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ブランドを作るときにまず何をすれば良いのか?そして顧客を理解する最適な方法とは?

先日noteで回答した質問者さんの残り2つの質問に答えていきたいと思います。
前回のは以下をご覧ください!

1つ目、” 自分のブランドを作るときにまず最初に何をするべきか教えてください。”
2つ目、” 自分とは違う立場の人、違うライフスタイルを送る人に商品を提供する上で重要なことを教えてください。”

むむ。これは結構回答するのが難しい質問ですね。
この質問者さんは高校2年生の女性の方のようです、すごいですよね。こうやって質問してくださっているということは、おそらく高校2年生で自分でブランドを作ろうと思っているんでしょうね。挑戦を応援したいので、頑張って答えたいなと思っています。

1つ目の質問「自分のブランドを作るときにまず最初に何をするべきか」

自分でブランドを作るときは、ぜひ最初はそのブランドのビジョンを作って見てください
以前書いた記事「ベンチマークにしている会社はありますか」といった内容を話しています。そのときNIKEとAppleをベンチマークにしていると話しました。


その理由が、NIKEとAppleは商品を販売しているといった自社の定義を置いていないということです。あくまでも彼らは商品を通じてその先の体験を届けるといったことに集中しているブランドなんだと。だからこそブランドができているとも言えます。
FABRIC TOKYOもビジョン、ミッションというのは、基本的に ” Fit Your Life. ” という、お客様のライフスタイルにフィットする、そういったブランドにしていこうということです。スーツを販売していますが、スーツのことを多く語るというよりも、スーツを販売することが目的ではなく、スーツを通じてお客様の体験を豊かにするということが非常に目的になっているので、まずはこういったビジョン、ミッション、ブランドのコンセプトをぜひ作ってみてください。

こういったコンセプト、コピーライティングのような感じで文章にする、言語化するというのも非常に大事なのですが最初は結構難しいと思うので、できない場合はブログに書くなど作文のように書き殴って自分の中で置いておく、そんな程度で大丈夫だと思います。
なぜ自分がこのブランドを作りたかったのか、このブランドによってどんな世界を実現したいのか、ここを徹底的に考えることが一番最初に大事だと思っております。
次に大事なことは、やはりそれがしっかり商品やサービスに落とし込まれることが大事だと思っています。
先程考えたブランドのコンセプトで届けたいお客様、そのお客様に商品を使ってもらうにはどんな商品の特徴が必要かなど。どんなことが商品で表現できればいいのか。それは物のクオリティなのか、使い勝手なのか、それとも全く新しい何かなのか。それを考えてみてください。そして実際にそれを作ってみるということが非常に大事なのではないかなと思っております。ぜひ、参考になれば幸いです。

2つ目の質問「自分とは違う立場の人、違うライフスタイルを送る人に商品を提供する上で重要なこと」

2つ目のご質問(トータルで見ると4つ目ですね)。
自分とは違う立場の人、違うライフスタイルを送る人に商品を提供する上で重要なこと。難しいです。やはりこのファウンダー(創業者)がお客様に憑依(ひょうい)した状態で考えるということが大事かなと思います。

例えば、僕はオーダースーツ、オーダーシャツを扱っているブランドの代表ではあるのですが、うちの会社のターゲットは基本的に、大きな企業で働く、週5でスーツを着る30代のビジネスマンなのですよね。
僕、若い時から起業しているのでそういう人達にはなれないじゃないですか。なのですが、そういう人達のことを理解する、その人達になったかのように考えることはできるじゃないですか。
やり方としては、自社がターゲットとするお客様の属性、生活のスタイル、性格や考え方などを徹底的に理解するということです。これはそういった人達にどんどん聞くのが一番です。そしてそういった人たちとできる限り長い時間を過ごすのが最適です。
だから、アンケートをとって、そのアンケート結果でうちのお客様はこんなニーズを持っていました、こんなライフスタイルを送っていました、みたいなものが出てくるのを鵜呑みにするわけですが、それだけだと全然ダメで顧客理解は不十分です。以前、熱狂的なファン層を持ち成長し続けるECサイト北欧暮らしの道具店を運営するクラシコム社の青木社長がおっしゃっていたのは、「クラシコムの最大の強みは顧客のことをほぼ完璧に理解していること」とおっしゃっていたのが印象的です。クラシコム社の社員のほとんどが、なんと北欧暮らしの道具店の元お客さんからの採用というから納得ですね。

このように、自分たちがその商品、ブランドを届けたい、お客様の全てを理解しなくてはいけないです。自社の顧客は、朝何時に起きるのか、起きてどんなことをして、例えば何を食べて、テレビつけて何を観て、もしくはテレビを点けずにスマホを見て、どんなメディアを見て、どういう友達と連絡取り合って、通勤はどんなスタイルで、車なのか電車なのかそれとも徒歩なのか、どんな仕事をしているのか、週末はいつもどんなことをしていて、好きなタレントは誰で、など。そんなことを全て理解すると。
そういうことを理解したら、きっと自分が作ろうとしているブランドを届けるべき層と使ってもらえる理由を明確にできるのではないかなと思っています。

自分を顧客に憑依させる

そして、自分を顧客に憑依させるのは非常に大事です。
stand.fmを作っている社長さん中川綾太郎さんは、僕は天才だと思っていますが、一番は「憑依の天才」だと思っています。元々、綾太郎さんはMERYという女性向けメディアの、当時アクセス数は国内最大級だった女性向けメディアを創業された方ですが、その綾太郎さんとは最近仲良くなったんですが、MERYをやられていた当時からも僕は一方的に知っていて、メルカリのオフィスに遊びに来ていた時に、横で話を聞いていたりして、この人すごいなと、男性なのに女性のことをなんてよく理解しているんだと驚いた記憶があります。女性に向けたメディアを運営する上で重要なことを熟知していたわけです。
おそらく現在やられているstand.fmも、僕のように音声で発信する人達のことをすごく理解してらっしゃるんだなと思って、やはりこのアプリもすごく使いやすいです。(stand fm頑張って更新していますので、ぜひフォローお願いします!
憑依する天才というのは本当にいるのだな、と実感していまして、自分もそうなれるように日々トライしています。質問者さんもぜひ自分が提供したいお客様に憑依をするということをやってみてはいかがかなと思いました。

4つ質問いただきまして、ありがとうございました。
(次もし質問いただく場合は、まとめてではなく一つ一つ投稿していただければ幸いです!笑)
ありがとうございます。

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