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INFJの私が【言語化できない感情】について考え込んでみた。

こんにちは、いかです。
今日は、【言語化できない感情】についてのお話。

誰もが一度は感じたことがあるだろう、【言語化できない感情】の存在。

ちょっと前に話題になった、
翻訳できない世界のことば
(エラ・フランシス・サンダース (著), 前田 まゆみ (翻訳))
でも、日本語にはない感情や情景を表す言葉がたくさんあることを知れます。

良い感情にしろ、悪い感情にしろ、
「私だけが抱えている感情なのだろうか…」と
寂しいのか、悲しいのか、
私はわりと本気で考え込んでしまうことがあります。
(あなたは、そういった経験ありますか?)

このことについて、少し考え込んでみたので
書いておきたいと思います。



【言語化できない感情】って、たしかにある。

懐かしいとか、楽しいとか、悲しいとか、
感情を表す言葉が、画一的に感じてしまう時があります。

それに、その言葉が妙にしっくりと来ないことも。
今まで何度「しっくりこない」を経験したんだろう。
『言語化できない感情辞典』が欲しい。

【記憶】は【匂い】に結びついている?

記憶って匂いに結びついていると思います。
その匂いを嗅ぐだけで、記憶のなかの情景や感情・ざわつきが呼び起こされます。

・試合会場の匂い
・学校の匂い
・新入社員の時に初めての職場の匂い etc.

この前道端で、
急に「スポーツドリンクとサロンパスの匂い」がしたんです。

私はいっきに、ミニバスの試合会場の景色や緊張・ワクワク感を思い出しました。

・大きな体育館に、大きな荷物を抱えて入っていくときの高揚感
・監督の「集合」に一秒でも早く集まらなければという切迫感
・コートに入るときの無敵感

あぁ、もっとこの感情を鮮明に伝えたいのに、
当てはめようとすると陳腐で画一的な言葉のように思えてしまう…。

言葉にあてはめようとすると、【陳腐】に感じる。

そう、感情を言葉で表そうと思うと

懐かしい・嬉しい・悲しい・ドキドキ・ワクワク…

どれも陳腐な言葉のように思えてしまうのです。。。

あの時感じた心のざわつきごと、
まるまるみんなに共有できればいいのに。

もっと深くこの感情を表現したいのに。

できないとわかると、無性に無力感が押し寄せます。

「なにしても伝わらないなら、理解されないなら言わないほうがいいな。」
という風に自分の中で勝手に結論づけて
自己完結してしまうところが私にはあります。

INFJあるある
「誰も私を理解できないと思っている」
初めて見たときは刺さりました。私やん。。。

【解りえないもの】は、共有できない、共感できない。

感情にぴったり当てはまる言葉がないから、
その情景を思い描いてもらおうと思って
ストーリーで話そうとするんです。

でも、わりと細かい道筋や感情を通り抜けた先の感情だから
新たに補足することがたくさん出てきちゃって、
話すのが面倒になっていく。

そうすると、平凡な言葉に落ち着いてしまうのです。

そしてその現実にがっかりします。
「こんなに心がざわつく出来事や感情を経験できたのに、私はこんなに平凡な言葉でしか表現できないんだ。」と。

個性はビュッフェ by Vanessa

でも、よく考えたら、
それぞれ生まれた場所も環境も違う他人にまったくおんなじ感情を理解させようということ自体がおかしいのかもしれません。

以前読んだ本の
自尊心削られながら個性を出せって、どんな罰ゲームだよ?
(Vanessa (著))
のなかで、

個性って人生かけて「特徴ビュッフェ」から選んでいくもんだから、結果としてみんな個性的な皿になるもんじゃない?

自尊心削られながら個性を出せって、どんな罰ゲームだよ?(Vanessa (著))

って彼女は表現していました。

その多種多様な個性を持っている人たちが
みーんなおんなじ感情をもっているわけがない!

現に私もこれまで生きてきて、理解できない言動をする人を何人か見てきました。彼らの感情も理解できないのに、自分の感情だけわかってもらおうなんて虫がいいですよね。

その人が【解りえないもの】は、共有できない、共感できない。
ある程度そう割り切るのが、生きやすい。

でも【文章】ならどうだろう。

私は先ほど、
「ストーリーで話そうとするけど面倒くさくなって挫折しちゃう」というお話をしました。

でも、「文章」ならどうでしょう。

いくらでも補足ができる「文章」なら、
じっくり言葉を吟味できる「文章」なら、

心のざわつきごとお伝えできるのではないかと思います。

伝えられるように、言葉のストックをたくさん作って
たくさんの角度から出来事を、感情を、
お伝えできるようになりたいです。

いつか誰かに寄り添えるように。

解りえないからこそ、いつか誰かが
「私だけが抱えている感情なのだろうか…」と
不安になったとき
時や場所を超えて共感できる文章にたどり着けますように。

それが私の文章であると嬉しい。
(未来の私に寄り添える文章になっていても嬉しいな。)

日常の表面をなぞるだけのような文章でも
感動したり落胆したり心がざわつく文章でも。

おこがましくも寄り添える文章をたくさん発信したいなと思います。


【言語化できない感情】の話でした。
気が付いたら頭の中で日常生活には全然関係ないことをぐるぐるぐるぐる考えていることが度々あります。

だいたいが「私には解決できないこと」
(他人の言動とか、社会の仕組みとか)で、
無力感を感じて自分にがっかりして終わります。

ネガティブまっしぐらですね。

でもこうやって文章に起こすことで
ポジティブな考えも生まれてくるし
ポジティブをとどめておくことができます。

良いツールだなぁ。

(いつか匂いを共有できる技術、できないかなぁ。)

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