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京都ゆんゆん日記。3.5

次の目的地を目指して自転車を漕ぎ出した村田の身に起こり始めた異変、それは。

尻が、痛い。

そりゃあそうだ。多分、累計すると相当長いこと自転車漕いでる。
しかし、ここまで来て諦めるわけにはいかないのだ。
私は今日こそ、リベンジを果たさなくてはならないのだから。
目的地まではまあまあ距離がある。
うっすら尻をサドルから浮かせたりちょっとずらしたり、立ち漕ぎしながらひた走る。
ちょっと考えればこんな弊害が出ることくらいわかりそうなものだが、まったく想定していなかった。まぁ、想定していたところで対処のしようがないんだけれども。

途中、京都御苑沿いに走ったのだが、京都御苑ってでっけぇのな。
全然終わらないの。永遠にも感じられるの。沿いの道が。
死ぬかと思った。尻が。

そんな思いをしてまで辿り着いたのは、一日目にCLOSEDだったこちら!

外観の写真は使い回していくスタイル。

今日はばっちり開いてたね!
しかも、ちょうど到着したのが15時頃だったのだけど、平日ということもあり非常に空いていた。ラッキー!
ここでどうしても頼みたかったのがこれ!

もはやかわいいの暴力と言えよう。

みそ屋のたまごサンドとクリームソーダ(青・クッキーあり)。
ザ・レトロな喫茶店のメニューでしょ。
でもね、ここのたまごサンドはひと味違うんだぜ。
名前にもあるとおり、名古屋の味噌屋さんが出してるお店で、なんと肉味噌が使われているのだ!

この茶色いとこが肉味噌ね。

どんな味なのか想像もつかないまま食べたんだけど、分厚い卵焼きと絶妙にマッチしてぺろりだった。
肉味噌だからもっとしょっぱいかなと思っていたんだけど、全然そんなことはなく、ほんのり味噌。
卵焼きとのバランスが完璧。期待以上であった。
そしてね、クリームソーダ。
もうそのビジュアルだけで100億点なんだが。
バニラアイスがすぐに溶けないように、これまた絶妙なバランスで盛り付けられているのがステキ。
大事に大事に青いソーダを飲み、バニラアイスを少しずつ崩していった。
ゾウのクッキーはザクザク食感で甘さひかえめ。
次行くときは、カスタードプリンとかあんバタートーストとか、甘い系を食べてみたいなぁ。

そこからもう少しだけ足を伸ばして、「戻橋」というアンティーク着物屋さんへも立ち寄ってみた。
Twitterで知って気になっていたお店なんだけど、やっぱり世界観がすごい。お着物はもちろん、アンティーク小物も非常に充実している。
あと2階に綱さんという黒猫さんがいる。
檻の奥から大きなおめめでじっ…と見つめられて、ハワワ…となってしまった。
しかし、圧倒的な物量と他のお客さんの熱心な様子に気圧されてしまい、結局何も買わずに出てしまった。
正確には、これは絶対に買わねば!というものに出会えなかった。

好きなはずのものを見ているのに食指が動かないとき、「それは私の感度が鈍っているということなんじゃないか」と最近は重く捉えていたけど、別の要因もあるのだとわかった。
ジブリ映画の千と千尋の神隠しで、千がたくさんの豚たちを前にして「この中にはお父さんもお母さんもいない」って見極めるシーンがある。
並んでいるものの中に、たまたま私が求めているものがないということだって充分考えられるわけだ。
だから、そういうときは深刻になりすぎず「そういうときもあるよね」ってまた次に行けばいいんじゃないだろうか。
ストライクゾーンの広い人は羨ましいけれど、そうでなければいけないなんて決まりはない。
縛っているのはいつだって、他の誰でもなく自分なのだ。

さあ、ここからはNINIROOM目指して爆走だ。
地図アプリで見る限り、そんなに遠くはないのよ。祇園四条からここまでに比べたら全然よ(実際どのくらい遠かったのかは地図アプリ等でぜひ確認してみてほしい)。
でもね、尻が痛いの。さっきより確実に痛みが増してるの。
なんならふくらはぎもうっすら痛いの。
やめて遊戯!私の下半身のライフはもうゼロよ!!

尻を微妙にサドルから浮かせながら頑張り、なんとかNINIROOMへ帰還。
しかし、私にはもう一箇所だけ行きたいところがあった。
部屋で荷物を整理して、再度自転車を漕ぎ出す。

のれんがkawaii♡

銭湯「銀座湯」。
やっぱり、疲れを癒すにはお風呂でしょ。
小さな銭湯だけど、清潔感もありお風呂もいくつか種類があって楽しい。
お湯の温度も熱すぎずぬるすぎず、ちょうどいい。
あと、浴場にあひるちゃんがいてテンション上がった。
サウナは熱すぎて全然無理だった。
だって中が!座れないくらい熱いんだモーン!!
けど、なんとかサウナ内を歩き回るなどして1分くらいは耐え(サウナ内、足裏まで熱いんすよ)、水風呂に入り…と2回ほどやったら若干整った。ような気がした。
銭湯ってやっぱりいいよね〜。あったかいお湯は体も心もほぐれるよ。
近くに別の銭湯もあるようなので、今度はそっちにも行ってみようかな。

そんなこんなで、借りた自転車もお返ししたので、三日目の活動はここまでとする。

次回、まだ見ぬ嵐山方面を目指したいが、果たして村田の下半身は一晩で回復するのか!?震えて待て。

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