Photo by bbmm 毎日超短話631「傘」 28 yuhi(ゆひ) 2024年6月3日 07:56 「相合い傘用」と書かれた置き傘が、下駄箱に置いてある。ふたりがすっぽり傘に入って余るくらいの大きな傘だ。彼女が傘を忘れたので、それで帰ろうかと、ぼくは聞いた。「傘、持ってるんでしょ?」「うん、でも、折りたたみだし」「ちょうどよかった」何がちょうどいいのかわからなかったけれど、折りたたみ傘を相合い傘にすると、小さいので、ぼくの半分は見事に濡れた。でも、いつもよりずっと近づいている。それがちょうどいいのなら、よかった。一年前の超短話↓ ダウンロード copy この記事が参加している募集 書いてみる 締切: 7月23日 #毎日note #創作大賞2024 #超短編小説 #オールカテゴリ部門 #超ショートショート #超ショートストーリー #相合傘 28 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート