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選ばれしイケメンイギリス男子は国会にいる

ビッグベン。あの大きな時計塔。それはウェストミンスターという駅の近くにある。国会なんかもある永田町や霞が関のようなところかしらね。でもそう考えると日本のそのあたりの方がお堅い感じがするわね。ウェストミンスターはもはや観光地だからもっと賑わってる感じだった。今はもう、実際にあの黒い長い帽子に赤い服の兵隊さんや、お馬さんに乗って警備に当たってる人はいないのだけど、観光地のサービスですかね、ちゃんと馬に乗って制服を着た方が何人かいてくださってる。

興味ないなんて言ったわりに、間近であの格好の本物を見ると「わーっ」てなってしまう。だけどひとつだけ写真のままの方が良かったことがあるとすれば。お馬さんの足元にはアレがたくさん落ちていて、くちゃいのである。いや、お馬さんは悪くないんである。自然の摂理である。現代は車に取って代わった乗り物かもしれないけど、車だって排気ガスを出すわけで、どっちがいいのかと言われたら、自然に優しい分だけお馬さんの勝ちである。ただ、あの赤い服の兵隊さんは当然ハンサムなイギリス男子が務めているのであって、その風貌とニオイがなかなかマッチしてない、ってだけなのである。遠目にあの制服が見えて、思わず近寄りたくなって、近寄るほどイケメンが発覚し、期待に胸躍らせて間近に寄っていく、その時にはぜひ心の準備をしておいてほしい。

ニオイの話になったのでついでに伝えておきたい。ロンドンという街は、歴史的にもかなり、清潔ではない街である。今はだいぶマシになっているけれど、水や空気がとても汚れていてどうしようもなかった時代がある。その時代から当然改善されてはいるけれど、今でも空気は汚いと思う。のちにクラスメイトとも確認することになるが、どの程度汚れているのかというと。一日出歩いて帰ってきて、鼻をかむとティッシュが黒くなる…程度。日本では排気ガスむんむんの国道沿いを歩いたとしてもなかなかそこまでにはならないと思う。

国会とビッグベンを見て、ふらふら寄り道しながらまたピカデリーサーカスの方へと戻る。寒いのとWi-Fiを求めて彷徨い、とりあえずマックに入る。Wi-Fiにすんなり繋がるかと思いきや、ちょっとめんどくさい。しかもタイムリミットがあるようだ。あまり満足には使えないまま外に出た。ロンドンは観光地だし、実はいたるところでWi-Fiが使える。はずなんだが、わたしは結局あまりうまく繋げられず、そういった意味で一番お世話になったのは、スターバックスだった。これはニューヨークに行った時にもそう。

ホームステイ先のWi-Fiはこれまたあまり調子がよくなかった記憶がある。なんたって3階建ての広い家で、家族と留学生とみんなで使っていたからね。そんなこんなで初日のロンドン探索を終えてステイ先に戻った。

ホストファミリーはインディアンイングリッシュで、見た目もインド人だしまるっきりインド人なのだけど、イギリスに移住してロンドンに15年住んでいる、というイギリス人である。なんだけど、食生活はやっぱりインド人だった。わりと毎日のようにインドカレーのような食事が出た。わたしはパクチーが苦手なんだけど、インド料理にコリアンダーは付き物。そう、パクチーは英語でコリアンダー。だけど食事付きでステイしているのだもの、ありがたく頂きます。

さて、明日はまだ日曜日。ホストファミリーとの付き合いも大事よね。などと考えながら土曜日が終わる。お風呂に入って寝ましょ。もちろんお風呂じゃなくシャワーだけど。綺麗なおうちだったからお風呂場もなんとなくオシャレな感じ。しかし予想を上回るお風呂事情がそこにはあった。。。続く。

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