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毎日超短話395「旗」

最上階のマンションから、実家が見える。元気なときは、青い旗を干しておくからと母は言い、律儀にそれを守っている。元気じゃないときは? と聞くと、「黄色」だと言う。オレンジまでは大丈夫、赤は「至急」。

あ、赤!

と慌てたが、それは応援しているサッカーチームの旗だったので安心する。それとも至急一緒に応援しようという合図か。

どちらにせよ、ちょっと会いに行こう。
このところ寄っていなかったから。



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