リモートワーク時代の発想のきっかけ
リモートワークで減ったコミュニケーション
Web会議やチャット、コラボレーションツール、メールや電話など、新旧のコミュニケーション手段を通じて、「タスク」として持っている仕事については、ほぞ遜色なく進めることができているように思う。
しかし、そのタスクを生む、「気づき」については大きく変化又は減ってしまっているということはありませんか?
今まで、オフィスの中で社員が一緒に働いている時には、仕事と関係ない人でも知っているもの同士であれば、雑談するようなことがあったと思います。
代表的な例を挙げると、喫煙者にとっての喫煙スペースです。
喫煙スペースに替わる発想の場
昨今は、喫煙スペースが無くなったり、勤務時間中の喫煙禁止等、リモートワーク以外においてもそのようなコミュニケーションは減っていく傾向です。
私は、タバコを吸わないのですが、喫煙者から「喫煙スペースで仕事が決まる!」なんてことはよく聞いた記憶があります。
喫煙スペースが減り、リモートワークで社内の偶然の出会いも減った今、発想をする場はどこになるのでしょう。
この喫煙スペースでの発想を簡単に分解すると
多様な社員による「情報」+「コラボレーション」=発想
こんな感じでしょうか。
この3つを考察してみます。
発想のために必要な情報
カテゴライズすると、下記の3種だと考えました。
1.事実
2.自社の取り組みの歴史
3.社外の情報
1.事実
人から人への情報の場合、バイアスがかかって事実が曲がって伝わる可能性が高いため、ICTを活用して事実を収集し、ビックデータ分析をした方が正確だと思います。
2.自社の取り組みの歴史
これは、喫煙スペースでも狭い視点でしか語られていいない可能性がありますね。
形式知化して、誰もが触れられるようにしておくのが良いでしょう。
3.社外の情報
社外の情報を従業員を通して聞く必然性はないですね。
知るきっかけを従業員に作ってもらうのは良いかもしれませんが、実際の情報自体は書籍やセミナー、Webサイト、SNSと多様な情報がいたるところにあるので、
情報という観点からは、喫煙スペースコミュニケーションは重要とは言えないですね。
発想のために必要なコラボレーション
喫煙スペースのコミュニケーションで、有効なコラボレーションができるのでしょうか。
発想という範囲の検討プロセスとしては、下記になるでしょうか。
1.問題点を抽出し、課題を明らかにする
2.事実を集め分析する
3.課題を解決するアイデアを練る
喫煙スペースではこのような検討は難しいでしょうね…
おそらく、勘と経験と度胸(KKD)で乗り切っていたのだと思います。
きちんと情報が集められているのであれば、Teamsのように、情報共有、チャット、Web会議のような場を意図的に作ってコラボレーションすれば良いのだと思います。
リモートワーク時代の発想のきっかけは?
発想のきっかけを得るという部分においては、偶然の出会いはあまり重要では無いのだと思います。
1.情報の観点
・事実を集め分析するICT
・過去からの取り組みの形式知化と共有
・社外の情報を知る情報源
2.コラボレーションの観点
・もれなく検討するためのフレームワーク
・オンラインコラボレーション
ただ、多様化が進んだ社会環境の中では、社内のメンバーだけでコラボレーションしていても、効果的で無い可能性が高いのでは無いでしょうか。
社外のステークホルダーを巻き込んだコラボレーションについても同時に追求していく必要があると思います。
発想の定義が不十分だったな。
今日はここまでとさせてください…