夢がないことは、どうやら悪いことではないらしい
私には、夢がない。
今日たまたま受けたコーチングでは「将来どうなりたいですか?」とか「理想像はありますか?」とか、聞かれるのは「未来」のことばかり。
私は今を生きるのに精一杯なので、質問に対して「夢や目標はありません」とはっきり伝える。
そしたら「それじゃあ、現在には満足していますか?」という質問された。
「いいえ」と答える私。
なんで「いいえ」なのかというと、やりたい仕事が多すぎて、全部やっているうちに自分の時間が全く取れなくなったからだ。
でも、何も辞めたくない。
でも、何かを辞めなければ今の生活は忙しすぎてキツイ。
そんなワガママな私に対してコーチは「現状を満足させるためにはどうしていきたいですか?」という質問をする。
その質問に対して、私は「やってみないと分かりません」と答える。
未来志向がなさすぎて、話にならないコーチング。
「夢や希望がなければ、生きている意味なんてないのか」なんて思わされる。
私には「どうしても叶えたい夢」もなければ「自分の理想像」なんてものもない。
なぜ?と聞かれても、ないものはないから仕方ない。
でも、大事にしていることならある。
それは、心から幸せと思える瞬間をたくさん作ること。
例えば、仕事終わりに家族とテレビを見ながらお酒を飲む時間でもいい。甥っ子と妹の笑顔を見る時間でもいい。
そんな時間が、少しでも長く続けばいいと思っている。
要するに、私は「瞬間」を大切にしている。
だから「将来どうなっていなら幸せ」とかではなく、「今幸せと思える瞬間がどれくらいあるか」が重要なのだ。
だから、コーチングは私には必要ないのかなあなんて思った。
かと思いきや、コーチは、私にこう告げる。
「ゆいさんは、今を全力で生きている人なんですね。」
「何かを始めたいと思っても、未来のことばかり考えて、1ヶ月や1年行動できない人もたくさんいます。だけど、ゆいさんは今を大切にしているから、やりたいことをすぐに始められるし、必要ないものは上手に手放せる。だから、気づいたら色々な経験を積んでこれたんでしょうね。」
その言葉を聞いて、目にはうっすら涙が浮かんでいた。
それでいいんだ、と。
周りには夢や野望がある経営者やフリーランスばかりで、目標がないことは恥ずかしいことだ、と思っていた。
でも、人それぞれ大切なものは違う。
仕事はもちろん楽しいけど、それが目的にならないように生きていきたい。
仕事は自分の人生を豊かにするための手段ではあるけれど、目的ではない。
自分の人生の目的は「幸せ」を少しでも長く感じること。
ときには仕事を頑張りすぎてしまうこともある。でも、それと同時に、大切なものを捨てていることも忘れないで生きていきたい。
今日は新しい観点に気付けた良い日でした。
なんだかんだで明日からも忙しい毎日です。
それもそれでいいか、と思いつつ。
その日暮らしの毎日を生きていきます。
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