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ボクは国語が嫌いだった

毎月、読書感想文を書くと決めたのは良いけど、最後に書いたのはいつだろう。記憶に残っているのは、小学生まで遡らないと覚えていない。中学、高校でも書いたはずなのに、何も思い出せない。高2までのボクは、国語や現代文、古文がめちゃくちゃ苦手だった。登場人物が何を思っているか試験で問われたとき、『そんなん分かるわけないやん!』と思ったのがキッカケだ。

たとえば、こんなシチュエーションを想像して欲しい。

太郎くんには、花子ちゃんという気になる女の子がいました。小学校生活最後の席替えで遂に花子ちゃんの隣になりました。だけど、翌日から花子ちゃんは体調を崩し、そのまま小学校には来ることなく、知らない間に住む場所も変わっていました。太郎くんは、卒業文春にこう残しています。『マドンナが消えた真実 10年越しの独占告白』
『太郎くんの告白』より

問  太郎くんが卒業文春を書いた心境について40文字で答えなさい

めちゃくちゃですよね。分かるわけないですよね。ボクが実際に経験した試験も、こんな感じでした。国語に対する小中高時代の苦しみが、試験の記憶をより良くないものに変えてしまった気もするけど、克服するために答えを考えます。みなさんも考えてみてください。

ボクならどう考えるか。まず、太郎くんがどれくらい花子ちゃんに惚れていたのか。入学してからずっとなのか、6年生になってからなのかで答えは変わってきそうです。もし、入学してから1日も花子ちゃんのことを考えない日がないくらい好きで、ラストチャンスで隣の席になれたのなら『これは運命だ..!!』と思っても不思議ではありません。6年生から好きになったとしても、修学旅行、運動会、文化祭など、花子ちゃんの魅力を知るには十分なイベントが用意されています。ということで、まず、太郎くんは花子ちゃんにめちゃくちゃ惚れていたという前提で答えを考えます。

次に、太郎くんの心境の変化を考えます。席替えで隣になったときが喜びのピークです。翌日以降は、風邪かな?、入院したのかな?と不安がどんどん膨らんでいったはずです。その間、太郎くんが何もしなかったとは考えにくいです。おそらく花子ちゃんの家も訪ねています。卒業文春に『真実』と書いていることからも、花子ちゃんと話をし、卒業するまで誰にも話せない会話をしてしまったとボクは考えました。不安しかなかった気持ちが会話することで和らぐ。だけど、太郎くんには、納得できない内容だった。その結果が卒業文春のタイトルになったとボクは考えました。これをもとに、40文字で解答するとこうなります。

ボクの愛は消えない。この卒業文春で育まれる。10年後の約束をキミは忘れられない。

試験でこんな解答書いたらたぶん点数はもらえません。だけど、採点する先生にも、生徒がどんな気持ちでこの解答を書いたのか想像しても良いのではと思います。もし、そんな先生にもっと早く出会えていたらと思うこともあるけど、今とても楽しく本を読めています。自分の意識次第でどうにでもなります。このnoteを小学生が読むことはないだろうけど、先生にバツされたからといって、ちゃんと考えて出した国語の答えは大切にしてもらいたいです。その積み重ねが、自分の糧になると思うから。

写真や旅のことだけじゃなく、今ボクが気になっていることをnoteに書いています!読んでいただきありがとうございます!