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読書と学び

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2022年11月の記事一覧

不登校経験者が感じる 勉強することの意味④子どもに学ぶ楽しさを伝える

不登校を経て大人になり、現在はホームスクーラーの子どもたちを育てている私が、勉強や学ぶことについて考えるシリーズ。 今回は、親として学ぶことの意味について綴っていきます。 初回 不登校経験者が感じる 勉強することの意味①試験のための手段 我が子に身につけて欲しいこと我が家の子どもたちは、それぞれの理由でホームスクールを選択し育っています。 彼らに望むのは「毎日をワクワクしながら楽しく過ごしてほしい」ということくらい。 年齢に即した単元を理解しているかどうかより、自分の興味

不登校経験者が感じる 勉強することの意味③学力ってなんのため?

このシリーズでは、学生時代にしていた「手段」としての勉強についてと、大人になってからの「目的」としての学びについて書きました。 もはや、自分のための壁打ちになりつつありますが、もう少しだけ勉強や学力について深掘りしていきます。 *シリーズ初回はこちら  不登校経験者が感じる 勉強することの意味①試験のための手段 なぜ学力を測るんだっけ?不登校だった私が公務員試験を受けようと一念発起して始めた勉強、これは合格するという目標を達成するために行っていたことです。 10ヵ月という

不登校経験者が感じる 勉強すること意味②楽しいからやる学び

不登校経て大人になり、今はホームスクールを選択した子どもたちを育ててている私が、勉強や学びについて考えているシリーズ。 今回は大人になってから気づいた、学ぶことの楽しさやそのメリットについてお伝えします。 (不登校経験者が感じる 勉強することの意味①試験のための手段) 「学ぶこと」自体が目的化不登校の頃からライトノベルやマンガなど、本を読むという行為が好きでした。 子育て中の現在は、腰を据えて本を読むのが難しいので、通勤中や料理中に耳から知識を得るようになっています。 義

不登校経験者が感じる 勉強することの意味①試験のための手段

学生の時に一度は思う「勉強って、将来何の役に立つの?」という疑問。 不登校の子どもの親が一度は抱く「勉強しなくて大丈夫なんだろうか」という不安…。 今回は、この「勉強」について考えてみます。 公務員試験のための勉強小4で不登校になり、中学には2か月ほど通ったものの、学校というシステムが合わず再度不登校。 そのまま通信制高校に進んだ私は、いわゆる「学校の勉強」をしてきませんでした。 そんな私が、がっつりと勉強したなーと感じたのは、公務員試験のために予備校に通っていた頃です。

「子どもたちに民主主義を教えよう」理論と実践から教育の本質を解き明かす②~不登校・ホームスクールでもできるのか~

前回に引き続き、「子どもたちに民主主義を教えよう」という書籍の紹介です。 ↓前回↓ 1万年にわたる奪い合いの人類史哲学者である苫野一徳さんは、人類の歴史を語ってくださいます。 人類は「生きたいように生きたい」という自由への欲望を持っており、自由であるためには、安全を保障された土地、つまり領土が必要でした。 しかし、広い領土が欲しいのは他の人も同じなので、自分の領土を守るため、戦うことを余儀なくされます。 また、領土内でも王や貴族だけが特別な立場にあり、その他大勢の人たち

「子どもたちに民主主義を教えよう」理論と実践から教育の本質を解き明かす①

今回は、ものすごくよかった本を紹介します。 私のnoteを読んでくださっていて「あ、気になるタイトルだな」と思った方であれば、必ず楽しめる1冊です。 以降は、私がこの本を読んで感銘を受けた部分や、著者のお二方の理論と実践がいかに素晴らしいかを伝えていく、公開ファンレターです 笑 教育における理論と実践の最高峰がタッグを組んだ麹町中学校の校長として数々の学校改革を実践され、教育について手触り感のある発信をなさっている工藤勇一さん。 哲学者として、「教育は何のためにあるのか