隙きだらけの企業の方が実話、、、
私は大学を出て、
新卒でソフトバンクBBというIT流通企業に入社しました。
入社した時は、孫さんの「情報革命を通じて人々を幸せに」という、
社訓に憧れて10年ほど現場やマネージャーを走り回ってきました。
今日はそんな新卒時代を思い出すできことがあったのでご報告。
年商10億円を目指す社長が集う経営者会に参加しております。
そんな中で、90歳に経営者から非常に学びのある時間がありましたので、
シェアをできればと思います。その方は船井総研様主催の経営セミナーに元々参加されていたようで、創業者の船井幸雄さんのに良く学ばれたそうです。今日はそのときのお話を聞きました。
「人生においてすごく大事で、 人生や経営の極意といったものが分かった」と船井幸雄さんはよくおっしゃっていたそうです。
それが
・オープンハートであれ
・素直であれ
などいろいろあります。
その中で、「開けっ広げであれ」という話があり、
船井さんは、どんどんオープンハートで開けっ広げになれという話をしていたのです。その時は「へぇ~」と思ったそうです。
オープンハートで自己開示ができる。
それはバカになれということかもしれません。
ただただバカではなくて、まずはそういうふうになる。
ですから、自己開示ができて、
オープンハートだったらさまざまな人が寄ってきて、
魅力的な人になれるといった意味くらいかなと思っていました。
でも、そういうわけではないかもしれないですが、
その方は、船井総研自体をこう思っていたのです。
「開けっ広げになってとても隙だらけな会社だなと。」
当時船井総研は、すごく儲かっていました。
社員1人が3000万、5000万の粗利を稼ぎますが、
お給料は600万、1000万しかもらえないので、
社員1人あたりに対して、2000万ほどの利益が出るのです。
会社1つで2~30億くらいの利益が出ます。
すごく利益が出ているのですが、30個くらいある子会社のうち
28個が赤字で、それを本社、つまり親会社で補填しています。
そして、上場しているから、株を持っている人からは、
この会社は何百億の現金を持っているからお買い得だと散々狙われ、
大手外資系証券会社に買収されかかったりします。
また、当時の船井総研は、バンバン独立され、
独立した社員が全員競合にどんどんなっていき、バンバン真似されます。
こう、なんだかすごく隙だらけなのです。
経営支援の神様が経営していると思えないような隙だらけの会社です。
その船井幸雄さんのおっしゃる開けっ広げ、隙だらけ。
隙だらけにしろと言葉で言っているわけではないのですが、
「隙だらけと感じにしろ」「あまり守りすぎるな」
とわざとやってるのかな、みたいに感じました。
それは良くないことだと今の令和の経営、
現代の経営者の多くはけっこう思っているかもしれません。
社員に独立されたくない、競合に真似されたくない。
競合少なく参入障壁高くしっかり守りを完璧にして
しっかりと完全な会社を作って良いビジネスモデルで回す。
それが効率の良い経営だと一見思われがちかもしれません。
守りの上手い人もとても多く、スマートな人も多いのですが、
でも実はスマートすぎるよりも隙だらけで守りが弱い方が
人間と同じで会社としても魅力的なんじゃないだろうか。
昭和にできた船井総研は今思えば、魅力に溢れていて、
船井さんの言ってることをシンプルに言うと、
隙だらけでいろいろな人に真似されたり
隙だらけの方がどんどん独立されたり
真似されたり、うわーっという感情に
毎日振り回されるかもしれないですが、
そうした会社の方がスケールし、ブレイクし業界ナンバー1をとっていきます。業界ナンバー1だからこそ、さまざまな人に真似されます。
でも、そうした会社を堂々とやっていって
より前に向いて血みどろになって泥臭くやって
王者として真っすぐ歩いていく方がより強くなっていく
といったことを「開けっ広げ」という言葉から感じ取ったのです。
人間も隙だらけの方が魅力的で、
例えば、女性であったら、隙がある人が色気があったり
隙というのが愛嬌があって愛されたり、
それがツッコミどころで面白さになったり、
弱点があるからちょっと喋りかけられるといいますか、
弱点こそが人として愛されるポイントであることが多い。
完璧な人ですと喋りかけにくい感じもありますよね。
そういう意味で言うと、
会社には人格があって魂が宿るという人もいますが、
もし生きてたらどんな性格かなと思うと、
ちょっと弱点があったりする方が
面白くて愛されるかもなーと思うのです。
社員に独立された・・
なんかノウハウ盗まれた・・
競合がいっぱい出てきた・・
あーしまった・・
ということ悲しむわけではなくてそれをより強さにできるような
そんな王者のような強い会社(なかなかできないですけど)
というのも面白いなと。
当時の船井幸雄さんの「開けっ広げ」という単語を、
今でも振り返るそうです。
私も、「開けっ広げ」に今よりもなれたらなと思います。
それではまた、、、
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