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(超ショート小説)気づかなかった

18歳の雌猫が家族を相手にしなくなった
触ると唸り引っかき餌だけを食べる
誰もが腹を立てて見向きもしなくなった
猫はやがて静かに永眠した
家族に悲しみを残さない死を選んだ優しさへの悔恨の涙など遅すぎた

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