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2020秋ドラマのイケメンの内、無人島に一人だけ連れて行くなら?

「無人島に一つだけ持って行くなら?」の質問に、「テレビ!」と即答する、生粋のテレビっ子な唯です。

さて、2020年も師走に突入。今年も残すところ1ヶ月を切りました。

今年は、通常のドラマクールがひっちゃかめっちゃかになり、混沌とした状況ではありましたが、秋ドラマになってようやく足並みを揃え、2020年の終わりと共に各局のドラマの何れも完走と相成りそうですね。

ドラマが始まると、取り敢えず一通り初回に目を通し、そこから作品を厳選して行く方式(脱落した作品も、最終回だけは見て全部見た気になったりもする)ですが、今クールで毎回チェックしているのは以下3作品!

①フジテレビ火曜9時『姉ちゃんの恋人』

②日本テレビ水曜10時『♯リモラブ~普通の恋は邪道~』

③日本テレビ土曜10時『35歳の少女』

恋愛ドラマフリークの私なので、やはり恋愛ドラマは強し!特に、最終回放映時期がクリスマスと重なる秋ドラマは、毎年恋愛ドラマが豊作と言われています。

3作品全て主人公は女性でありますが、今回は相手役の俳優3人に特に目を光らせています。順番に見て行きましょう!いえい!

ちっとも擦れない30歳・林遣都

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『姉ちゃんの恋人』で有村架純の相手役を演じる林遣都くん。くん付けをしていますが、私より年上の俳優さん。2007年の映画『バッテリー』でデビューした彼もいつの間にか30歳。すっかり大人になりました。

林遣都くんと言えば、運動部の爽やか少年のイメージが消えません。

実際、Wikipediaで彼の出演作(映画)を頭から見てみると、こんな感じ。

バッテリー(2007年3月10日、東宝) - 主演・原田巧 役
ちーちゃんは悠久の向こう(2008年1月19日、シナジー) - 主演・久野悠斗 役
DIVE!!(2008年6月14日、角川映画) - 主演・坂井知季 役
ラブファイト(2008年11月15日、東映) - 主演・立花稔 役
風が強く吹いている(2009年10月31日、松竹) - 主演・蔵原走 役
RISE UP(2009年11月、SDP) - 主演・津屋崎航 役

10代の出演作の内、主演作はいずれもスポーツ映画であり(そもそも、3年の間に6本の映画で主役を張るという鬼スケジュール)、野球・ボクシング・飛び込み・長距離・パラグライダーまで、何でもこなしやがっている。それでいて、書道が得意という、期待を裏切らないハイスペック青年(惚れてまうやろ)。

私は10代の頃から彼にきちんと目を付けておりました。2009年公開の『風が強く吹いてくる』で、箱根駅伝の予選会の場面があるのですが、全くの無名だった選手(林遣都くんね)が数百人の先頭を切って(しかも圧倒的に後続を引き離して)颯爽と現れる場面は鳥肌ものでした。

そんな彼が出演する、フジテレビ火曜9時『姉ちゃんの恋人』のあらすじは以下の通り。

27歳、両親・彼氏ナシ。ホームセンターで働きながら、弟3人を養う主人公・桃子。 そんな明るく前向きで、ちょっとガサツな姉ちゃんが、ある日、職場で恋に落ちた! ただ、ほほ笑みが素敵なその男は、何やら心に傷と謎を抱えていて… でも、そんなことはお構いなし!桃子の恋が、家族に、友人に、職場の人々に、 そして、意中のワケあり男に、小さな幸せの連鎖を起こす。季節はハロウィーンからクリスマスへ。恋によって、桃子の“新たな日常”が始まる!

今回、久々にテレビドラマで林遣都くんを拝見していますが、なんだろうなあ、ほんとうに、あの頃のままなのですよ。もちろん良い意味で。

30歳だし、芸歴13年だし、もっと芸能界に染まっていて良いと思うのね。こんなにイケメンだし、スポーツ万能だし、お習字も出来るし、もっと鼻にかけていて良いと思うのね。

でも、あの頃のまま。ユニフォームを着て、仲間達と共に汗と涙を流していた、10代のあの頃のまま。3年ないしは4年の有限の時間の中で、一つのゴールを求めて突っ走っていた、あの頃のまま。線の細い、だけれど筋の浮かぶ身体のラインで、綺麗で澄んだ黒い瞳をしていて。

どういう生活を続けていたら、どんな生い立ちだったら、彼の様なピュアな青年に育つのかしら、と、私生活にまで想像を働かせてしまいます。

純朴さこそが林遣都くんの魅力な訳ですが、今回は作品自体があまりにも(むしろ歯の浮く様な)「真っ白さ」を纏っていることも特筆に値すべきポイント(良い人しか出て来ない、ユートピア的なストーリー)。それが彼の純粋さを際立たせている要因でもあることは間違いないでしょう。

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主演の有村架純と言えば、オタク人気の高い女優ですが(私の個人的な統計による。同率トップは橋本環奈)、それはきっと彼女の持つ清純さが由来しているはず。彼女もねえ、ちっとも擦れないですよ。いや、擦れているのかもしれないけれど、なんというか、それを微塵も滲ませない。「有村架純」というブランドを、どうやったって汚さない。彼女はね、人間として間違ったことを絶対にやらかさない。そういう女の子で女性で在り続けることを、きちんと肝に銘じている。フラームという事務所はやはり手強いね。

『姉ちゃんの恋人』の桃子(有村)は、今までの、真面目で心優しい優等生だけれど流されがち、というキャラクターとは異なり、真面目で心優しい優等生、且つ、弟3人を女手一つで育て、職場の皆を束ね、好きな人にはがんがんアタックする肝っ玉ぶりまで兼ね備わり、無敵と化している。

まあ、林くんが過去を抱えている人物なので、それを引っ張る役割も担わなければならない、故のキャラクター設定な訳ですが、あまりにも立派過ぎてしまって、見ていると何だか辛い気持ちになる瞬間もあります。自分とほぼ同い年の女の子が、あんなにもしっかりと地に足を着けて逞しく前を向いて生きている訳ですから。

林遣都くんも、前持ちの訳アリ青年なのですが、お母さん想いで心根の優しい、めちゃくちゃ良い子で。そんな2人ですから、惹かれ合うのも必然ですよね。

と、そんな(私の様な卑小な人間には、途轍もなくかけ離れた善人達による)物語なので、有村架純×林遣都のカップリングが抜群。2人には、もう少し自分本位で、自分の為に、最善の選択をして貰いたいです。

横に添えられたキャベツと見せかけて、実は豚カツ・松下洸平

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松下洸平という名前は、舞台のフライヤーでよく目にしていて、存在は存じ上げておりました。が、きちんと認識する様になったのは、大多数の皆様と同じく、NHK連続テレビ小説『スカーレット』にて。おじいちゃんのチョッキが誰よりも似合う俳優だなあと思った程度でした。『東京タラレバ娘』のSPでは、ウエディングドレス姿の吉高由里子を放っぽって結婚式の最中に元カノと駆け落ちしていて腹が立ったし、私は最近の軟弱系男子が苦手なので、またこういう系かよ。と悪態を吐いていた程です。

日本テレビ水曜10時放送の『♯リモラブ~普通の恋は邪道~』(下記あらすじ)

ソーシャルディスタンスの世界でソーシャルネットワークから始まる恋。恋愛をさぼってきた”おひとり様”産業医・大桜美々。そんな彼女が、顔も名前もわからない誰かにSNSで恋をした。ところが、その相手はなんと社内の誰か・・・!?

にしても、青林(松下)とくっ付くのは絶対に嫌!ごもちゃん(間宮祥太朗)、可愛い!五文字(間宮)にして~と懇願していました。

それが、なんということでしょう。

松下がZIP!の11月金曜パーソナリティを務めたことで、私の中での好感度がうなぎ上りに上昇。

だって、歌えるし。ダンス出来るし。絵も描けるし。料理も出来るし。てか、めっちゃ可愛くない?

もう、何にも言うことないじゃん!ハイスペック過ぎじゃん!ディーンフジオカ並じゃん!

しかしね、おディーンと違って、見た目・軟弱系キャベツ系男子がね、こうやって何でも出来るとね、強いですよ~うんうん(惚れてまうやろ)。

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ドラマの本編にしてもですよ、松下洸平演じる青林は受け止め男子なのです。

これはね、めちゃくちゃ強い。煮え切らない態度故にちょっと苛立たしく思える瞬間もあるけれど、芋っぽさは拭えないけれど、結局は真っ直ぐな優しさを求めているのです。私達は。

ああ、私も誰かに受け止めて貰いたい。彼の実直さと、波瑠演じる美々先生の愚直さはきっと相性ぴったりだと信じたい。

「あーーー、もう!(髪をわしゃわしゃ)」系俳優のトップオブトップ・坂口健太郎

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坂口健太郎と言えば、現在の日本ドラマ界を代表する「あーーー、もう!(髪をわしゃわしゃ)」系俳優です(私が決めた)。

これは、どういうシーンでの台詞かと言いますと。

一人では何も出来ない系のかまって女子を前にして、または、どうにもならないそれなりに切羽詰まった状況に置かれて、

でも、自分もやらなければならないことがあるし、この子一人(これだけ)に構っていられない、正直言って面倒臭い!

のだけれど、

なんだかんだ放っておけなくて、「あーーー、もう!」と言いながら、髪をわしゃわしゃ頭を掻きむしりながら、なんだかんだ手を差し伸べてしまう。

というシチュエーションにて発せられる台詞です。

坂口健太郎は、今をときめく塩顔男子ですし、色が白いですし、『コウノドリ』や『重版出来』での優男やひ弱さも似合う。

だけれど、私は圧倒的に、この「あーーー、もう!(髪をわしゃわしゃ)」役の彼が好きです(だって、格好良いもん)。

そして、日本テレビ土曜10時の『35歳の少女』の彼(髭の破壊力たるや!)もまた、これを踏襲した結人くん役を好演しています(以下あらすじ)。

1995年。不慮の事故で突然、長い眠りについた10歳の少女、望美家族は、バラバラになり、初恋の少年は夢をあきらめ、それぞれに孤独な”今”を生きていた。ただ一人、母親だけは、娘の奇跡の生還を信じ、見守り続けた。そして、2020年。心は10歳、だけど体は35歳。25年ぶりに少女が目覚めた!「もし、あなたの大切な人が、25年ぶりに目の前に現れ、中身は、10歳のままだとしたら、どうしますか?」すべてが変わってしまった世界に戸惑いながらも未来を生きる、主人公の”時をこえた”成長物語。

『東京タラレバ娘』や『シグナル』での坂口も、不器用さを抱えながら、誰よりも正直者。自分がどんな被害を被ろうと、どんなに嫌われようと、相手の幸せを心から願って、時に厳しく、だけれど、絶対に見捨てず、どこまでも温かく見守り、応援し支えてくれる役でした(惚れてまうやろ)。今回は、柴咲コウ演じる主人公の初恋相手として、望美のすぐ近くで支えになります。

ちなみに、この系譜に名を連ねるのが竹内涼真。

『過保護のカホコ』を見てみても、『テセウスの船』を見てみても、別に放っておけば良いのに、別に手を出さなくても生きて行けるのに、なんだかんだで関わってしまう。それは、彼らの善良でお人好しな精神が為せる技であります。

例えば、この「あーーー、もう!(髪をわしゃわしゃ)」を他の俳優達に言わせてみると。

小栗旬の場合、「あーーー、くそ!(高級な社長机を蹴る)」と、パワハラ炸裂のIT社長になってしまうし、

木村拓哉の場合、「あーーー、ふっ(ふいに視線を外してふっと照れ笑いをしてみせてからのぐいっと抱き寄せ)」と、ただのキザなイケメンになってしまうし、

藤原竜也の場合、「あーーー、あああああああああああああああああああああああああ」と、生死のかかった極限状態に置かれた人間になってしまう。

ので、彼らは坂口健太郎や竹内涼真にはなれない訳です。

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『35歳の少女』では、我らが柴咲コウの演技も光っています。10歳で事故に遭い、植物状態となって25年後に35歳となって目覚める訳ですが、セーラー服も着こなしてしまうのだから、柴咲コウは健在。もはや奇跡。そんな過酷な状況でも、目が覚めた時に坂口健太郎がそばに居てくれるなら、生きて行けそうな気もします。

坂口健太郎演じる結人くんは代行業をやっていたのですが、レンタル彼氏として彼が来てくれるなら、幾らでも積みますよ。

こうして3作品を並べてみると、『姉ちゃんの恋人』は現実離れし過ぎた性善作、『リモラブ』は現実に即し過ぎたコメディ作、『35歳の少女』は現実が辛過ぎるスパルタ作と言えそうです。

「無人島に一人だけ連れて行くなら?」と聞かれたら、うーーーーーん、非常に悩ましいですが、松下洸平かな(理由:料理が出来るから)。でも、林遣都くんとキャッチボールしたいし、坂口健太郎から叱られたい。ので、やっぱり、無人島にはテレビを持って行くことにしましょう。そうすれば、その何れも愛でることが出来ますよ(電波云々へのツッコミは受け付けません)。

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