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55.脳のせいにしない

「脳は暗闇の中にいる」

池谷裕二先生の「単純な脳、複雑な私」という本の中での一節である。

素敵な表現するなあと思いながらあっという間に読み進めてしまった。

脳トレの流行やここ何年かでは運動の世界でも脳の事が多く語られるようになっている。

どの分野でも考えが飛躍しすぎるとそれは都合のいい理論のこじつけになってしまう。

片足立ちがふらつくのは小脳の問題。
膝の痛みは前庭がおかしくなっている。

もちろん一つの要因としてはあるのだろうけど、あまりにも切り取りすぎだろと思うことも少なくない。

私たちの身体はそんなに単純ではないし、かといってそんなに難しい仕組みでもない。

そんな曖昧さが人間としての特徴だったりする。

曖昧なものを何か決めつけるような定義づけをしてしまうと解釈がズレた時に問題となる。

複雑なものは複雑なままに。
簡単に捉える事と偏った解釈を履き違えないように曖昧で複雑な世界を楽しみたい。



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