30歳になった自分と、これからの人生。

本日、30歳になりました。なんとなく今日は人生の節目のような気がして、「noteを書かなければいけない」という衝動に駆られました。

自分で「大切な日」とか「節目」だと思いたいだけかもしれないけれど、それもそれでいいかもしれませんね。

30歳を意識し始めてから、余計に生き急ぐようになったし、人生について考えるようになりました。自分なりの答えはあるものの、まだまだ試行錯誤中です。

ということで、今日は「歳を重ねることについて」現状自分の頭の中にあることをまとめてみます。

“大人になる”ということは「諦められるようになること」？

「30歳」と言っても、ついこのあいだ成人式で友達とはしゃいでいた感覚が鮮明に残っている。でも、実はもうあれから10年が経過しているらしい。

当時と何も変わらない気もするけれど、とはいえしっかり年齢も重ねている。

20歳の頃の自分と確実に違うのは、物事をより正確に判断できるようになったこと。これまでの経験則から、自分には何ができて、何を選べば正解なのかがなんとなく分かるようになってきた。

上記が良いことなのか悪いことなのか分からないけれど、ある意味での「諦め」かもしれないとも思う。「自分には何がどこまでできるのか」を無意識に決めつけて、限界を作っているのだろう。

また、「本当はこうしたい」という自分の気持ちとは裏腹に、「仕方ない」と割り切る力が付いたことも、大人への階段を登った証拠なのだと思う。

たとえば、どこからか打ち上げ花火が鳴る音がしても、「今日は見れるはずがない」と平気で机に向かえてしまう。昔の友達との連絡が途絶えていることに気付いても、「そういうものだ」と割り切ってしまう。「今日は1日休みにしよう」と思っても、緊急で仕事をお願いされると引き受けてしまう。

あえて言葉にしなければ忘れ去られてしまうような「小さな負の感情」を積み重ねて、人は大人になっていく。そして、いつの間にか「がむしゃら」になるよりも、他人にも自分にも期待せず、淡々と生きたほうがラクだということに気が付くのかもしれない。

花火大会を諦めて入ったカフェ

年齢を重ねても、可能性と好奇心は生き続ける

一方で、未だ見ぬ可能性に心躍らされている自分もいる。

この世にはまだまだ知らないことがたくさんあり、新しいものに触れるたびに好奇心が掻き立てられる。

自分の経験則だけで物事を判断し続けると、視野が狭くなり、自分の想像以上の場所にはいけないと直感的に理解している。だからこそ、常に新しい景色や知識に触れ、自分の感性をアップデートしていきたい。

その先に何があるかは分からないし、知らなくていいけれど。これからもずっと、ただ、ひたすらに感じていたい。

ビジネスにおけるスキルや経験もそうだけど。それだけじゃなく、雨が上がった後の葉っぱの匂いや、早朝の澄み渡った空気を、突き動かされるままに感じたい。

そのために、これからもたくさんの人に出会い、たくさんの景色を観に行こう。

今年も残すところ4ヶ月。あとはどこに行けるかな。

キラキラしてた河川敷

日本海から見た夕日

人は誰もが死に向かって生きている

私が何よりも大切だと思うのは、「人は死に向かって生きている」と自覚すること。

人は必ず死ぬ。ヒトだけでなく、動物すべてがそうだ。死なない動物なんて存在しない。動物は産まれた瞬間から時間の流れに沿って生きており、その終着点が死なのである。

しかし、生きていると、どうしても今目の前で起きていることしか見えなくなりがちだ。短期的に他者からの評価を得たくなったり、誰かと比較したくなったりする。それが自分の人生において、本当に大切なものではない可能性が高いにも関わらず。

そんなときに「死」を受け入れることで、「今をどう生きるか」を考えるきっかけになり得る。

人生の時間は限られており、時間は奪い合いだ。だからこそ、心から大事にしたいものと、手放さなこればならないものを明確にしておく必要がある。

“がむしゃら”になりすぎて、見失っているものはないか。“役割”を果たそうとするあまり、自分の気持ちを置いてけぼりにしていないか。熱中するのは心地良いけれど、心も一緒に付いてきているのかを定期的に確認しなければ、後から苦しみに気付くことになる。

理想と現実のバランスを取るのは簡単ではないし、いくら考えても簡単に答えは出ない。だからこそ、「自分と向き合い続けること」が何よりも大切なのではないだろうか。

ここまでの話は、自分自身がまだまだバランスが取れていないからこそ無意識に考えてしまうことであり、今も試行錯誤中だ。しかし、自分と向き合う時間が長くなればなるほど、人生への納得感が大きくなるのではないかと思う。

これからも、「よりよく生きること」から目を逸らさずに毎日を過ごしていきたい。

内省するときは、お気に入りの場所で

最後に

30歳になったからといって、これまでを振り返るだけの内容では野暮だと思っていた。だけど、節目を迎えると人生を振り返って肯定したくなるものだと気付いた。

ということで、これまでの人生を振り返ると、総合的に感謝で溢れているようです。

もちろん、短期的に考えると辛い思い出や嫌な出来事もありました。しかし、今となればその経験すべてが自分の血となり肉となっています。

何よりも、これまでたくさんのものを与えてくれた家族、友達、仕事仲間のおかげで、豊かな日々を送れているのだと痛感しています。

まだまだ未熟ではあるものの、これまで関わってくださった方には、少しでも恩をお返しできるように。これから関わってくださる方には、少しでも温かさを感じていただけるように。間違いなく死に向かいながら、着実に成長していく予定ですので、これからもどうぞよろしくお願いします。

誕生日の早朝に見れた朝日

ショートケーキ