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リッチ・ガール

ウォルドルフスクールでグレード4になる娘のクラスは女の子が3人しかいない。1つ前の記事でも書いたハンター・ガールのニナ、娘、もう一人は今日紹介するアナベルの3人。

アナベルは娘より1歳下で、快活で華やかな雰囲気のある子だ。
華やかさの意味するところに、クイーンタイプな雰囲気も入れてもらうともう少しイメージしやすいかもしれない。

今日は、そのアナベルが遊びにきた。
アナベルは、ニナとも我が家とも異なる生活環境で、現代風の豪邸に住む、控えめにいって経済的に不自由なさそうなご家庭の子供だ。

そんなアナベルがうちに来て、早速感想を述べてくれた。

 「私の家の方がリビング大きいかな〜」
 「あ、アレクサあるの?うちも5台あるわ。私の部屋にもあるよ」(←えっ1人1台?!)
 「この家賃貸なの?買うべきよ!素敵なおうち!」(←買えないって!)

彼女の名誉の為に断っておくと、彼女は何もマウント取ろうとして言っているわけではない。

彼女にとって普通のことを、普通に言っているだけなのだ。

それに対して、カッコの中の声は私のひがみ兼率直な感想である(笑)

おやつの時も、娘に引き出しからお菓子を取るようにいうと、娘の代わりにアナベルがうちの引き出しを開けて、

「んー、グラノラバーもあるけど食べる?」
「えっとー、スプーンとお皿はここかな?」(と言って引き出しを開ける)

と、文字通りHelp Your Self(笑) でおやつの準備をしていた。

アナベルの言動がニナともまた全然違うので、初めは「わお」とも思ったのだけど、しばらく観察していて気づいたことがある。

アナベルは自己肯定感が強い ということ。

相手の立場に立って、共感するというのは大切なことだけど自分にとって普通なことを、忖度なく普通だとちゃんと主張できる。
自分の意見をちゃんと言える。

これって、すごく大事なことだと思う。

そして、彼女は人の指示を待たなくても自分で考えて行動していることにも気づいた。

アナベルの名誉のために補足しておくと、好き勝手に振る舞っているようで、どこか気を遣っているのも感じるし育っている環境からなのか、上品さもある。

これまた他人の懐事情を推測するのは無粋だけれど、まあ、一般的に言って普通以上の経済力のあるご家庭であることは間違いない。
だから、彼女には「経済的に苦労する」という感覚があまりわからないのではないかと思う。

これも、決してひがみで言っているのではなくて、たとえ成長過程で紆余曲折あったとしても、大人になった時に今与えられている生活環境を当たり前の事として、引き寄せることができるのではないかと感じる。
(ついでに言うと、彼女は将来ファンドマネージャーみたいな仕事につくような気がするのだ)

人間、自分のビジョンにないことを、想像して現実化するのは簡単なことではない。

なんでこんな風に感じたかと言うと、、、
つい最近Netflixで「運命の子供たち」と言うドキュメンタリーを見たばかりで、「生まれた定め」とその子供達が生きる使命について考える機会があったからだ。

なんとなく「恵まれている子は甘やかされている」という論調もあるように感じるけれど、だからと言って「幼い時から苦労に苦労を重ねた方が良い」というわけでもない。

私の育った家庭環境は荒れていたし、経済的にも全く楽ではなかったので
私は「自分が思い描いた未来を描く」という行為は思春期になる前にやめてしまった。
「願ったってどうせかなわない」という諦めが深く体を支配していたからだ。このブロックを外すのは大人になってからもなかなか難しい。
ついでに自己肯定感もドーンと低くなる。
こういうストラグルから大人になっても抜け出せない人は少なくないはずだ。

なんにしても、苦労して育った子供、恵まれた環境で育った子供、
どちらも大人になった時に、経験が良い方向に働けば社会を変える大きな力になるはずだ。

アナベルとニナと娘の3人 個性も環境も異なる女子グループ
どんな風に育っていくのか、少しヒヤヒヤもあるけど楽しみだ!

ついでに「運命の子供たち」見てみてください。おすすめです!

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