FUJIFILM X100V後継機が盛り上がってきましたね

FUJIFILM X100V後継機のリーク情報が続々と出てきている。4,000万画素になって、手ぶれ補正も付くらしいという文字情報に対して、待ち望んでいる人達のコメントはほとんどが肯定的なもので、ネガティブなコメントはコストと納期だった。

現行機種が受注停止するくらい供給が不足しており、中古市場では定価よりも高値で売り買いされているから盛り上がるテーマとしては当然かもしれない。だけど、コストに関しては、価値を理解できる人が買うのだから、一般的に高すぎると思うようなコストになったとしても、買う人は買うし、買わない人は買わない。買う理由が値段ならやめた方がいい。

そもそも昔と同じ値段で、機能アップした製品が手に入るという考え方が間違っていると思う。企業がどれだけ努力しているか、考えてみて欲しい。売れない製品を開発することなんて、余程尖ってない限りなくて、たとえ尖り過ぎたとしても、ニッチな領域で待つ人のことを考えて開発している。こんな機能が待ち望まれている、たくさんの意見をいただいている形状は改善すべきだとか、会議で議論が交わされ続けたはずだ。加えて「原低、原低」と資材や経理部門からフォローされながら、お客さんの期待に答えられるよう、より魅力的な製品を開発しているチームのことを想像すると胸が熱くなる。上司の指摘に凹みながらも改善を重ねる。「売れるだろうか?」という不安が頭をよぎることも少なくないかもしれない。

リーク情報のコメントを見たら、X100V後継機の開発チームはどう思うだろう。画像数を上げてIBISを付ける判断は正解だったとか、形状やバッテリー容量が分かったときどんな反応がくるだろうとか、レンズスペックが確定したら不満の声があがるだろうとか。コメントを見たところで、もう製品開発は終わっているだろうから何も変えられないだろうけど。良くて次のモデルチェンジの参考にしますといったところだが、X100Vの後継機が発売されたら間違いなく売れると思う。現行機から買い換える人も一定数は存在しそうで、ボクも形状がまったく同じなら買い替えたい。

ゆっくり構えて撮ることがほとんどになった今、高画素機で鮮明に撮りたいという思いは強くなっている。これまで登場している中判を含めた高画素機はカメラ本体の大きさが受け入れられなくて見送ってきた。だけど、もし100Vと同じサイズなら、今と変わらない取り回しができる。X100シリーズで撮った写真をB0サイズに印刷して、細かい部分まで解像している様子を眺めながら、「砂粒ってこんな形してるんだ!」とか話ができたら楽しいと思うんです。

昨年開催した写真展「いつか見た風景」の続編では、より鮮明になった写真をお届けすることになるかもしれません。技術の進化とともに写真も変化する。写真もカメラも好きなボクにとって、新製品の情報が溢れるこの時期はとても楽しくてワクワクします。発表が待ち遠しい。

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