私はライターだけど、書くことが好きというわけではない。
「書くことは好きですか?」
その質問に対して
「好きでもないし、嫌いではないです」
と答えることしかできない自分がいた。
ライターという職業をしているのに、「好きです」と即答できなかったのはなぜか?このままライターを続けていいのだろうか?という疑問や不安が押し寄せる。
それから、「なぜあのとき書くことが好きだと即答できなかったのか」を無意識にずっとずっと考えていた。
すると、私は音楽や営業が好きなことを思い出しした。
音楽は自分の気持ちを音に乗せることができる。幼いころからピアノを弾いていた私は、感情をただひたすら音にしていた。
同じ音楽でも、弾き方ひとつで他人への伝わり方が全く違う曲のように変わる。
一方、営業は話し方ひとつで、雰囲気を変化させることができる。はじめは私を疎んでいた方々も、気づけば商品を購入していただいた。
ここまで書いていて思ったのは、音楽と営業には「人に何かを伝える」という共通点があるということ。
そして、もう一つの共通点が、「目に見えないこと」。
音楽も営業も、自分の感情を可視化することは無く、その場の「空気感」に溶け込ませて伝えることができる。
私はそれが得意だと思っているし、好き。
でも、ライティングは事実を可視化しなければならない。それだけではなく、誰にでも伝わるように分かりやすく、人の心に届けなければならない。
ライティングと、音楽・営業の大きな違いは、「目に見えるかどうか」。
私は今まで、目に見えないものばかりを感じ取ってきたんだと思う。
人の心の中に潜む情熱や怒り、苦しみながらも前を向き続ける感情を感じ取ることが好きだった。
そして、その人の感情をあたかも自分の感情かのよう表現して、音や言葉に乗せる。
要するに、何かを「伝える」ことが好きだったんだと思う。
だから、ライティングは音楽や営業とは形は違うけれど、「誰かに何かを伝えること」には変わりないと思うことができた。
私は、「書くこと」が好きなんじゃなくて「伝えること」が好きなんだ。と自信を持てそう。
同じ出来事でも、見方や捉え方、伝え方によって、全く別のことが起こっているような錯覚に陥ることがある。
私は、同じ出来事を少しでも誰かのためになるようなモノを書きたいなと思いました。
ということで今日の独り言は終わります!
まだまだ火曜日ですが、残りも頑張りましょう。
あともう少しで年末だーーー!!!
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