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数学って、そんなにしなきゃダメ?


小学校、中学校、高等学校と私たちはいったい数学(算数)に何時間費やしてきたのでしょうか。そして、その時間はどれだけ価値があったのでしょうか?それは、計りようがありませんが疑ってみる価値はあると思いませんか。全人口の何パーセントの人が現在レベルの数学を必要とするのでしょうか?終わってみれば、私はあそこまで数学を知らなくても世界の為に貢献できる人間になれたという人がかなりいたのではないでしょうか。そして、その人達はあの数学に費やしてきた時間と奪われたやる気を取り戻すのに、どれだけの努力を強いられた事でしょう。中には小学校の算数でつまずき、運悪く助け船が得られず、勉強自体からドロップアウトしてしまった立派な少年少女も少なくないと思います。数学という教科のもつ特性として、一つつまずくと、それを使った次の勉強も解らなくなるということがあります。これがやっかいものです。高校で指導していると、とても立派な青年に出会います。しかし、彼は中学時代の9教科の評定平均値が2.5(5段階)だというのです。「えー。何で?」と聞くと、小学校3年生位で算数がわからなくなったことをきっかけに、授業がいやになったということでした。これって、不幸じゃないですか。解らなくなったけど、算数の授業はどんどん進んでいくから、どんどん解らないことが増えていく。解らない言葉が飛び交う授業に出たいと思いますか?数学(算数)については、どんどん進むのではなく、解るまで期限は切らずに教えてあげる授業が必要です。そのためには高校入試も変えなければダメです。大学入試も変えなければダメです。コロナ禍で共通テストをどうするか、ヘンテコな案が文科省から出されましたが、共通テストも疑ってみた方がいいです。共通だから動きづらいのではないですか。大学入試を変えないと、数学によるドロップアウトと英会話力の改善は出来ないと思います。高校教師も本当に教えたい事が教えられる、生徒も知りたいことが教えてもらえる、そんな学校になっていって欲しいものです。

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