人間の心の動きを描いたドラマ

が好きなんだって気付いたんです。

『鬼滅の刃』を全巻読み終えたんです(今さら!)。でもね、漫画、アニメ、ゲームといったいわゆるオタク文化と無縁だったここ四半世紀の自分にとっては革命的なことだったんです。

些細は端折りますが、キャラクター造形が好きなんですよね、『鬼滅の刃』の。特に柱と上弦の鬼たち。みんな壮絶な過去があって、現在に至ってる。その影を背負って生きる者もあれば、そんなことまるで無かったかのように振る舞う者もある。まぁ、上弦に関してはほぼ絶望して鬼になっちゃってるわけですけど、柱はあくまで人として生き、人として死のうとしている。

小学生の頃、ぼんやり観ていたNHKの大河ドラマがちょうど塾で習っていた時代と被ったために急に興味を持てるようになってそこから日本史大好きマンになったんですが、それもやっぱり流れるように変わって行く情勢の中での人間模様に面白さを感じたからなんです。

自分以外の人間を演じるのが俳優の仕事ですが、自分にはずっと、人間の姿を演じるなんて無理だと思ってきました。そんなことより、目の前にいるお客さんを笑わせたい。でも芸人になりたいわけじゃない。あくまで物語の中でそれをやりたい。そんな風に思ってきました。が、結局自分が好きなのがちゃんと人間を描いているドラマなんだということがはっきり自覚されたので、今後は好きこそ物の上手なれを目指してゆきます。

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