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弱っている時にかけられる言葉

これも就職活動を通して学んだことだが、
世の中には、ただ話を聞いて自分の気持ちに頷いてくれる人が、家族や友達以外にも多くいる。

「休んでいい」「逃げていい」「生きていてほしい」

仕事上の建前だとしても、そういった言葉を直接言ってくれる人がいることに感動した。
とらえ方次第だが、世の中は思っていたより優しいのかもしれないとまで思った。

甘いだけが優しさとは限らないだろう。
間違いに対して厳しく注意することはむしろ正しい。

しかし、自分が精神的に弱っているときにかけられる言葉は甘いほうがいい。
それが正解だと思っている。

私の親は、普通の人だ。
厳しく育てられた覚えもないが、
逃げていい、と言われたこともない。

私は昔から「逃げること」が不得意であったため、
いつも自分で大丈夫、逃げてもいいよと自己暗示をかけることで自分を救っていた。
それでも逃げられたことは少ないが。

だから今回の就活においても、
親は「新卒としてどこでもいいから入社してくれ」という具合だった。

親が本気で私の将来のことを思っていることくらい分かる。
ここまで私のことを思ってくれるのは、親ぐらいだとも思う。

でもきっとあの頃の私には、将来がどうこうよりも、
今この瞬間を生きていくための言葉が必要だった。

言葉というのは難しい。

厳しい言葉が優しさだったり、
甘い言葉が残酷だったりする。

結局誰に何を言われても、自分の人生でしかないのだ。

自分の都合の良い言葉を探して気持ちを癒すことも、
生きていくためには必要なのかもしれない。






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