PAIN & GLORY #46 心境の変化と現状の思うこと。

40本代に入ってから明らかにペースが落ちてしまっていて、自分としてもちょっと不本意。書きたいことがないとか、マンネリした日常を送ってるとかそんなことはないのだが、少し言えることとすれば、カンボジアに来て半年経って少し慣れてきたのも間違いないだろう。

来た当初は、1日で10回以上イライラする事象に出くわしていた。正直今も0ではないが、そういうことが起きるのが日常だという意識を持てるようになってきたと思う。こと車の運転をしていると、カンボジア人という奴らがどれだけ適当か分かるが、この人たちのそれを利用してどのようにメイクマネーするか。その意識が日常生活の細部にまで行き渡ってきている。

そういえば先日、Netflixでクレヨンしんちゃんの劇場版を観た。往年の名作である『嵐を呼ぶジャングル』だったが、明らかに自分の中で昔子供の頃に見たときと、感じることや抱く気持ちに変化があった。

見た事ない人いないと思いますが
本当に今見ても傑作です。

今作の悪役は、南の島を1人で訪れてその島に元々生息していた凶暴なサル達を、自分の腕っぷし1つで屈服させ、その島に自分が理想とするパラダイスを作ったという設定だ。

その南の島、知ってる人が誰もいない環境というのが、妙に今の自分に似ているような気がした。幾分か自分の方がマシではあるが、自分には時としてカンボジア人がサルに見えてしまうことがある。

何もないところから這い上がり、自分の理想郷を作った悪役に対して、昔では全く抱くことのなかった"親近感"に近い感情が生まれた。

日本に一時帰国した時にやりたいと思うことが、今の自分には山ほどある。仕事関係はもちろん、壊れてしまったモノの修理や生活に必要なモノ補充、そして空いたい人達や行きたいお店。

慣れとは怖いモノで、いざそれが日常から取り除かれてしまって、初めてありがたみを感じるのだ。東京という街でカルチャーに囲まれて生きてきた自分にとって、いざ生活の中からそれがなくなってしまうのは、すごく退屈な日々になっている。

でもそんな時こそ初心を思い出すようにしている。
　　　"何のためにこの国に来たのか"

常にそう自分に問いかけるのだ。答えは決まっていつも
　　　"稼ぐための方法を勉強するため"

そうに決まっている。