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Phil Handyから学んだこと2③:functional and applicable training

こんにちは、萩原雄一(はぎわらゆういち)です。

埼玉県でフルフィレックスというバスケスクールを運営しています。

今年の7月に行ったロサンゼルス・レイカーズのフィル・ハンディ アシスタントコーチの講義内容をご紹介いたします。

私はそこで運営と通訳をしておりました。フィルコーチの側にいた者として学んだことをお届けいたします。

このシリーズは第2部「トレーニング哲学」編です。

この文章は
1)フィルコーチの講義で話された言葉を日本語に訳したもの
2)その言葉を私なりに解釈したもの
3)まとめ
という構成になっています。


1)training applicable to the game

二つ目です。

トレーニングを試合で機能し適応できるものにしましょう

派手なドリルに迷い込んではいけません。

ボール3つとかテニスボール2つとかそんなものに惑わされてはいけません。

トレーニングを機能的にしましょう。

選手と練習をするとき、1on1の練習から始まって、ライブの1on1、2on2、3on3へと進んでいくべきです。

そうすることによって選手はトレーニングの意図を理解することができるようになります。

そしてそれが試合でどのように適応されていくのがを理解することができるでしょう。

2)練習の目的は試合で結果を出すこと

各種のSNSではドリブルの練習やシュートのバリエーションを教えてくれる動画で溢れています。

バババっと速い華麗なドリブルで、こんなことやってみたいと思わせてくれます。しかし、それは試合では滅多に使うことのない技術だったりもします。

常に下を向きながらコーンを拾い上げていたり、下のマットを見ながら足を広げていたりします。

これらの練習はライブ1on1へ繋げるための練習であることが明示されていれば、テクニックを身につけるために役に立つ練習となってきます。実際フィルコーチもパイロンを使って練習することもあります。しかし、これらをいくら上手くなったからといって、試合で活躍できる技術が身についているわけではありません。

練習は試合でできなかったことをできるようにするためのものです。

知らなかった技術を学んで取り入れたり、失敗してしまったプレーを改善するために練習します。そのため練習メニューは試合の場面を想定しながら組むものだとフィルコーチは言っています。

どんな状況で何が起きているから、この動きになるのか。この時のディフェンスはこう反応するから、こうやって動こう。そのためにはこのドリブルが必要になる。またその後のシュートはこの3パターンになる。このような方向性をもってトレーニングでやることは決められている。

当日のバンダービルト選手の練習を見ていると、その最終的な5on5の中での一場面を切り出して練習の状況を設定していることが分かります。そしてそれを逆算し、最初のドリブルの練習などで取り入れているメニューが決まっていました。まるで小説の伏線のような練習の構成でした。

まとめ

練習は試合で結果が出るものに取り組もう。
派手なドリルに惑わされることなく、試合の1場面を取り出して1on1から3on3、そしてその先へと着実に進んでいきましょう。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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