ご旅行〜サウジアラビア編vol.1〜
雨の降りしきる真冬のイスタンブールからLCCで、いざオイルの国、サウジアラビアへ。実際の旅行で役立つ情報は来年出版されるだろう地球の歩き方を参照した方が良いと思います。私のは欄外の投書くらいの感じで読んでもらえると嬉しい。サウジアラビアだけの地球の歩き方が出版されるは分からないけれど。(今は「ドバイとアラビア半島の国々」という括りです。)サウジには3泊。時間的には約72時間の滞在。
いざ!サウジアラビア入国までの道!
サウジアラビアの首都、リヤドに夕刻到着。イスタンブールから約4時間。イスタンブール-リヤド便に乗り込むの乗客はほぼアラブ系のサウジアラビア人と思われる人たち。イスタンブール市内ではニカブの人をほとんど見かけなかったけれど、リヤド行きの搭乗口にはニカブを付けた女性やトーブ(白いワンピースのようなもの)を着てグトラ(赤白チェックの布)とイガール(グトラを押さえる黒い輪っか)で正装した男性もチラホラ。高須クリニックのCMに出てくるお金持ちそうな男の人の格好、と言ったら分かりやすいかな。
搭乗ゲートが開いてからヒジャブを巻いてニカブを付けだした女性もいた。サウジ国外にいる時は格好も少し緩くても良いのかもしれない。流動性。
私は4日しかいないし、9月末に観光ビザが解禁され女性観光客のアバヤ着用義務がなくなったので、とりあえず足や首回り、身体のラインが目立たない服装でドキドキしながら乗り込む。
離陸前アッラーフ アクバル?とアナウンスが聞こえた。と思う。アッラーは聞き取れたはず!たぶんフライトの安全を神様にお祈りしてるのだろうな。知らない言語のはずなのに祈りを感じ取れることに不思議さを覚える。これからいよいよ厳格なイスラム教徒の国へ行くのだ…!と気持ちが昂まる。異文化!民族!こういうちょっとした事も全部わくわくする。
話が脱線してしまったけれど到着したところでしたね。その時間の到着便が少なかったからか入国審査はガラガラ。ビザは事前にオンラインでeビザを取得していたのでそちらのレーンへ。ビザオンアライバルの入国審査場は場所が違ったのでどれくらいの混雑かは分からなかった。
入国審査官は女性も男性もいて、見るからに外国人観光客と思しき男性は女性の入国審査官のレーンに並んでも問題なさそうだった。
私は手が乾燥していて水分がなかったから、指紋登録が上手くいかず。ニカブで目しか見えないけれど苦笑いしているのが分かる。ごめんね、お姉さん。インドへ行った時にも指紋上手く登録できずにめちゃめちゃ時間が掛かった前科がありまして。
結局、消毒ジェルのようなもので事なきを得た。あるなら早く出してや〜!ちなみに帰りの出国審査も案の定、指紋認証上手くいかなくて時間が掛かった。たらい回しにされた挙句、最初のお兄さんの所に戻り、ジェル投入!だ〜か〜ら〜ジェルがあるなら1回目で上手くいかなかった時に出してえ〜〜〜!
あ、旅ポイントとしてはサウジアラビアを旅行するには観光ビザの申請が必要で、保険もビザの中に含まれています。そのせいか値段は結構強気な14,000円くらい。オンライン申請は比較的簡単で顔写真だけ事前に準備しておくとスムーズかと(ファイルサイズの規定もあった)。オンライン申請は24時間以内にすぐ通った記憶。あとビザはプリントアウトしなくてもスマホにPDFで保存したものを見せて難なくいけました。(2019年12月現在)
観光ビザを解禁して丸2ヶ月経った所なので、値段など今後変わったりするかも。ので行く人は頑張って行く時の最新情報を調べてください…!
いよいよ市内へGO!交通事情!
はぁ〜やっと空港から出ますね。お待たせみんな。ちなみにリヤドは地下鉄をただいま絶賛建設中。バスもあるけれどアラビア語を読めたり話せたりしないと、とても難易度が高いと思われる(そもそも街中であまりバスを見かけなかった)。砂漠の中に忽然と作られた街なので移動手段は車一択。観光客は今の所タクシー(Uber)移動しかない気持ちでいればオッケー!と勝手に断言します。2020年の秋頃に地下鉄は一部?開通予定らしい。まあ予定は未定ってやつ。
Uberで普通のタクシーも呼べた。移動は全てUberを使うもドライバーの当たり外れがまあ大きい。英語を少し話せる人もいれば全くダメだった人も。目的地を設定した上でマッチングした筈なのに目的地にたどり着けず途中で降ろされたり。でも分からないながらも、とりあえずベストを尽くそうと頑張ってはくれるんだよね。途中で知り合い?の違うおじさんに聞いたり。騙そうとかぼったくろうみたいな邪悪なものは感じなかったけど、まあ目的地良く分かってないけどGoogleマップあるからいけるっしょ?!?的な感じでマッチするのはやめておくれ…リヤドおじさんたち……。結果的に余計な移動費が嵩んだことは否めなかった。現地ドライバーがまだまだ観光客に慣れていないからだろうな、と。もちろんバッチリ迎えに来てくれて送り届けてくれたドライバーもいたので、今のところギャンブルって感じです。
リヤドの街中百景
私は今回サウジアラビアの首都リヤドにしか滞在しなかったので、完全にリヤドだけの感想でサウジアラビアを語ります。賢い読者の皆様、その辺りよろしくお願いします(?)
私にとって初めての中東サウジ。イメージ通りの砂漠の国だった。とにかく何もかも大きく感じる。車線がたくさんあって、高い建物もありつつ空がひたすら広い。北京みたい!と思わずiPhoneにメモる。街のスケール感、建設ラッシュの建物たち。これからどんどん発展していくんだろうな、というエネルギーを街中から受ける。
リヤドの街はサウド家によって発展してきたらしく、都市としての歴史は40年そこいら。詳しいことはググってください。街の区画が京都の碁盤の目みたいになっているのが面白い。(高い所から見下ろすとよく分かる。写真下)砂漠地帯で砂埃が舞い、夏は気温40度近くまで上がるので、街自体が町歩きを想定していないつくり。メトロの一日乗車券でスイーツ食べ歩き!みたいな都市じゃないんすよ。最初から。
街の至る所に大きなショッピングモールがあって、そこにみんな車で出かけて用事を済ませる、という生活が出来上がっている。そりゃ日中40度の砂の中、歩きたくないよね。分かる。理にかない過ぎている。道路の向かい合わせにモールがあっても、そもそもその道路を歩いて渡るという概念がないから横断歩道ないんだわ。歩いてモールをハシゴするのはほぼ不可能でした。万が一車がびゅんびゅん行き交う道路を渡りたい時は、東南アジアスタイルのタイミングを見つつ決して急に走り出したりせず、私が渡るんです!という強い意志を示す or タイミングを見計らい一気に渡り切るの二択。
be safe。責任は一切負いませんので悪しからず。
まあ1つのモールが田舎のイ◯ンモールに遜色ないくらい広いのでモールをハシゴしなくても事足ります。スーパーがあって、カフェやフードコートがあって。子供用室内遊園地?やゲームセンターもある。h&mもZARAも日本からは撤退したOLD NAVYも。お金持ち御用達モールはカルティエやシャネルといった高級ブランドのショップがテナントを構えていた。稼ぎによって行くモールが異なる感じなのかな。それから映画館を作っている所も2,3件見かけた。2018年に映画館が解禁になり、モールの中にどんどん作っていく計画なのかもしれない。
普通の民家?はこんな感じ。たぶん民家。泥土壁の平屋風。砂漠地域って大体こういう雰囲気っしょ?知らんけど。ここはhistorical placeに近いから景観も指定されているのかもしれない。予想。
少し裕福そうな地区のお家もコンクリートか土かは分からないけれど高い壁で囲われていて中は分からない作り。リヤドに住んでいる人は比較的裕福なのだろうなという印象。(東京で例えるなら港区や渋谷区、世田谷区在住みたいな)
上の写真はヘッダーにも起用した道路標識。よーく見てもらうと左側の小さい方にメッカという文字が!こんな風にメッカの方向やメッカまであと何kmかの標識がちょくちょく出てくる。リヤドからメッカまで800km以上あるのに一般道に標識が出ていることにやはり新鮮な驚きを隠せなかった。メッカがイスラム教徒にとって本当に重要な場所であり、宗教が人々の生活に本当に密接に交わっているのだと感じた。自己の宗教観や宗教意識が比較的希薄な現代日本人の私にとっては奇妙な感覚。サウジの人には当然で、その標識が掲げられている意味を問うことすらきっとないのだと思うと面白い。生きる為にご飯を食べたり、排泄したりするのと同列の行為としての信仰がそこにはあるんだ。
百景なんて書いたけど100もなかったですね…。ということでvol.2に参りたいと思います。良ければ次も読んでもらえると、とても嬉しいです。
サポート…!本当にありがとうございます! うれしいです。心から。