見出し画像

読書感想文:天才たちの未来予測図①

10月に出たばかりの本です。立ち読みして、もう少し読みたくなったので、購入。気になったところを何回かに分けてnoteしておきます

1.成田 悠輔

経験重視の社会では、今以上に格差が広がっていきます。なぜなら、親がお金持ちでないと、受験でアピールしたり、履歴書に書いたりできるような経験はなかなかできないからです

天才たちの未来予測図|高橋弘樹|マガジンハウス

これはすごいわかります。自分がいた学部では留学必須という謎のルールがある学部でしたが、私は家に金銭的余裕がなく、受験時代から大学卒業まで自分で必要なお金を払っていたこともあり、結局断念。

留学に行っていた周りの友人たちを見ると、やはり親御さんがどこぞの商社や銀行に勤めていて、帰国子女で~~という上流以上のテンプレのようなバックグラウンドを持つ人ばかり。

経験重視の教育とか言われると、結局金がある親元に生まれた子供が最強でほぼ詰みです。

従い、成田氏が後段で述べているような「日本の学力重視の受験制度はそこそこいい仕組み。親に金がなくても学力試験というゲームさえ超せば入学できるというのは悪くない」というのはまさにそうだなと(私自身もその恩恵を受けた一人です)。

ただ、自分の子供に翻ってみると、やっぱり今の時代は学力オンリーというよりは、学力+経験、というように学力以外の視点を含めて教育機会としてみてあげるのが大事かなと思いました。

今ではドワンゴのN高やS高、高専の価値が見直され始めている、など学力偏重ではなく、何をやりたいのかという子供個々人の意思を尊重できるような形で教育を受けられる場も風潮も出てきているようですし。

自分自身、親としては経済的に中流ではあるものの、決して上流ではないという自覚があります。なので、多様な経験を青天井にさせてあげることは無理。「将来はアイビーリーグに行きたい」といわれても、真剣に困っちゃいます

生きていくうえでのベースとなる学力を身につけさせつつ、親として提供できる経済的な限界(ここを見誤ると悲劇)も踏まえ、独自性を出す経験をさせてあげて、(子供にとっての)ベストミックスの解を見つけていく、というのが視点として大事かなと。

無理に○○幼稚舎とか、○○学園とかに小さいころから放り込むより、何が向いているのかを見極めて、そのうえで手段としてこうした教育の場を使うという思考に親としての自分のリソースを使いたいですね

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?