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PAIN & GLORY #26 IWGP

昨日からとにかく無気力だった、本当に何をする気にもなれなくて、今日はほとんど家のソファーから動くことができなかった。人から頼まれたこと、最低限やるべき仕事はこなしたが、進歩のない1日を過ごしてしまったことを、情けなく思っている。

自分がそんなふうになった理由はあらかた分かっている。自分の任されているMTBプロジェクトが思いの外うまく進んでいないのだ。まず自分が現場に行けず、遠く離れた場所から遠隔で指示を送っているせいで、現場の鮮度というものが伝わってこない。こちらと現場の熱量に差があってはいけないとわかっているが、なかなかそこのコントロールが難しい。これもいわゆる"カンボジアの洗礼"というやつなのか。

トゥクトゥク内に観葉植物置くタイプのカンボジア人

自分が本当に能力ない、なんの価値も人間のような気がしてくる。日本で自分はたとえそう感じても、それを受け入れないでとにかく自分のことを信じ愛していた。誰よりも自分を愛することで自信を深め、新しいことに挑戦していけてた。ただ今はどうだろう。絵に描いたようにしょぼくれてる自分が情けなかった。

昨晩「IWGP」というドラマを10年ぶりに観直した、YouTubeの違法ダウンロードを使って。自分の生まれ育った街池袋を舞台に繰り広げられる、若者たちの群像劇。最終回だけ載ってなくて、結末がずっと気になっている。

10年前、まだ高校生だった自分で同級生の親友に教えられて「池袋に住んでるなら絶対観たた方がいい」と半ばマウントを取られた気分でこの作品をみた。その時抱いた感想は、言語化できないがいまだに鮮明に覚えている。しかしその当時と今で、こうも感じ方が変わるものかと自分に驚かされた。

当時では理解できなくてなんとなく見てただけのシーンやセリフも、今はちゃんとわかってそれを理解できることで、より当時の池袋という街の雰囲気が鮮明に伝わってきていた。"ウリ"をやる女子高生や"スピード漬け"の風俗嬢、"美人局"で稼ぐ高校生など、自分が2-3歳の時、生活していた街がこんな風だったのかと思うと、ゾクゾクする反面少し見てみたかったなーという気になった。

ドラマを観終わると、不思議と少しだけ元気になってた。

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