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ストーリーのある服を着る

私が所持する服の数は、オールシーズンで、アウター等も含め、25着ほどである。ミニマリズムとサステナビリティを生活に取り入れているので、少ない数のエシカルな服を、できるだけ長く着まわすのが理想だ。

ミニマリズムを実践していると、持てる服の数はとても少ないし、エシカルな洋服を着たいので、買える服は限定される。

そんなこんなでファッションのあれこれには疎いけれど、でも服が好きだ。

地球や社会に優しいことはもちろんだけれど、自分もハッピーになれる服が着たい。

自分がハッピーになる服を、少ない数、それらが役目を終えるまで長く着るためには、どうしたらいいのか。

私にとってはそれが、ストーリーのある服を着ることだった。

「ストーリーがある」とはどういうことか?

一例として、私が先日購入したTシャツの話をしたい。

私はそれを友人のブランドで購入した。彼女はイラストが得意だ。洋服やアクセサリーの制作もしていた。幼稚園の頃からの友人で、服やアクセサリーを作っているのは知っていたけれど、イラストを描くと知ったのは、高校の卒業間近である。送ってくれたカードに彼女の描いたイラストがあり、初めて目にした私は衝撃を受けた。柔らかい線のタッチと温かみのある色使い、物語の中に住んでいるかのような雰囲気のキャラクターたち。柔らかく温かい不思議な世界観のイラストだった。それ以来彼女が描く絵のファンである。

そんな彼女が先日ブランドを立ち上げた。そして初めてのTシャツ受注販売が行われた。ゆったりしたデザインのTシャツの胸には、彼女のイラストがあしらわれていた。すぐに予約して、Tシャツは手書きのメッセージとともに、私の手元に届いた。

心を動かされた友人のイラストがTシャツになっている。学生時代を共に過ごした彼女が自分の好きなことを追及して、卒業後何年も経った今、それが形になっている。私を感動させるに十分なストーリーである。

その他には、購入することで海外の孤児院支援につながるエシカルブランドのTシャツや、姉がプレゼントしてくれた、私が大好きなフクロウがデザインされたTシャツなどもある。

「ストーリーがある」とはつまり、その服について、noteで一記事書けるくらい、何か語れることがあることだと思う。

買うときに何か特別な理由が必要な訳ではない。一目ぼれして買った服だって、自分がそこまで心惹かれたというストーリーになるし、理由もなく手にした服が、買った後で大切に着ることで、思い出がその服のストーリーになっていったりもする。

どんなストーリーでも、それがあなたにとって大切なストーリーならそれでいい。

ストーリーがある洋服は、長く大切に着られるし、着ていてハッピーになれる。大した数の洋服を持っていないファッション初心者の私が、自分なりにファッションを楽しむコツである。


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