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頑張っている人間が、頑張っていない人間に気を遣う世の中になってきている。

ひょんなことから、久々に名作CMを観直した。

なんかこういう、カッコ悪いことのカッコ良さ、みたいなことが減ってきたように思う。

スマートにやる人が増えた。いかに頑張らずに凄く見せるか。たとえ頑張ることがあったとしても、それさえもカッコよく見せようとブランディングされたものが多い気がする。

最後の最後は、うまくやる。テレビ番組含めてハッピーエンドが約束されているものが大半の中で、実際は、CMのように拙いながらも、つっかえつっかえ必死に取り組む姿をまざまざと見せられた方がきっと感動してしまう。その姿に、これまでの苦労、それでも逃げずに向き合うに至った強い想いが重なっていく。

頑張ってできないって、本当はカッコいいんだ。できることがゴールじゃなくて、想いが伝わることが一番大事なんだ。なのに、頑張っている人間が、頑張っていない人間に気を遣う世の中になってきてしまった。

CMをつくる機会はなかなかないのだけれど、今年チャンスがあれば、そんなメッセージを送り出してみたいと思う。

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