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まだ渋滞で消耗しているの?!製造業的な働き方に日本社会を合わせるのをもう止めよう

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今年もお盆休みのシーズンですね。 日中は40°近い気温になる中で、 今日から帰省ラッシュが始まり、最大で55キロを超える渋滞が発生しているようです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180811-00050013-yom-soci

筆者も新卒入社が三菱重工業で、大手製造業だったので製造業的な働き方というのを経験してきました

具体的には

・朝8時から夕方5時まで8時間の決まった勤務時間
・全員12時〜13時にお昼休みを取り、昼食を食べる
・休みは土日祝日、およびお盆休みや正月休みなど全員決まった時期に休みを取る

という仕組みで成り立っています。

これは製造業としては非常に当たり前のことで、 製造業の富の源泉である工場が生産ラインによって成り立っており、ラインを安定的に動かすということが生産性を上げるための至上命題だったからです。

また、戦後は加工貿易を生業とした日本において、大手製造業が生態系の頂点にあり、そこに合わせて各種産業が働き方を合わせていきました。

しかしながら、情報・サービス産業が世の中の中心になり工場が海外展開をしていく中でも、未だに日本は製造業的な価値観の中で勤務形態・働き方を保っています。

その結果として、同じ時期に休みを取り、大切な休みを高速道路上で過ごす人も多いわけです。50 km 以上の渋滞に耐えながら子供を連れて帰省ラッシュをするという、地獄の光景が未だに続いています。

最近の IT 企業はお盆休みがなくなってきている

最近の IT 企業はお盆休みという概念がなくなってきています。

以下の記事でもお盆ではなく、別の時期に休めるという方が半数近いというアンケート結果も出ています。

お盆休み期間に会社が休みになると答えた人は56%と過半数。お盆期間に休みにならない人でも、半数近くが「別の期間に休みを取得できる」という回答だった。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1807/20/news100.html

自分自身も来週月曜日からすでにクライアントとのオンラインミーティングが何件か入っており、 特にお盆休みだからといって 会社として休暇を設定している企業は減ってきているようです。

それよりも休みを取れる時期の自由度あげてほしいという個人が増えてきているのではないでしょうか。前職のレアジョブもそうでしたが、 夏休み制度があり毎年7月から9月の間に5日間は有給休暇とは、別に休みを取れる制度がありました。

我々もスタートアップ初期なのでまだ夏休み制度は導入できていないですが、将来的にはこういった自由に休みを取得できる夏休み制度を作っていきたいと考えています

みんな一緒の勤務体系・働き方の限界

また、最近では皆が同じ時間に働き、また皆が一緒に同じ時期に休みを取るということが限界になってきています。

理由は、非常にシンプルで共働きが増えてきたからです。皆が同じ会社の人と結婚していれば、働く時間や休みの時期問題は発生しませんが、 共働きだと当たり前のように働く時間や休みの時期が変わってきます。普段だと、どっちが保育園のお迎えに行くのか、なんていう時間問題も発生しますね。

そんな中、例えば夫だけが一週間お盆の時期に会社全体で休みです、と言われてもその家族にとってはたいして嬉しい話ではありません。 それよりもどの時期に休みを取れるか、双方が選べる会社の方がよほど働きやすい会社ではないでしょうか。

以上、 そろそろ日本社会も製造業に合わせた働き方を改めてみてはどうかという提言でした。

個人としても、貴重な休みを高速道路で過ごす、帰省ラッシュに巻き込まれない人生を歩んでいきたいと思います。