写真展打合せ15分前

すべて壊したい。跡形もなく、ボクがこれまで撮ってきた写真とは、まったく異なる写真でギャラリーを埋め尽くしたい。過去を整理して未来に向かうのか、過去に別れを告げてしまうのか。これまで撮ってきた写真は、ボクそのものなので、別れを告げることはまだできないが、20年くらい経てば考え方も変わっているかもしれない。

偶然出会った惹かれる場面をそのまま記録するなら正直誰でもできる。それを発表するか、しないかだけの差だ。技術的に上手、下手の差は写真を見れば分かるかもしれないが、写真展でそんな議論をしてもつまらないし、なぜ撮ろうと思ったのかに焦点を絞って見た方が良いとボクは思う。だから、編集の技術がなくて、非現実的な色に変えてしまうなら、カメラのオートモードで撮った写真をそのまま出してしまった方が、想いが伝わりやすいはずだ。色を気にする必要はありませんと言い切ってしまうのは、批判も出ると思うが、それを無視できるなら、写真の本質を見てもらうキッカケになるだろう。ボクが富士フイルムの色を見てもらうために、展示写真それぞれにどのフィルムシミュレーションを用いたか書くのも良いかもしれなち。面倒だからすべて同じ設定になると思うが、ボクが表現したい色をその設定が満たしているなら何の問題もない。いろんな設定が混在させるなら、『フィルムシミュレーション比較展』みたいなタイトルのグループ展をした方が良い。富士フイルムが数万人の写真展を定期的に開催されているが、いつかそういう写真展が大々的に開催されたらいいなと思っています。ボクが知らないだけですでに開催されているかもしれないけど。

さて、今は心斎橋駅のフリースペースでこのnoteを書いているんだけど、そろそろ打合せ時間です。

展示で軸としたいZINEは持ってきているので、そこからどんな話になるのか。期待と不安が混在しているこの感じ、久しぶりだ。

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