PAIN & GLORY #32 心の余裕
シェムリアップのクメールハウスリゾート。午前10時半、プールサイドでビールを飲みながらこのコラムを書いている。スピーカーから流れてくるのは日本でもずっと聴いていた、hiphopや70年代のR&B。そして横には日本から会いに来てくれた彼女。こんな幸せな状況ってある?
この状況に至ったのは、半年前自分が海外に行くという一歩踏み出したからで、その決断をした自分を大いに褒めたい。ただそれ以上に、沢山の方々に支えられているなと痛感する。
例えばこのホテルも自分のボスがオーナーをやっているし、今回お世話になったガイドもボスが紹介してくださった。更には直接的な上司ではないが、今日までの2週間ですごく悩むことが多かった人間関係に関しても「僕でよければいつでも相談に乗るので話して下さい。」と言ってくださる方までいる。
良いときは褒めてくれて、良くない時はキチンと叱ってくれる。そんな方々に囲まれている今状況に改めて感謝だなと。日本から来てくれた彼女を目の当たりにした時、そんな思いを強く抱いた。
この数日彼女と行動を共にしていて、カンボジア生活の中で忘れそうになっていた"心の余裕"を少し取り戻した気がする。それは甘えとは少し違っていて、余裕を持った行動や対話している中で如何に相手を楽しませるかなど、対人関係の中ですごく大事な要素だ。
自分は日本にいたとき、割とナチュラルにそれができる方だったみたいで、そのお陰で沢山の人達に可愛がってもらった。しかしカンボジア生活の中で、そんな余裕を持つこともできず日々忙殺されていく自分がいた(ということに彼女が来てくれて気が付けた)。
本来の自分の魅力をメタ認知して、これからも忘れないように。そんな風に意識する機会をもらえた彼女に、心から感謝したい。明日の朝帰ってしまうのが本当に残念だが、またすぐに来てもらえるように。そして自分が戻ったときにも、目一杯楽しめるように。こっちで自分にできることを探して、それをとにかく磨くのだ。
さ、そろそろプールから上がって、チェックアウトの準備をしないとな!
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