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映画「ガチ星」

ガチぜいではなく、ガチぼしと読むみたい。
確かに勝敗を舞台にしたものである以上
「ほし」と表現するのは合っていると思うけど
意外にガチぜいと読むのも、
この男臭い映画には合っているようにも思うがいかがでしょう?

さて自転車の世界で言うと弱虫ペダルぐらいしか浮かんでこなかったけど、この競輪の世界を描くというのは初めてで非常に面白かった。

フィルムルックが中年がもがく辛い世界を表現していた

よく韓国の男くさい映画なんかでありそうなルックしてるなと思った。
自転車の金属の音だったり、生々しい血の赤が妙に映えるルックで
とても好みだ。

傾斜道でのアングルが新鮮

最初の方ででてくる超勾配の坂道を上る特訓シーン。
ダウンした主人公の男に鬼教官がつめよる。
ありそうでないような斜めのアングルはとても新鮮で
なんか好きと思わせてくれる監督のセンスがみえた。

人それぞれ背負っているものがある

この映画はダメ中年男が主人公なものの、メッセージとしては
誰にでも背負っているものがあるということだった。
競輪学校の同期にして圧倒的な努力を重ね、勝ち上がっていく男も
「何故そこまで圧倒的な努力が出来るのか?」
その答えを見せられた時、自分とも重ね合わせることになる。

そのメッセージが押し付けられるものでなく
最後のレースシーン、一瞬で表現されたことが何ともさわやかだった。



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