときに見たくなるから。ボクにとって写真集は、1年に数回しか着ないスーツと同じくらいの存在なのかもしれない。普段の生活には必要ないけど、ないと困るもの。ソールライターや、ショアの写真集は、毎日背表紙を見ているけど、手に取って開く機会は減った。SNSを眺める時間も減ったし、自分で撮った写真を見る時間も減った。おかげさまで大量の本を読む時間ができた。カメラ機材を新規に取得する予定は今年も無さそうなので、その分の予算を本に回すことにした。月1万円分の本を買うことは、新しいカメラを買うよりボクの生活を豊かにしてくれている。GR3xに誘惑されたけど、本100冊の方がボクには魅力的に思えた。GR3xを使うシーンがうまく想像できなかったのもその決断を後押ししてくれた。写真を撮っている人の作例を見ると気持ちが揺らいでしまうので、GR3xが吐き出した画像データを見て熱を冷ます。カメラは所有者を選べない。良いカメラであればあるほど、気の毒に思うことがある。

ボクが頼りにしているカメラたちはどう思っているだろう。それを知ることはボクにはできないけど、これからもたくさんボクが好きだと思った風景を見せてあげよう。

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