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オーダースーツのブランドを作ったキッカケは何でしたか?に回答してみる

皆さんこんにちは。FABRIC TOKYOの森 雄一郎です。

本日もレターを頂いておりますので、回答していきたいと思っています。
このレター、実は4つ同時に、1投稿で質問頂いていますので2つずつに分割したいと思います。

最初の2つ読んでいきます。
1つ目
” オーダースーツのブランドを作ろうと思ったきっかけはなんですか。”
2つ目
” インクルーシブデザインのブランドを作るにあたって森さんが大事にしていること。”

はい。ではこちら答えていきます。

1つ目のご質問
「 オーダースーツのブランドを作ろうと思ったきっかけはなんですか?」

オーダースーツのブランドを作ろうと思ったきっかけは、stand.fmで過去に収録しておりますので、そちらもぜひご参考にされてみて下さい。
ただ、質問者さんのこのご質問の意図として、どちらかといえばビジネス的な側面というよりも、社会的に意義があるといった側面で、なぜこの商材を選んだのかという風に聞こえていますので、その辺を少し先日の放送に追加する形でお答えします。

以前、僕が営業時代に自分の洋服のサイズに悩んで洋服を買えずに買い物に困っていた話をさせて頂いたのですが、このFABRIC TOKYOという事業を作る時に僕は街頭インタビューをしたんです。
渋谷の街でスーツを着ているビジネスマン100人に話しかけて、1分間お時間を頂き、質問させて下さいという形で、街頭インタビューをしました。
その時に70%以上の方が既製品のサイズが合わないと答えたんです。
そして、自分の体型にもなんらかのコンプレックスを抱えているという風におっしゃっていました。
体型の悩みが強い人が多いという事実があるのと、もう1つの質問が「オーダースーツを買ったことがありますか」と聞くと、10人に9人は買ったことがないという答えでした。
買ったことがある人が男性ビジネスマンの10%しかいなかったんです。

70%以上の人が既製品は合わないと言っているのに、10%しか買ったことがないというギャップが存在することに気づいたのです。

この約60%のギャップが、世の中で解決されていない社会課題・顧客課題だと認識しました。

お話しした通り自分が洋服のサイズに悩んでいたという原体験がありましたが、この60%という数字をしっかり社会課題と捉えて、事業にしてそれを解決していこうと思ったのが、このオーダースーツを商材に選んだきっかけです。

2つ目の質問。
「インクルーシブデザインのブランドを作るにあたって森さんが大事にしていること。」

自分たちもインクルーシブになるということです。
最近FABRIC TOKYOが女性のためのメンズオーダースーツの企画をやっていまして、これはどのような企画かといいますと。
女性用のスーツは女性の体型向けに作られていて、あれを着たくない女性ってすごく多いんです。
例えば、男性的なシルエットを着たい。そして男性物を着ることで自分が少し力がみなぎるようなそんな体験がしたいというようなニーズがあったりします。あとはLGBTQ+の方々もそうなのですが。
ただ彼女たちは、全然買う場所がなかったという課題がありました。
FABRIC TOKYOも昨年までずっと男性向けに事業を展開してきたのですが、昨年8月に1週間だけイベントをやって、女性のみを招待できる表参道のイベントをやりまして、非常に好評を博したということがありました。
おそらくそういった取り組みで、質問者さんとしてはインクルーシブデザインとおっしゃってくださっているのかなと思うのですが。

インクルーシブな事業をやるためには、自分たちがインクルーシブにならなければいけない。
自分もインクルーシブな考え方にならなければいけないし、組織もインクルーシブな組織にしなければならないと。

例えば僕たちでいくと、組織の男女比はほぼ50:50ですし、上記の企画を担当したのは当然女性です。女性で男性物のスーツを着て喜んでいる社員に担当させました。
それに当然FABRIC TOKYOという会社は、男性女性以外にLGBTQ+の社員も複数名所属しています。そういった性別関係なく、国籍も多様なメンバーも揃っていますし、年齢も最近は40代の社員も増えてきて(20代前半の社員も多いんですが)年齢関係なく意見が言い合えるような組織を作っていて、インクルーシブ・ダイバーシティーですよね。そういったことを非常に心がけています。コンサルティングファームのマッキンゼーでは「誰が言ったか、ではなくて、何を言ったか。」という言葉があるように、フラットな議論が必要と思います。

少し抽象的になってしまいましたが、本質的なことなのかなと思っています。
インクルーシブのデザインのブランドを作るには自分たちもインクルーシブにならなければならないといったことです。

もう少し具体的なご質問があれば、またご質問も寄せてください。

今回の質問は2つ答えましたけれども、残り2つは次回お答えしたいと思います。
ありがとうございました。

後半はこちら!


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