移住促進ってどうなん?
最近いろんな地方で行われているような気がする「移住促進」ってやつについて「ん?」って、思っていることを吐き出してみたいな、と。とは言え、自分の住みたい場所に移住したい人が移住するのは大歓迎だし、どんどんやったらいいじゃん、と思ってる。みんな住みたいところに住んだらいいし、自分の生きたい生き方をできる場所をもっと気軽にサクサク探せるようになればいいのにと思ってる。みんな生きたいように生きたらいいよね。俺もそう生きたいし。
つまり、移住促進についての「ん?」って話はそういう個人個人のことじゃないんだ。じゃ、どういうことかというと…行政主導で行われている「移住促進」の施作って、これでいいのかな?ってこと。
「どこへ向かっているのか?」ってのがよく分からない。
おそらくほとんどの自治体が行ってる「移住促進」って、「いいところだからおいでー!」ってことをやっている。つまり、人口を増やそうとしてるってことだよね?俺の住んでる自治体も人口が減ってきちゃったから、なんとか歯止めをかけなくちゃ!と躍起になってる。増やさなきゃ、減らさないようにしなきゃ!って。
そんな施作を行政が打ち出す一方で、俺がこの地域に住むようになって、「移住」って言葉に少なからず関わるようになって思った事が実は真逆のことだったりする。そう。実は、人口増えたら嫌だな!ってマジで思ってたりする。10人とか20人とか増える規模なら、全然いい。でも、この素晴らしい景色が変わっちゃうレベルの人口増はマジでいらない。絶対嫌だ。
いやいや、行政さんだってそこまでの話はしてないでしょ?って思うかな?そうかもしれない。じゃ、どこまでの話をしてるんだろう?この地域のちょうどいい人口はどれくらいなんだろう?どのあたりを目指してるんだ?そのあたりが実はさっぱりよくわからない。
どんな感じのビジョンを描いてるんだろう、この町は?ってことで、以前に「大町市人口ビジョン」ってのを覗いてみた事がある。5ヵ年計画だかなんだかのために策定されたものらしい。興味がある人は一度覗いているのもいいかもしれない。でも、残念ながら、俺の知りたい事は書いてなかった。書いてあったのは「人口減っちゃう!やばいどうしよう!!こうしたらいいんじゃないかな?」ってことばっかり。ビジョンの大事なところってそれだけじゃないんじゃないかな??
読んだら気づく?「移住促進施作」の謎
さて、先ほど紹介した「大町市人口ビジョン」。興味が湧いて覗いてみた人はいるかな?いないかな?ま、いないよね?でも、一度覗いてみると気づいちゃう人もいるかもしれない。今行われている「移住促進施作」じゃ絶対的にどうにもならないことに。行われていることが、全然だめ!なのではなくて、肝心なポイントがスッポリと無い。
水のたくさん入った樽があって、そこに入っていた水が徐々に減ってきてしまったから、増やさなきゃってことで、上から水を一生懸命に入れているんだけど、樽の底に穴が空いたまま。そんな感じ。マジでもったいない!入れているのは水ではなく、税金なのだからなおさら問題だ。あ、いや、水でも問題だけど。
どうなのだろう?実は見えないところで穴を塞ごうとしているんだろうか。そうは見えない。もし知っている人がいたら、教えてほしいな。どうしたら穴が塞げるかの話は、また書きたいと思う。
読んでみると分かると思うけど、この「大町市人口ビジョン」を読んだだけでも、もう少し違った施作が出てきそうな気がする。でも、どこにでもあるような施作が実施されている。もしかすると、実際の事象に対して生み出された施作ではなくて、どっかの同じような人口減少している自治体がその対策として行っているものを持ってきた的なものなのかもしれない。せっかく地域の声を聞いたのにもったいない。
人口はどのくらい減ったらやばいのか。
人口が減ってやばい!大変だ!!移住促進だ!!!と大慌て…しているかどうかは知らないけど、それよりも教えてほしいことがある。
人が一人移住してくると、その人からの税収は増えるかもしれないけど、その一方で支出も増えるんじゃないのかな?と考えたことがある。でも、おそらく人口に比例する変動費ではなくて、ほとんどが固定費なんだな、ってことに気づいた。そうだよね、人件費とか役所の光熱費とかは、住人が一人増えたくらいで変わんないもんね。光熱費で思い出したけど、役所が昼休みとか役所内の照明を暗くしてまで光熱費削減をしてるのを見ると、どちらかというと「残念」な気分になるのは俺だけかな?そうじゃないよ!って思っちゃう。でも、感謝はしてる。でも、そうじゃないと思う。
話がそれたけど、知りたいのは、人口減ったら、どうやばいの?ってこと。大町市は現在3万人を切ったらしい。市としては、確かに少ないかもね。でも、人口1万人にも満たない自治体もあるでしょ?何がやばいの??
なんとなく想像できるやばいこともある。
人口が減った場合、今の役所の職員数を減らさなきゃいけない。議員数とかもかな?給与も減るよね、きっと。固定費の結構でかい部分が人件費な気がするもん。他にもきっといろんな行政サービスや行政事業に影響は出る。無駄を減らす必要がでてくる。無駄なら減っちゃっていいよね。個人的には、無駄って結構好きだけど、そうなったらそうも言ってられないよね。
これもまた興味があったら見てるとおもしろいかも。「平成30年度大町市一般会計 各課要求と総務部査定結果(歳出 予算科目順)」なんだけどね、個人的には結構笑える。いろんな価値観あるよね。
絞って絞って、削って削って、きっとちっちゃな自治体と同じレベルで…みたいなことになる。けど、そう考えるときっとなんとかなるんじゃないかな?って気がしない?だめかな??
やるならちゃんとやろう、人口減少対策
これも流行っている言葉かもしれないけど、「地域創生」って言葉。実は、よく分かってない。地方の人口減少をなんとかする、みたいなのも含まれている言葉らしい。ただの言葉だ。
それはそれとして、人口減少対策の話。人口は、正直なところ減っても増えても個人的にはどっちでもいい。でもね、やるなら結果を出したいじゃん!実際にやってる人たちが本気で取り組んでることは実際に話をしたりすることもあるので知ってる。全員が全員じゃ無いかもだけど、本気の人はまじで本気だ。いろいろ書いてきたけどね、やるならやる、決めたらやる、自分の想いがどうであれ。というのが好き。
だから、ちゃんとやろう。
まずは人口を増やしてどうしたいのかを語ろう。税収が増えて、歳入が増えて、今の行政が維持できる…とかそういう話じゃなくて。どういう町にしたいのかをちゃんと話そう。人口が1人、100人、1000人、10000人増えることや減ること、それがどういうことなのか、ちゃんと考えよう。
まずは、ちゃんと未来を掲げよう。そして、全力で手を打とう。
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